毎年のように、武蔵嵐山駅前には既に半分以上の方が輪行作業中か出撃準備完了。サンツアーミーティングももう6回目、皆勤賞の手塚さんを始め、みなさん毎年お馴染みのメンバーばかりで、自己紹介も緩めの良い感じ。
手塚さんのお土産を戴いた後、10;20、おもむろに出発です。
町中から裏道へ。先行き怪しい雰囲気の頼り無さそうな道は、町外れから下り基調になり、畑と森の縁から一気に槻川の河原へ下ります。下りきったところから、毎年お馴染みの菜の花畑と桜並木が始まります。
一面真っ黄色の菜の花畑に桜並木、草の緑、遠くに望む奥武蔵の山々は、絵に描いたように見事です。特に今日は山々がくっきり明瞭で、近くの山には霞を纏ったような山桜、遠くの山は青いシルエット。いつも見ただけで幸せになる景色を、更に引き締めてくれています。
そのまま槻川の桜並木沿いに進みます。
さっき武蔵嵐山へ向かうときに悩まされた風がまだ平地を吹き荒れているようで、いろいろな方向からのイレギュラーな強風に煽られます。桜、菜の花だけではなく、足下の草花も鮮やかに満開なのですが、強風だとどうしてもそこまで楽しめる気持ちの余裕が無いのが辛いところ。
まあ河原の桜並木ダートも田圃側の舗装路も同じぐらい楽しく、目の前ののんびりした景色を眺めながら、一同のんびりと進んで植木山の分岐へ。桜並木はここで終了、今年はいつも向かう鎌形方面ではなく、朝の電車で地図を眺めていて何となく楽しそうな予感がした回り道コースへ向かいます。
何となく楽しそうな予感はある意味大当たり。何となく楽しいようなあまりはっきりしない雰囲気の、まあそれでも春なりに何となく楽しい気もする田舎道がしばらく続きます。結局単純に大回りしただけだったような…(笑)。
菩提の交差点から気を取り直して毎年のコースへ復帰。田黒の丘を越え、嵐山渓谷へ。
丘を越えると、向こう側には時間が逆戻りしたかのようにのどかな農村風景が拡がっています。丘に挟まれたそう広くない谷間の畑、農家の庭先には、梅、桜、桃、コブシ、レンギョウ、菜の花。山にはふわっと絹を纏うような山桜。足下にはタンポポ、オオイヌノフグリ。ありとあらゆる春の花が満開です。
少し谷が拡がったところで、山裾の裏道へ足を進めます。
風は相変わらず谷間にも吹いていますが、そんなことは気にせず、ほぼ満開の桜の木の下を明るい陽差しを感じながら、のんびりてれてれと景色を楽しみます。昔ながらの農家がまた何とも田舎みたい。その庭先にも、足下にも、春の花が一杯。ほんとに一斉に咲き揃っています。
谷が狭くなったらなったで桜の樹の下を、再び谷が拡がるとやはり花一杯の農村風景の中に道が続きます。関東平野の端っこでこの景色。時々ウグイスの声も聞こえてきます。
やがて谷が拡がると、今度は低山が次第に遠くなり、辺りには平地らしい雰囲気が漂います。島根で槻川を渡ると、いよいよ嵐山渓谷を抜けて小川町へ入りますが、ここで去年からTedさんに教えていただいてサンツアーミーティングのコースに加わったニリンソウとカタクリの里を見学。
静かにひっそり、しかし堂々と咲くカタクリの花には春の陽差しが透け、生き生きと可愛らしい佇まいでした。
その先はいつものさんぽさんコース、巨大馬頭観音や桜いっぱいの木造分校を巡る超裏道の筈だったのですが、何故か道を忘れてしまってロスト&迷走。何となく風も強くてそのまま先へ進んでしまいましたが、小川町までの詰めを欠いてしまいました。また来年教えてください。
小川町南側の裏道へ向かう途中、県道30の交差点でなるしまさん、austintexasさんが離脱。そのまま町中のセブンイレブンへ。ここで手塚さん夫妻も離脱、一行はいよいよ栗山へ向かいます。
記 2006.4/16