大里トンネルから国道425経由で白谷トンネルへ 赤は本日の経路

紀伊半島Tour05#2-2
2005.4/30 熊野市→龍神村

熊野市→(県道34・761)七色ダム→(国道169)大里トンネル(以上#1)
→(県道229)浦向→(国道425)白谷トンネル
(以下#3)→(国道425)蕨尾
(以下#4)→(国道425)西
  146km

七色貯水池沿いの国道425 たぷんたぷんの湖水 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200

国道らしからぬ国道169 交通量もまあそこそこ いよいよ七色貯水池とお別れ 大里トンネル 手前を左へ

 9:00、大里トンネル手前で、分岐する県道229へ。山間にくねくね曲がりくねった谷間の里をつなぎ、国道425へと向かう。

上桑原 山間を遡る 坂はそれほどでもない

 谷間は狭いのに谷底はなだらかなのが紀伊半島の谷の特徴だ。その分、斜面を登り始めると坂は急である。この谷もその例に漏れず、狭さ、川の雰囲気の割には緩いと言える登りである。

見下ろす集落 あっちの道も楽しそう 狭い谷間に集落が続く 狭い道

 また、登りがあまり急ではないためか、谷によっては意外なほど奥まで集落が続く。この谷も畑や集落や、あまり長い間人の営みが途切れることが無い。

細道のんびり 川も楽しい 小橋でちょっとニューサイ写真 対岸には石垣の集落 浦向 国道425に合流 今までの県道229より田舎道

 9:20、浦向の外れで、いよいよ国道425に合流となる。噂通り今までの県道229より余程狭く、同じ紀伊半島の狭小国道等と違って道にそれっぽい雰囲気すら無い。元林道ということだが、むしろ林道そのものである。

ぐっと道が狭くなる 浦向から国道425、白谷トンネル経由で滝へ 赤は本日の経路
路肩崩落補修中

 合流点の少し先辺りから集落が途切れ、坂が次第に急になってきた。それもそのはず、この後そんなに長くない距離で一気に標高800m台後半まで登ってしまうのである。そんなことを考えていると、やがてつづら折れが始まり、谷底から一気に離陸するように道の高度はぐんぐん上がっていった。

杉林をとぼとぼ まだ坂が始まらない 渓谷 岩がダイナミック 水は清らか 谷を折り返してぐいぐい登って足下に来た道が見える 正面の山には行く手の道も

 谷が狭いのと山が高いので、途中の山深い眺めは素晴らしい。きょろきょろ見回していると、行く手のかなり見上げる部分に、何ヶ所かガードレールが見えた。え、まさかあれじゃないだろうと思って地図をよく見ると、どうもこれから向かう道のようだ。それにしても、見える一番上のガードレールと、その次に見える部分と、自分が今いる地点の高度差がありすぎる。ちょっと非常識なほどの標高差だが、なにしろ地図での平面距離で標高差300m以上、あれぐらい上なのかも。

結構厳しめ 覗き込むと新緑の谷 むせ返るような緑、緑

 結局その後、その高度差をつなぐような厳しい登りが続いた。激坂を登っていくうちに、さっき下から眺めた部分は次第に近づき、間違いなくこれから向かう道のようだということがわかってきた。一方、地図には載っていない林道らしい道が、国道425よりかなり高い位置にあるのも見えた。

ぐいぐい登る 山腹に張り付く長い坂

 登るとともに、季節が逆行するように新緑の色は薄くなり、そして新緑というより芽吹きの状態が目に付くようになってきた。それでも辺りに鳥の声はよく響いている。

どんどん高度が上がる ちょっと進むとすぐ足下に今来た道が 稜線が近づいてきた

 登りが厳しい分、折り返しながら急斜面に張り付く激坂から、今まで通ってきた谷間が見える。落差が大きいので谷底はよく見えない。新緑に彩られた渓谷は折れ曲がって隠れてしまうが、その落差、杉と広葉樹の斑の山々がど迫力だ。

白谷トンネル手前は崩落補修中

 11:00、白谷トンネル通過。
 見下ろすと足下が心配になるほどの標高差があった向こう側の谷と較べ、こちら側の谷はそれほど落差が激しいということはない。それよりも余裕を見たと思っていた時間設定に対し、多少時間が押し始めている。まあいくら何でも12時までには下ってしまえると思うが、ここは早めに下ってしまおう。

国道425で白谷トンネル経由滝へ 赤は本日の経路 トンネルの向こうは薄曇り
まだ新緑という寄り新芽の世界

記 2005.5/6

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Last Update 2006.1/2
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