頸城の春05 #1-1
2005.5/4
村松→田麦

赤は本日の経路 濃い灰色は過去の経路

村松→(県道17・町道)安出→(県道226)下大谷→(国道290)滝谷
→(町道)如法寺→(県道212・8・107他)帯折→(町道・県道337)坂井町
→(県道498)中之島→(県道20)中野→(国道403)新保
→(県道69・166他)福田町→(国道404・他)相野原
(以下#2)→(県道25)西野入→(町道・国道252)与板→(県道25)黒岩
(以下#3)→(県道524)旭平→(林道・尾神岳林道)尾神峠
→(尾神岳林道)尾神→(県道78・林道)川谷→(県道13・林道)田麦

153km

柏崎市久米にて 市内唯一の木造校舎と残雪の黒姫山 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200

 今年の冬は雪が多く、どこもかしこも積雪や通行止めで何かと出かけにくかった。その反動で、3月下旬から毎週末出かける状態が続いたため、細かい計画を延ばしたまま、気が付くともう連休直前。紀伊半島の宿はそれでもYHで何とかごまかして、あとは勢いでコースを立てた。
 しかし、頸城にはYHが無い。おまけに6月初旬にまだ雪が残っているこのエリア、5月初旬は県道クラスの峠は冬季通行止めのままである可能性が高い。計画には注意を要する。ぐちゃぐちゃ考えていたら、また時間が過ぎた。結局、宿は一人部屋が何とか空いていた旧大島村の「庄屋の家」に決定。いや、残り物みたいな書き方になったが、この宿は良い宿なのだ。ただ、前回もここに泊まったというだけだ。
 その予約時に積雪状況を聞くと
「場所にもよりますが、宿近くの除雪してない場所で1m積もっています」
とのこと。嘘だろう。30cmの間違いではないか。しかし、聞き直しても1mとのことだった。

水の入った田圃と菅名岳 愛宕原 阿弥陀瀬へ 正面は白山

 いつもより出発は遅くて、7:25、村松発。まあこんなもんで十分だろう、今日は平地が多いのだ、と考えていた。
 まず愛宕原・安出・戸倉と町道を経由して加茂市へ向かう。

どこへ行っても田圃と残雪の山 緑と青空がこよなく鮮やか 村松から三条経由で長岡方面へ 赤は本日の経路
新谷

 山間の農村は田植えの真っ最中で、泥水の田圃に蛙の声が残雪の白山をバックに響きわたる。爽やかだが決して冷たくない空気が、いかにもこの時期らしい。そういえば昨夜は時々暖房を入れるぐらい寒く、夜明けには出発も危ぶまれたのが、太陽が出ると同時に気温がぐんぐん上がったのだった。

丘越え 日陰がきりっと冷たい 戸倉 旧道へ 田圃は補修工事中 集落の中へ 小さな峠 下ると再び新緑の世界

 下大谷で国道290に出て更に南下する。国道とは言え多少幅が広がって車線が2つになっただけで、交通量や沿道風景はのどかな蒲原山間の農村風景で、今までとあまり変わらない。途中の楢木峠はなだらかな丘に広めの道、ちょっと大味なアップダウンが続く。

集落では細道旧道へ 上大谷 楢木峠

 その楢木峠付近では、まだ真っ白な越後山脈が姿を現した。昨日実家付近で山の間から見えた飯豊山の凛々しい姿を思い出した。

加茂市へ どこもかしこも水を張ったばかりの田圃 イヌノフグリ 正面に真っ白の越後山脈

 下りきって下田村中央部、五十嵐川を渡る。谷が拡がって、ここから先川に沿った国道289は交通量が多い。そこで川の反対の村道から三条へ向かった。
 9:10、如法寺発。三条から先も、山沿いの県道伝いにしばらく南下。

下田村の谷へ 三条から山沿い細道県道212へ しばし集落の細道が続く

 越後平野の向こう側に移らないといけないので、何とか交通量の少なさそうな国道403で信濃川を渡るべく、帯折・坂井町・中之島と、田植え直後の田圃の中の島のような集落をつないでゆく。

平野部へ出る 帯織辺り 遠くに上越新幹線 海みたいな田圃、島みたいな集落

 確かこの辺りも、去年は台風で大きな水害に見舞われた。だだっぴろい田圃の集落はどこか南洋の諸島のようで、確かに防災の重要さを納得。

帯織駅を通過 見附から国道403経由で塚山へ 赤は本日の経路
今町

 北側からやってきて県道とぶつかって直角に曲がり、そのまま合流した県道を乗っ取って続く国道403は、果たして平野部の国道にしちゃ交通量はかなり少ない。新潟市から新津市辺りだと、ほとんど自動車専用道のようなバイパス区間を始め、かなり交通量の多い道なのだが、そう距離が離れていないこの辺りに来るまで、こんなに交通量が減ってしまうのだ。まあこの先川西や松代辺りでは更に交通量が減り、交通量皆無になってしまうのだが。
 その合流点からすぐ先で渡った信濃川の、濁流溢れる満水状態にはびっくり。雪解け水なのだ。今日は小川から日本最長の信濃川まで、あちこちで迸るように勢いが良い。

唐突に国道403に合流 雪解けの信濃川なみなみ ほとんど洪水一歩手前 流れもすごく速く恐怖 与板

 与板の町・長岡の東側・関越自動車道をかすめて南下する国道403の周囲は、程良く鄙びていて変化がある。景色は退屈しないが、さっき平野に出た辺りから強めの向かい風が吹き始めていた。坂道で進まないのとは根本的に違い、向かい風で進まないのは何か苦労が報われない。

 11:20、深沢町発。国道403はここから渋海川の谷間に入り込む。渋海川と言えば川西・松代・大島の中心から深坂峠下の谷へ遡る、毎度の頸城ツアーでお馴染みの川だ。まだ越路町だが、国道403に渋海川、出てくる地名ももうすっかり東頸城丘陵を連想させる。実際に1/5万図はもう岡野町に突入しているのだ。

長岡対岸のちょっと落ちつかないエリアを通過、深沢町 岩田 大分交通量も少ない

 田圃の拡がるそう広くない谷には、信越本線と共に中途半端に交通量が少なく中途半端に埃っぽい道が続く。

まもなく塚山 信越本線沿い 塚山の町中 塚山

 塚山からは信越本線が離れて、山に挟まれて田圃や畑が拡がる狭い平地はより静かな雰囲気になってきた。

渋海川 こっちも凄い水量の濁流 谷間を遡る 相野原 谷間に田圃が拡がる まだ水は入れてない

記 2005.5/16

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Last Update 2006.2/17
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