北海道Tour06 #7-1 2006/8/17 サクルー原野→浜頓別

サクルー原野→(道道137)峠下→(道道334)春日町→(国道238)興部
(以下#7-2)→(国道238)ウエンナイ
(以下#7-3)→(道道1037)幌内保→(国道238)浜頓別

152km

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 例によって4時過ぎに起き、ごそごそと荷物を居間に運んで荷造り開始である。夕べの雨はすっかり上がったようで、辺りは普段通りの時間に明るくなってきた。しかし、外に出ると、まだ山裾には濃厚な雨雲がこってり纏わり付いていた。
 今日は上紋峠から下川へ抜け、道道137〜120で歌登へ、最後は海岸沿いの枝幸泊の予定だ。しかし、道北中央の山脈を横断する上紋峠、その後の山間コースと、山方面がこんな雰囲気では先行きが危ぶまれる。おまけに天気予報は、道北最北部を除いて全道大雨。昨日も、富良野や旭川などは記録的な大雨だったようだ。
 となると、山コースを変更してオホーツク側へ向かうか。しかし、そっちだと距離は短いし平地だしで、山コースから一気に極端なリハビリコースになってしまう。まあ天気予報通りの大雨なら、そもそも走れるかどうかが問題になってしまう。コースを選り好みしている場合ではないのかもしれない。

11 サクルー原野から道道137・334で興部へ 赤は本日の経路
21

 6:10、サクルー原野「サクルー荘」発。雲の切れ間から陽が差し始め、辺りにはさっきと違った明るく爽やかな雰囲気が漂い始めていた。
 これに気を良くして上紋峠方面へ向かってみるが、相変わらず行く手の上紋峠方面の谷間一杯には、どす黒い雲が溜まっていたのだった。仕方無い。一度上紋峠へ向かいかけてまた戻り、上札久留から札久留峠へ。
 こっちへ向かっても、毎年通るコースの瀬戸牛峠・国道239の天北峠で下川へ向かうことができる。瀬戸牛峠の手前でまた状況を見て決めよう。何か望み薄ではあるが。

 札久留峠への道道137は、昨日通った遠軽から上原峠への道と同じ番号だ。道道遠軽雄武線というだけあり、北見地方から道北へ一続きの道ということができる。実際には谷間谷間で国道や他道道との併用区間があるが、通る分には併用だろうが何だろうが関係は無い。その道道137の札久留峠への取り付き部は、高いカラマツがいかにも北の道という雰囲気で、今日も鳴き始めているエゾゼミの声とともに気持ちが盛り上がる。

 谷間にだらだらと始まった幅広登りは最後まで幅広で、そんな道でものろのろになってしまうのが少し悲しい。幅広の道で峠の雰囲気に欠ける札久留峠を超えると、向こう側は上藻の牧草地がすぐ始まる。▼動画2分23秒
 何となく上紋峠を諦めきれないままの札久留峠越えではあったが、谷間に下りきる手前に振り返ると、山方面には濃厚な雲が空の低い位置に拡がっていた。やはりあっちは無理だったかなという気にはなった。

 だらだら下る藻興部川沿いの谷間には、牧草地と牧場と森が代わる代わる登場する。いかにもこの辺りらしい景色の道だ。藻興部川というのも興部上流のこの谷間の地形らしい。そういえば紋別へ下る2つ南側の谷には、藻別川沿いに○藻別なんていう地名が延々と続いたものだった。

 周囲がだいぶ開けてくると峠下である。さあ、瀬戸牛峠・国道239の天北峠・山間の道道120か、全平地のオホーツク街道か。決断の時だが、やはり山方面の雲は冴えない。ここはもう危ない橋は渡らず、直進してオホーツク街道で北上することに決めた。一昨日に引き続き今日もリハビリコースになってしまうが、雨に遭うのは避けたい。昨日の大雨でもう懲り懲りだった。

峠下から道道334で興部へ 赤は本日の経路 13
23

 道自体はそのまま直進だが、道道137という名前の道は瀬戸牛峠へ向かい、そのまま谷を下る道は道道334と名前が変わる。

 名前が変わるだけあって、同じ谷間を下っているのにどういう訳か道の雰囲気は少し変わり、谷間は次第に狭くなったり、再び谷間が拡がったりした。

 北見地方の山間から、中藻、秋里と次第に牧草地が拡がり、その広々とした雰囲気がオホーツク沿いの台地へ続くものだと気づいたのは、国道239に合流する春日町近くになってからだった。

 8:45、興部着。さすがに道北エリアに入ると、この時間ならまだあまり暑くない。しかし、そろそろ疲れが溜まり始めていて、何か甘いものが欲しい。等と理由をつけなくても、ここの道の駅のソフトは今回出発前から楽しみだったのだ。しかしとりあえず道の駅へ足を向けてはみたものの、まだ9時前。やはり道の駅の店舗はまだ営業を始めていない。まあ仕方無い。気持ちを切り替えて、郵便局で各方面へのおみやげを送ろう。郵政公社のこのサービス、なかなか旅先のおみやげに便利である。
 もうひとつやることがある。滝上から枝幸の山コースが平地コースになり、距離も縮まってしまった。これだといくら何でも走らなさすぎなので、この際終着をもう少し先の浜頓別にしようと思ったのだ。浜頓別には過去何度か泊まって勝手知ったる「トシカの宿」があるのだ。まあそれでもせいぜい30数km終着が延びるだけではあるが、とりあえず浜頓別が圧倒的に区切りがいい。5年前に入った「浜頓別温泉ウイング」のお湯にも、久しぶりに浸かってみたい。
 当日予約で宿には申し訳なかったが、果たして「トシカの宿」は宿泊OKとのこと。枝幸の宿には謝って宿泊をキャンセル、今日の浜頓別終着が決定した。

記 2006/10/1

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Last Update 2007/6/24
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