北海道Tour06 #6-1 2006/8/16 札友内→サクルー原野

札友内→(国道243)美幌→(国道39)端野
(以下#6-2) →(国道333)安国→(国道242)遠軽
(以下#6-3) →(道道137)鴻之舞→(道道305)上藻別
→(道道533)上渚骨→(国道273)滝上
→(道道83)サクルー原野

204km

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 前来たのは3年前。そんな私に「いつも朝寝てるうちに出ちゃうからなあ。たまにはゆっくりしてってよ」と言って下さった鱒やのご主人には申し訳ないが、何しろ短い休暇期間、こちらも走行時間確保は死活問題だ。おまけに朝から雨だと、1日分の行程が一気に丸ごとパーになるのだ。
 しかし4:00に起きると、何としとしと雨が降っている。鱒や周辺の森には濃い霧も漂っていて、しばらく雨は弱くなったり強くなったりを繰り返すだけだった。
 しかし、天気予報は北見地方で曇り時々晴れ。このまま美幌峠さえ越えてしまえば、何とかなるのかもしれない。ちょうど何と無く雨が弱まってきたところで荷物を積むと、ますます雨が弱くなってきた。今だ。

11 札友内から美幌峠経由で美幌方面へ 赤は本日の経路
21

 6:05、札友内「鱒や」出発。案の定、国道243に出て間もなく、霧だけになった。その霧も屈斜路湖岸に近づくと晴れ始め、和琴半島辺りで路面はほぼ乾いてしまった。

 おまけに雲の切れ間に青空まで現れ、陽差しが辺りの山をスポットライトで明るくしている。

 ウランコシで朝食タイムのプリンスホテルを眺めつつ、津別峠への分岐を通過する。わずか3日前の夕方、ここから屈斜路湖畔へ降りてきたのだ。過ぎてしまえば2日間の道東、ほんとにあっけない。あっけないと言えば、恐ろしいことに今回の行程もいよいよ2/3を過ぎつつあるのである。

 開けた畑が森に変わり、屈斜路湖岸を巻くような美幌峠への登りが始まった。実はこの道、こっちから登るのは初めてなのだった。高度が上がると空は再び雲に覆われ、周囲は再び霧に包まれたり霧が消えたりした。この標高にしては比較的高い木が多い周囲の森の隙間から、ちらちら見える屈斜路湖の湖面も、なんだか重い鉛色だ。しかし、湖面に漂う霧が、程良く景色の奥行きを見せてくれている。

 くるっと道が折り返すと、それと共に周囲は笹原となった。有名な美幌峠の笹原である。

 屈斜路湖に目を向けると、湖面が眼下になみなみと迫り、さすがに有名なだけはある迫力ある景色を見せてくれていた。景色の拡がり自体は標高が全然高い津別峠の方が広いが、こっちはこの間近な湖面の迫力がある。

 7:50、美幌峠着。いつの間にか道の駅となり、「ぐるっとパノラマ美幌峠」等と名前が付いていた峠の休憩所は、しかしながらあまりありがたみを感じそうな物は得られなさそうだった。そもそもまだ8時前、営業が始まっていない。仕方ないのでそのまま通過、笹原の下りに向かうとする。▼動画1分9秒

11 美幌峠から国道243経由で美幌へ 赤は本日の経路
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 峠下の笹原下りの後は、元々緩い下りが緩さを増して延々と続いた。山間の森を抜けて牧草地が始まってからは、更にそれに輪を掛けただらだらの下りである。

 こういう地形だと普通少しはアップダウンがあるものなのだが、さすがは国道の均質勾配設計というべきか、いや、地形そのものがそうなのか。

 古梅・豊富・福住と、牧草地の合間に牧場が点々と現れ、その後平地の農村集落が断続し始め、都橋辺りから次第に辺りに里っぽさが漂い始めた。
 9:00、美幌着。そう大きくない町だが、それでもさすがにJR沿い。車道周囲の雰囲気には、街並みの厚みが感じられる。

 端野までは国道39で100m未満の丘越、しばし我慢の2桁国道だ。おまけに陽差しがいよいよ本格的に登場、面白いぐらいぐんぐん気温が上がってきた。
 牧草地と森の続く丘を、国道38は緩やかなカーブを描いて登ってゆく。下りに入ると、対向側には追い越し車線が付いた。かなり広い道である。

11 美幌から端野経由で国道333へ 赤は本日の経路
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 途中ではちょっと時代遅れ気味の、掘っ立て小屋ドライブインが登場。ここには覚えがある。1999年に熱中症で意識不明寸前になり、とりあえず目に付いたソフトに飛びついたのだった。今日は暑くても身体が動くぐらい、でも暑いものは暑い。その時と同じくソフトを買い求めることにした。値段は\200。安いだけに何か嘘くさくて合成ソフトみたいな印象があるが、食べてみれば何しろ冷たいのが有り難い。

記 2006/9/25

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Last Update 2007/6/24
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