2007/6/17 大弛峠・三国峠・
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11:05、大弛峠発。
例によって峠直下はガレ気味というより石ごろごろ、かなりの悪路だ。しかし、今まで登ってきた山梨側とは全く違う景色を見逃すわけにはいかない。
特に正面間近に見えてくる、岩ごつごつの異様な屋根岩がど迫力である。
標高が高いだけあり、さっき杣口林道で鬱蒼としていた森が嘘みたいに新芽ちょりちょりの早春の装いだ。このため、木々のすき間から意外と周囲が伺える。
眺めのいいところでしょっちゅう立ち止まりながら、つづら折れを何段か降りると、段階的に道の荒れが収まって、辺りに緑が増えてくる。
いつも思うのだが、樹種として緑の色に青みが濃いカラマツが多いのもあり、この道の緑はとても独特の鮮やかさがあり、白っぽいダートの色とは好対照だ。
つづら折れから魚留沢沿いへと下るに連れてカラマツの森はどんどん濃くなり、今まで見下ろしていた山肌も見上げるようになった。
大雉沢へは再びおびただしい回数のつづら折れで、すとんと落ち込むよううに一気に高度を下げ、森も一気に深くなる。
一昨日までの雨のためか、ウォッシュボードが何箇所もできていて、木漏れ陽の緑の光の瑞々しさを盛り上げてくれる。
東股沢を渡ると、ダートは唐突に舗装に変わる。
山ツツジや綿のような毛の舞う中、まだしばらくきりきりっとした激下りは続き、間もなく辺りは梢の高いカラマツ林に。
キャンプ場が現れると、「川端下」の標識と共に唐突に辺りが急に開け、川上牧丘林道が終了。高原野菜畑のまっただ中に放り出される。
振り返ると、青空の中に今まで下ってきた緑の山々が意外に遠く見える。
思えば、東股沢沿いの舗装区間になってからもだいぶ下ってきている。稜線が凹んだその形は、さっきまでの登りで眺めていた大弛峠の形が、まさにそのまま反転したものだった。
もう少し進むと、さっき峠下で眺めた屋根岩の、ごつごつ異様な姿も見上げられる。
青空の高原野菜畑が過ぎ、森が過ぎ、更にどんどん下る。
新田の集落も過ぎ、正面の南相木村との境の山がいよいよ近づいたところでようやく秋山着。
千曲川の谷に降りきる手前で梓山への分岐があるので、ショートカットも兼ねていつものようにキャベツ畑が広々と気分がいいこちらに足を進める。
標高が下がったためか開けているためか、空気がさっきより暑くなっていた。それにしても今日は天気がいい。青空、山々の緑がとても鮮やかである。
12:35、梓山着。
記 2007/7/8