北海道Tour06 #6-2 2006/8/16
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10:10、端野から国道333へ分岐、遠軽へ向かう。ここ何年か、道東と道北とのアクセスにいつも使っている丘陵ルートだ。3つの丘陵越えは全て最終的にトンネルになっているが、丘陵ボリュームとトンネル長さ、登り量はそれぞればらばらだ。
まず最初に端野峠トンネル、3つの中でも際だって登りが少ない。トンネルを抜けると、さっきまで開けた北見盆地だったのが、いかにも田舎っぽくのどかな雰囲気の仁頃に到着。中央部の交差点を通過すると、さっきの登りが少なかっただけあり、そのまま登り再開だ。
畑の中、だらだら登りの斜度が次第に増え、仁頃トンネルとサロマトンネルでルクシ峠をクリア。途中では新トンネルの工事を行っていた。サロマトンネルまではしばらく登りが続くが、その長い緩登りも今後新長大トンネルに取って代わられるのだろう。
そのサロマトンネルを抜けるとまた下り。右側の谷間がすかっと拡がり、中園・若佐の集落、畑、そして谷を挟んで遠軽方面へ向かう山が見渡せる。サロマ湖岸からこの辺りにらしい丘陵の景色を感じられる、この道のハイライトだ。いつもつい足を停めてしまう。
斜面自体はなだらかなだが、その分道の線形は強引にまっすぐと直交系で、下るに連れて次第に谷間の景色がダイナミックに近づき、とても楽しい下りでもある。
12:10、若佐着。佐呂間からの道道103と合流する若佐の交差点は、両側を山に挟まれて、適度にこぢんまりした拡がりが田舎町らしい。
ちょうどお昼になってしまった。まあ何とか滝上に18時に着けるストーリーには乗れているので、今後も粛々と足を進めねば。
いつも風が強いこの谷間、今日は若佐から強向かい風だ。意識不明になりそうな逆風の中、栄から再び登り返し開始で旭峠の谷間に入り込むと、向かい風はかなり弱くはなった。しかし、暑さは収まらない。
大成では「何で自転車と歩行者が峠を登らないといけないんだ」とつぶやきつつ、自動車専用の旭トンネルへ大きなカーブで山間に向かう旭峠バイパスと自動車を見送り、旭峠へ。前回この道を通ったのは2003年。その時すでに旭トンネルは開通して交通分離がなされていた。自動車がいなくなっただけで、そう狭くもない旧道は非常に静かな良い雰囲気の道に変わっている。たぶん地元の軽トラぐらいしか通らないようで、路面にも大きなクワガタが歩いていたり、エゾゼミが路上で鳴いていたり、フキバッタがひなたぼっこをしていたりする。獣の糞も多い。坂は続くものの、さっきのサロマトンネルと違い、これならまあまあ快適で楽しいと言える道だ。
まあそれでも暑いものは暑い。最後の稜線だけをトンネルで抜けるタイプの旭隧道に着く頃には、腕の裏までぬらっと汗が噴き出していた。
少し下った台地上の安国で、国道333は漸近線のように畑の中を近づいてきた国道242と合流。何となく路上に漂い始めた慌ただしさに、遠軽も近づいたことを感じる。
13:55、遠軽着。今通ってきた街の西側は、明るく蒸し暑い曇り空だったが、行く手の東側は何か雲が低くどす黒く、景色全体が薄暗い。どう考えてもやばそうな雰囲気だ。等と思っていると、案の定ぱらぱら雨が降ってきた。
目に入ったセイコーマートに待避すると、間もなく雨は止んだ。
しかし、もう14時過ぎ。果たして今日は滝上まで着けるのか、心配になってきた。
記 2006/9/25