北海道Tour07 #11-3 2007/8/18 浜頓別→羽幌

浜頓別→(道道84他)豊富 (以上#11-1)
→(道道444他)稚咲内→(道道106他)天塩
(以上#11-2)
→(国道232)羽幌   173km

稚咲内で日本海登場 Canon NewF-1 FD50mm1:1.2L SL E100G 天塩から遠別経由で初山別へ 赤は本日の経路

 13:00、天塩「道の駅てしお」発。ここから国道232である。
 今までずっと道道106で海岸の近くを通ってきたのが、天塩から先はほんの少しだけ内陸寄りになる。辺りの草原も単なる草原ではなく牧草地となり、その外側にあったサロベツ原野が低山となり、山裾が海岸に近寄ってくる。幌延からの車の分、交通量は少しだけ増えるが、それ以上にさすが国道、天塩近くでの道幅がやはり広い。

 浜更岸ではパンクしてしまった。どういうわけか木ねじが綺麗に垂直に刺さったのだ。じりじり暑い陽差し、寄ってくるゴマフアブと戦いながら、バッグを外し、キャリアのバッグ取付フレームを外してようやくホイールが抜くなど、のろのろやっているうち30分以上もかかってしまった。どうせ時間があるなどと思うとダメである。

 北里から遠別はでは牧草地の台地に乗り上げる。台地それ自体はそう大規模なものではなく比較的安定した地形で、丸松、啓明と川渡りや漁村の谷間で多少アップダウンになるという程度。

 海側には相変わらず光一杯できらきらまぶしい日本海と利尻島がよく見えるが、天塩を過ぎてから、距離が離れていくのと午後の靄とで、あんなにはっきり見えたそのディティールは、次第に青いシルエットに埋没しつつあった。

 14:20、遠別着。草原の台地から降りてくると、狭い海岸部に平べったい漁港と町が張り付いているように見える。この国道232以外に通り抜ける道が無い遠別から先、それ故なのか町の雰囲気はどこか物寂しい。そのもの寂しい町が、今日も赤みを帯び始めた午後の日差しにまぶしく照らされていた。
 町はそのまま通過して、道の駅「富士見」で休憩後、14:50に出発。

 遠別から海沿いの低地に道が続いていたのが、歌越からは再び牧草地か茂みの草原のアップダウンが始まった。

日本海に雲一つ無い空 Canon NewF-1 FD20-35mm1:3.5L SL E100G

 地形としては台地というより、海岸に近づいてきた山の裾と言う方が実態には合っている。その規模もアップダウンの頻度も遠別までより大きく激しくなり、一気に60mぐらいまで登った後すぐに下りが始まったり、また登り始めたりとか、向かい風のせいもありなかなか前に進まない。

 午後の日差しはいよいよまぶしく、赤い光で緑がますますはっきり、谷の部分でいきなり真っ青な日本海が見える場所もあり、大沢、豊岬とのんびりした集落も現れて、鮮やかな景色である。時々道の脇に旧羽幌線のコンクリートの橋が現れる。橋の上は高い茂みになってしまっていて、それだけにかつての気動車が走っていた光景を想像させられる。

 道が下り始めると、行く手が海に向かって開けた。真っ青である。羽幌線の鉄橋も、赤さびた残骸と化していて異様である。確か前回の2000年、この景色を大雨の中で見ていたのを思い出した。
 緑の丘の中をどんどん下って、道は岩場の海岸へ降りて行く。その途中でちょっと停まってみた。振り返ると、今まで道があった台地、いや、山裾が日本海へ落ちて行く、その際が岩場で続いているのが見える。その向こう、やってきた方向の遠くの海の中には、もういつの間にか薄く小さくなって消えかけている利尻島があった。そう思って目を凝らさないと、そろそろ大きさも角度も明瞭度もなかなか気づきにくい位のシルエットである。あんなに大きく見えていた利尻島とも、お別れなのだと思った。

初山別から天塩有明経由で羽幌へ 赤は本日の経路

 一方、日本海のど真ん中には、そろそろこの辺りから焼尻島・天売島が見えてきた。角度的には前方のいい位置なのだが、今まで靄に隠れていたのと、小さかったので気がつかなかったのだ。

 初山別はやはり狭い海岸に張り付いた漁港の町だ。

 赤くなりつつある光の中で、低く寂しげな佇まいの町から港へ向かってみるが、漁港直営の売店はもう終了。仕方無く、先へ進むことにした。

 初山別から先は、またまた盛大なアップダウンとなった。台地上には今までの牧草地に加え、農地が目立つ。

 特に目立つのは田んぼで、もうすっかり傾いた日差しに照らされて緑はますます鮮やか、「稲作最北端」との看板も見られた。

 栄、天塩有明と、集落が現れては過ぎ、谷間越えの度に日本海を見下ろし、その度に焼尻島・天売島は海の真ん中にどんどん大きく見えるようになってきた。

 最後の台地に登るとその上は比較的安定した地形で、築別、汐見と民家が何と無く目立ち始め、気が付くと旧羽幌線跡も並行している。もう17時過ぎ、すっかり辺りの景色は真っ赤っかである。

 17:40、羽幌着。稚咲内からずっと南下してみると、さすがに港も町の拡がりも大きな町だ。宿到着目前にして、何か食べたいような気がして道の駅を探すが、もうすっかり店関係の営業は終わっていた。仕方無く町中のセイコーマートへ戻り、電話でYHの場所を確認する。

稚咲内から天塩経由で羽幌へ 赤は本日の経路

 18:05、羽幌「羽幌遊歩YH」着。
 市民運動公園の片隅に建つ、町営のYHだ。羽幌YHというとかなり古くから名前を聞いていたような気がするが、その割には建物は新しく、ちょっと意外だ。なんでも去年改築したとのこと。

 「羽幌遊歩YH」とのことだが、なんだか取って付けたようなUFOの絵が看板に書いてあるのが唐突ではある。しかし、その実態は綺麗で取っつきやすい、いまどき風に小綺麗ないいYHだ。軒下の自転車置場が無いのだけがちょっと残念だが、今夜から明日に雨の心配は無い。

 お盆休みも終盤、本来もう旅行者が札幌や苫小牧・小樽など、内地へ帰るためのの民族大移動の時期である。その時期にこんな日本海沿いの奥でうろちょろしているのは、大体年齢も雰囲気も似た系統の旅行者、あるいは札幌辺りから来ている人のようで、夕食時の雰囲気はそんな感じだった。変なところに今回の行程もそろそろ終盤であることを感じてしまう。

 同じくそろそろ終盤だけあって、夜は涼しい。夕食後外に出てみると、海から吹くのか風が吹いていて、夜空の雲が速い。いよいよ明日で最終日。

記 2007/9/29

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Last Update 2007/11/17
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