北海道Tour07 #11-2
2007/8/18 浜頓別→羽幌

浜頓別→(道道84他)豊富 (以上#11-1)
→(道道444他)稚咲内→(道道106他)天塩
(以下#11-3) →(国道232)羽幌   173km

サロベツ原野のど真ん中 正面に利尻富士登場 Canon NewF-1 FD50mm1:1.2L SL E100G 豊富から稚咲内経由で道道106へ 赤は本日の経路

 10:05、豊富発。道道444でサロベツ原野を横断して、日本海側へ向かう。

 牧草地の中を通って西豊富の丘陵を抜けると、灌木帯の向こうに一面緑の草原が拡がった。サロベツ原生花園である。

サロベツ原野広々 

 外周の低山にぐるっと取り囲まれた草原が、この晴天でとても鮮やかになっている。

 青空の下、緑の原野に一直線の道道444が伸びてゆく。草原の上は濃い青空、今日も真上に昇ってしまった太陽でどんどん気温が上がっていて、じりじり干上がりそうに暑い。

RICOH GR1 GR28mm1:2.8 VN100 パノラマ合成

 空の中には真っ白な雲が速く動いていて、時々雲が高く登った太陽を隠すと、涼しい風が吹いてきた。

405

 遠くの海岸部との境は森になっている。その向こう、海上らしい辺りにはまだ雲が低く残っていた。

草原の向こうに立ちはだかるような利尻富士 本当は海の向こう Canon NewF-1 FD80-200mm1:4.0L SL E100G

 この辺りも朝のうち曇りだったのかと思いながら、雲の中にひときわ盛り上がっている部分をよく見て気がついた。雲ではなく、利尻島がかなり巨大に間近に見えているのだった。

 去年も思ったが、ここからの利尻島は草原の奥、森の向こうにいきなり立っているように見える。その近い位置と距離感には、陸地の山に見慣れない新鮮さがある。

 取り巻く景色を見回しながら草原を突っ切り、そのまま縁の森の丘を越えると、海岸部の草原が拡がって、その向こうに道道106と日本海が見えた。11:05、稚咲内着。去年は道道106をずっと南下してここから内陸へ向かったのだが、今年は去年を南下を引き継ぐことになる。

稚咲内から天塩経由で遠別へ 赤は本日の経路

 海岸の砂浜と無人の草原の境に、果てしなくどこまでも続く1本道、道道106。一直線の道、電線、日本海、陸側の草原、ひたすら同じ風景が続く。

島影くっきり Canon NewF-1 FD80-200mm1:4.0L SL E100G

 横を向くと、海の中ほぼ正面に利尻富士が見えた。過去最大級にはっきりと巨大なその姿は、ちょっと不自然なほど明瞭である。裾に溜まっている雲の見え方、海岸部の漁港なども異様なほど近くくっきり見える。あるいは何か蜃気楼のようなものかもしれない。

 こちらから眺める利尻富士は、北側は美しい曲線で海面から頂上部まで山肌が続いている。まさに利尻「富士」の名前にふさわしい。一方、南側の稜線は頂部からぎざぎざに鋭く尖った岩場が続き、その岩肌もやはり荒々しくはっきり見える。

 今まで利尻にこんな稜線を意識したことはなかった。それ程今日は景色がはっきり見えているのだ。

 利尻富士のど迫力に隠れていたが、よく見ると礼文島も利尻島の影に見える。いや、二つの島が重なって、一つの島みたいだ。

 浜里辺りから、この道では有名な音類の風車群、オトンルイ風力発電所が遠くに見え始める。その姿は余程巨大なのか、姿が見え始めてからなかなか近づけない。

 それでもやがて風車郡の下を通過すると、間もなく天塩川を渡り、天塩の町並みが草原の遠くに見えてきた。河口で眺める天塩川の流れはゆったりと穏やかで広々としている。日本第4位の大河というのを納得させられる。

 12:10、天塩着。この地域では大きな漁業の町である。何と言っても天塩支庁の名前となっているのだ。

稚咲内から道道106経由で天塩へ 赤は本日の経路

 海岸の道はこの天塩以南では国道232となるが、その国道232へ合流するためやや内陸へ向かう道道106を見送り、旧道らしき道でお昼の静かな町中をショートカット。お昼時ということもあって、前回2003年の時に目を付けていた、「道の駅てしお」の食堂で昼食とする。ニシン焼魚定食の脂の乗った半身がとても美味しい。

記 2007/9/29

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Last Update 2007/11/17
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