頸城の秋06 #2-4 2006/11/4 宇津俣→糸魚川

 

宇津俣→(県道301)柳島→(国道405)宮口
→(市道)川浦→(県道13他)高田 (以上#2-1)
→(県道199他)西矢内→(県道269)西横山
→(農道・林道)車路→(県道245)名立 (以上#2-2)
→(県道542 久比岐自転車歩行車道)浜徳合→(県道431)仙納
→(市道他)高倉→(市道他)谷内→(県道485)川詰
(以上#2-3)
→(県道246他)西飛山→(県道246)能生
→(県道542 久比岐自転車歩行車道)梶屋敷→(国道8他)押上    106km

川詰から溝尾経由で西飛山へ 赤は本日の経路
夕暮れの久比岐自転車歩行車道 RICOH GR DIGITAL GR5.9mm1:2.4

 時刻は14:40。次の能生川の谷までしばらく下りだが、その次糸魚川まで最後の500m程の峠越えに足を向ける余裕は無さそうだ。しかし、何となくこのまま海岸へ降りて、糸魚川へ向かうだけというのは物足りないという気もする。
 そこで、去年川詰の能生川の橋から見えた、とても魅力的な雰囲気が漂っていた上流方面へ向かうことにした。地図を眺めていると、谷の一番最後の集落の名前は西飛山。さっきの名立の谷間で、万屋のおばさんに勧められた上流の地名は東飛山だったので、谷のあっちとこっちに東西飛山があるわけだ。すると真ん中の山が、正真正銘の飛山ということになる。何だかもう一度東飛山に足を向ける宿題ができてしまったような気がした。

 狭い谷間に続いた川詰の集落から急に放り出されたように、広い能生川の谷へ。空には再び晴れ間が拡がり始めていて、正面にいきなり、いや、さっき高倉の手前で登場した巨大な権現山、鉾ヶ岳の姿が午後の逆光の中に再び登場し、度肝を抜かれる。

11 川詰 正面には妙高山 ちなみに左にはどかーんと権現岳・鉾ヶ岳が RICOH GR DIGITAL GR5.9mm1:2.4
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 古いコンクリートの橋から眺める上流方面は、記憶通り何とも清らかな独特の雰囲気が漂っている。単純往復と聞いて不満そうだったτ.κさん、これを見て俄然表情が変わった。

 田圃の中の農道を伝って溝尾で県道246へ入り込み、能生川の谷間を物田、棚口と上流方面へ遡る。

 ペースが上がらない気がするのは、谷は一見平らに見えるのに、その平らな谷間が実はどんどん高度を上げるから。そう距離は無いはずの西飛山まで、なんと標高差は200mもあるのだ。

 標高差以上に、谷間を遡るとあっという間に気温が下がってくるのにはびっくり。

 西側に迫る山が、傾いた日差しを遮っていることを差し引いても、紅葉絶好調の西飛山では何と凍えるように寒い。

11 西飛山から能生経由で押上へ 赤は本日の経路
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 もはや15:20。バス停も終点なので、いや、終点のバス停の周りしかもう家がないので、そこで折り返すことにした。上手には温泉やスキー場があるようで、地形図では細い道が続いていることになっているが、どうやら舗装道路は続いていそうだ。少なくとも冬には少しは賑わうのだろう。

 来た道を下り始めると、登ってきた分下るのは当たり前で、あまり足を回さなくても面白いようにペースが上がる。そう狭くも広くもない谷間は、地形図も実際も、ごく普通のに平らな谷間にしか見えないので、その違和感が面白い。

 それに、海岸部に近づくにつれ明らかに気温が上がり、能生の北陸自動車道をくぐる辺りでは、再び空気に暖かさを感じられるまでになった。

 能生からは久比岐自転車歩行者道をひたすら西へ、糸魚川を目指す。

 正面には陸と海と空と並行する国道8号、浜徳合までと同じく時々漁村が現れる。

夕日、夕焼け空、そして日本海 RICOH GR DIGITAL GR5.9mm1:2.4 13
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 この時間、雲が少なくなった空は薄い青からオレンジ色に変わり始めていて、夕日をほぼ正面に眺めながらのんびりと誰も来ない自転車道を流せて気分がいい。

 空はオレンジ色の夕焼けだが、その実態は意外に靄が多いようで、意外に太陽はまぶしくない。その太陽が更に沈んで水平線近くにかかると、薄い霞の中、オレンジ色のまん丸い形になった。

 梶屋敷手前で久比岐自転車歩行車道は終了。

 海岸沿いや漁村の旧道をτ.κさんのリサーチ情報に従って糸魚川外れまで辿り、17:00、民宿「ひょうざ」着。さっきまで暖かだったのに、夕方になって急に気温が下がっていて、気が付くとすっかり身体は冷えていた。

宇津俣から押上へ 赤は本日の経路 13
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 温かい風呂の後は、待望の食事である。今日は海沿いの民宿なので、地魚に照準を合わせて刺身オプションを追加しておいたのだ。焼き魚、刺身とボリュームたっぷりの料理に、コシヒカリ新米炊きたてご飯とカニ・魚の味噌汁がお代わりし放題。刺身は地魚、味噌汁や焼き魚もいかにも気取らない地のものという風情で、まさに漁師の料理という雰囲気だ。でもオプション刺身がちょっと少ない気もする。と思いながらようやく半分以上片付けて、そろそろ腹が重くなってきたところで、何と大皿一杯の刺身が登場。実はこれがオプションの分だったのだ。

 何とかぎりぎりで完食すると、昨日に引き続き動くのがやっと。そのまま2階の部屋へ這い上がり、またもや即消灯となった。

記 2006/12/9

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Last Update 2007/1/7
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