北海道Tour07 #5-1 2007/8/12 足寄→岩尾別

里見が丘→(北十勝広域農道・国道274)足寄
→(国道242)陸別→(道道51)本岐→(国道240)美幌
(以下#5-2) →(町道女満別東4号)大東→(道道249・町道)朝日
→(道道246)山里→(道道102)藻琴→(国道244)浜小清水
→(町道オホーツク線・道道250)止別→(国道244)斜里

(以下#5-3) →(国道334)知床自然センター→(道道93)岩尾別
208km

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 さすがに標高300m、早朝の丘に漂う空気はひんやりと涼しい。部屋が朝までむっと暑かったので、助かった気分になる。空は雲が拡がってはいるが、その雲は高く空気は澄んでいる。何より雌阿寒岳が大きく見える。足寄の谷間を通っても、いつも低山しか見えないが、この距離と位置関係で雌阿寒岳が見えるのだ、と思った。
 この雲なら、日が昇ればどこかへ消えてしまうだろう。今日こそ青空ツーリングができそうだ。
 今日の宿は知床の岩尾別YH。けっこう距離があるが、あまり余計なことを考えずに粛々と進めば、距離自体はまあそんなに問題は無いはずだ。しかし、夕食オプションの「鮭のフルコース」をお願いすると、遅くとも18:30には到着して欲しいとのこと。その鮭のフルコースを、今日はお願いしていた。だって知床半島の北側で一番先にある人里での鮭料理、美味しくないはずがない。

5:50、里見が丘「陵雲荘」発。

足寄から国道242経由で陸別へ 赤は本日の経路

昨日の押し上げ激坂ダートではなく、丘の上の牧草地から北十勝広域農道へ足を進めると、すぐに国道276に合流。そこは足寄から200m登ったてっぺんだった。眺めも良いわけだ。そしてそのまま下り始めると、結局昨日の分岐は登り全体の半分強だったことが判明。昨日の押し上げがしんどかったわけである。

 昨日に引き続き、国道274を北上する。

 早朝のためか交通量は少ないし、そう広くない谷間、畑や牧草地それ自体はのんびり静かなこの道だが、線形が比較的大作りで、何というか道の表情というか、やはり否定し難くちょっと埃っぽくて何とは無しに落ち着かない国道274なのである。

 愛冠、塩幌、上利別と次第に谷間は狭くなり、谷の両側の山が近づいて、緩くはあるが登り基調が鮮明になってきた。

 上足寄辺りから空の雲は予想通り切れ始め、青空と鋭い陽差しがいよいよ登場。

 太陽はこの時間にして既に見上げるように高く、陽差しも鋭いが、道が森の脇を通ると、ひんやりした空気が暑さから救ってくれた。

 大誉地、恩根内とアップダウンを繰り返しながら道は次第に標高を上げ、7:50、陸別着。

 標高が上がったと言っても、あの内陸の足寄で90mぐらいだったのが陸別では200mになったというだけの話ではある。ただ、やはり足寄から距離はある。昨日陸別到着で計画しなかったのは、十勝平野でのコースを充実させるためには正解だったと思った。
 陸別の道の駅はちほく高原鉄道が現役の頃から陸別駅と一体である。2004年の訪問時には、この道の駅併設の宿に泊まったのだった。3年後の現在、旧ちほく線のホームには気動車が停車保存されていた他は、国道沿いのセイコーマートも少し離れて眺める道の駅も、なんだか昨日訪問したような気がするのが面白い。

陸別から道道51経由で本岐、津別へ 赤は本日の経路

 陸別からは道道51、陸別川の谷間へ。休憩している内、空の雲はほとんどどこかへ行ってしまい、太陽が照りつけてどんどん気温が上がりはじめた。

 中陸別から作集、鹿山と、狭い谷間の牧草地の登り自体はそう大したことはない。

 峠部分はだまし峠が1回あり、最後は標高320m強の名無し峠で津別町へ。十勝と道東を結ぶ数少ない道の一つであるこの峠、交通量は少なくても何か名前を付ける方がいいのではないか、等と思う。

 津別町側はやはり屈曲する狭い谷間の道。ケミチャップ川沿いに延々とだらだら下りが続く。

 本岐まで20km強で約180m、平均斜度は1%程度ではあるが、やはりそれでも下りだと楽なものは楽なのである。

 二又の道道662の分岐では、全開2001年通行不可だったのが、今回は通行可能である。今チミケップ湖へ向かうこの道へ寄り道すれば、天気も晴れで、青空のチミケップ湖、青い湖水を眺めるチャンスだ。ちょっと立ち止まって地図を眺めて迷うことしばし。しかし、やはり今日はなるべく先へ進んでおかないと。何しろ目指すは地の果てウトロの更に先、朝に寄り道して夕方時間切れという最悪パターンだけは避けねば。そもそも数日後、津別峠〜チミケップ湖に寄りやすいコースを組んであるのだ。
 未練たっぷりだが、ここは数日後に再訪を誓って先へ進むことにした。

 その後も低山に挟まれただらだら下りの谷間がしばらく続いた。

 畑には鹿よけの結構高い網が張ってあるのがものものしい。本岐からチミケップ湖へ向かう道道494や、北見から津別へ向かう道道27沿いの畑でもこの網を見かけるので、この辺りにはこういう鹿害が多いのだろう。

 そんな谷間の行く手に唐突に民家が登場、ようやく9:30、本岐で国道240に合流。

 山間の狭い谷間の本岐から、谷間は急に拡がった。その津別への谷間、国道240にはこの期に及んでまだ下りが続く。いかにさっきまでの道道51で下っていなかったがよく分かる。

津別から美幌、藻琴へ 赤は本日の経路

 9:50、津別着。町中北側のセイコーマートで少し休憩を取ることにした。店内調理の弁当が店内で食べられるこの店、ちょっとしたファストフードみたいで、津別で一息を毎度のパターンにしていたのだ。そうでなくても下って来る間に暑くなっていて、冷房の効いている場所に避難したかったのだ。
 ところが、早めの昼食を食べて外に出ると、気温が上がったのか陽差しが厳しくなったのか、おそらくその両方でますます暑くなってしまっていたのである。昼前の湖の時間、思えばまあ当たり前の現象ではある。
 この先美幌へ、多少アップダウンが続いても静かそうな津別広域農道・美幌第2広域農道へ向かうつもりだったが、暑くてとてもそんな気にならない。ほんのちょっとだけ回り道の道道217ももう面倒臭いので、自動的に安全策の国道240継続決定である。

 10:20、津別発。開けた谷間の国道240は、交通量はそう多くないものの、やはり道の表情は国道そのもの。

 暑くて仕方無いのに、美幌手前にはアップダウンもある。

記 2007/9/13

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Last Update 2007/10/18
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