北海道Tour07 #1-3
2007/8/8 函館→都

函館→(国道5)亀田町→(国道228)渡島知内
→(道道698)湯ノ里→(国道228)松前 (以上#1-1)
→(道道380)建石→(国道228他)江差
(以上#1-2)
→(国道229)宮野→(道道740)都  226km

江差から国道229・道道740経由で都へ 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路
初日は結局終始雨の日本海沿岸 実は#1-1の渡島当別辺り RICOH GR DIGITAL GR5.9mm1:2.4

 そんな江差の町を通り過ぎ、セイコーマートで休憩。せっかく消えるかと思うほど弱まった雨が目を見張るような土砂降りになってから再び普通振りに戻ってしまった。上ノ国から江差を過ぎ、朝から通ってきた渡島地方から江差地方にやってきたことになるが、どうも地域が変わったぐらいでは今日の雨は止んでくれなさそうだ。
 でも出発しないといけない。15:25、江差町愛宕町発。

 その先は基本的に雨の中、海辺の漁村から台地の丘越えアップダウン。

 柳崎の国道227の分岐では、行く手の標識に「函館」の文字が出て、なんだかちょっと違和感と共に改めて松前経由で大回りしている今日の経路を思い出す。

 乙部から先は、元和、三ツ谷、潮見、花磯と、再び海岸沿いの漁村を辿る道が続く。

 海にはややごつごつした岩場が増え、海面から頭を飛び出した黒い岩も目立つ。

 江差の町中で一度増えた交通量は、さっきの函館への国道227へ流れてしまっていた。

 概略しとしとと続く雨さえ無ければ、いい気分で走れて眺めもいいのに、等と思わせられる静かな道だ。

鮎川から宮野経由で都へ 赤は本日の経路

 八雲への国道277の分岐の鮎川から先、旧熊石町では漁村はずっと連続し、道は更に静かに、岩場の海岸に張り付いて続いた。

 1994年、夕方飛び込みで泊めてもらえた長磯の「民宿ながいそ」も、今回再確認する事ができた。函館からの行程がその日も雨で阻まれ、下方修正を余儀なくされたのだった。たまに車が通るだけの夜の国道、ナトリウム灯に照らされた漁港を思い出す。

 その長磯から先、旧大成町では、海の岩場と切り立った岩山に挟まれて海岸に国道が張り付き、荒々しい景色が続く。

 海面から飛び出した奇岩が続く景色には迫力があり、これだけ海沿いの景色が続いた今日でも、なかなか厭きさせない。

 宮野で国道229は海岸から離れ、標高180mの檜山トンネルへ向かって内陸へ登って行く。そちらへは明日向かう予定だが、今日はここから道道740で更に海岸沿いへ足を進め、旧大成町中心部の都で終着となる。

 夕方になったからか、江差地方もいよいよ北側に入って天気が変わったのか、この辺りで遂に雨も弱まってきた。大体そう思っていると突然雨が強くなるのが今日のパターンだが、どうも今度は雨が止んでくれるようだ。雨具を脱ぐと、身体に風が当たるだけで何か身体が軽くなるような気がして、気分も変わる。やはりサイクリングはこうでないと。
 でもあと12時間ぐらいで、この道を戻ってくることになるのだ、とも思う。

 久遠の夕暮れの漁港の外れで、行く手に突如激坂が登場。登り切った台地上には再び町並みが現れて、そこは今日の宿がある都の町なのだった。どうも海岸と台地上で地名が違う、というパターンの町のようである。
 目指す宿はもうそこからすぐだった。
 18:25、都「民宿大成荘」到着。荷物を下ろし、自転車を宿の倉庫に入れさせてもらい、そのまま夕食へ。

松前から国道228・229・道道740経由で都へ 赤は本日の経路

 部屋は2階だったが、何だかむっと暑い。普段は十分気温が低いのであまり風通しの良くない部屋に、夏の熱気が溜まっているのだ。窓を開けて網戸にして寝ると、夜中に大雨が屋根を叩く音で目が覚めた。明日は午前中雨という天気予報通りだと言えばそれまでではある。
 仕方ない、今は何も心配せずに熟睡することに集中しないといけないのである。

記 2007/8/30

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Last Update 2007/10/10
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