北海道Tour05 #4-3
2005.8/16 下川→サロマ湖

遠軽から芭露峠経由でサロマ湖方面へ 赤は本日の経路

下川→(国道239)西興部→(道道137)滝上(以上#4-1)
→(道道137)遠軽
(以上#4-2)
→(道道244)芭露→(国道238他)計呂地
→(道道685・町道・道道961)佐呂間
→(道道103)浜佐呂間→(道道858)サロマ湖畔YH   182km

国道238の喧噪を逃れて月見ヶ浜へ RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200

 まずは芭露峠。登りっぱなでは自衛隊の駐屯地が物々しく、ちょっと閉鎖的な谷間は同じく演習場脇を遡る。

芭露峠 狭い谷間を登って下る 印象薄目 下ると静かな牧草地の谷間 少しずつ谷間が拡がる向かい風も吹き始めてきた

 峠を越えて山を抜けると、緩やかな丘に畑や牧草地が拡がった。やはりこういう北海道らしい景色の中をのんびり走るのは気分がいい。が、かなり横風が厳しくなっている。どうやら昨日悩まされた風と同様、サロマ湖のすぐ外側のオホーツク海から北風が吹いているようだ。

牧草地、麦畑他が続く 未遂に終わった志露峠方面

 上芭露では1/5万図で黒実線、ツーリングマップルで白細道の志露峠を覗いてみた。この道をうまくつないで、お手頃丘陵横断コースを描くはずだったのだ。ところがその実態は、農家の庭先から畑の中へ続く細ダートで、すぐ山裾の森へ消えている。何だか通り抜けには難儀しそうで、あまり意外な展望も無さそうだ。おまけに不用心に細ダートに入り込むと、このご時世熊が心配なのである。ふと気が付くと、地図を眺めてうろうろするあやしいおやじを警戒しているのか、近所の子供がちょっと離れて胡散臭そうにこっちを眺めている。
 ここは大人しくサロマ湖岸の芭露へ向かうことにした。

上芭露出発 上芭露からサロマ湖岸経由で佐呂間へ 赤は本日の経路
芭露着

 サロマ湖岸の幹線国道238は、今日通ってきた静かな道道よりも交通量が圧倒的に多い。いたたまれずたまらない気分で少し進んで、途中で見つけた月見ヶ浜道路へ避難。

国道238に合流 ちょっと寄り道 あまり意味は無かった 月見が浜でたまらず国道238から逸れる

 湖岸の細い舗装道路には誰もいない。こっちだと国道の意味無いアップダウンも迂回できて非常に都合がいい。
 冴えない曇り空の下、曖昧な鉛色で空を写すサロマ湖は、間近で見てもやはりどろんとした池みたいな湖だ。サロマ湖を好きな人もいると思うが、個人的には何故かいつも全面的に冴えない印象の湖である。

遠回りでもなく車も少なくサロマ湖はたっぷり見れる 短い道だが自転車向き

 計呂地から道道685で再び内陸へ。丘陵ポタももう一花ぐらい咲かせたい、という未練の残る時間帯だ。

計呂地 道道685 町道で丘越え 短いがさすが町道規格の激坂

 拡がった谷間や丘には再びとうきび畑が拡がり、今までの向かい風もクリアされて、気分は上々である。若佐までショートカットするこの道を重宝するのか車はやや多めだが、まあそれも許容範囲内程度だ。ただ、そろそろ16時を過ぎてしまった。宿に向かうことを考えると、若佐まで行ってしまうわけにはいかなさそうだ。このままちょっと丘陵を横断して佐呂間へショートカット、その辺りで撤収というところが適当だろう。
 適当な脇道から道道685の谷を挟む丘を越えると、若里の静かな集落である。

丘を越えると静かな牧草地帯

 曇りのせいもあって周囲は早くも暗くなり始めてきたが、畑や牧草地が続く丘は適度は起伏が続き、適度に景色に変化がある。

道道685から佐呂間経由で浜佐呂間へ 赤は本日の経路 のんびりとアップダウンを進む 牛ものんびり
若里から佐呂間への丘越え

 薄暗くない晴れの夕方だと、きっとあちこちで見事な景色が楽しめるだろうと思う。

牧草地が拡がる丘陵地帯 大きめのアップダウンが続くだけあり景色がころころ変わる 晴れた日に再訪したい

 丘陵を下りきって、17:10、佐呂間着。サロマ湖の方が有名だが、そのサロマ湖からは20km以上も離れている谷間の町だ。

佐呂間が見えてきた 佐呂間市街 もう薄暗い あと20km強 夕暮れで気が急く

 ここから先は夕方の佐呂間別川沿いの広い谷間を急ぎ、18:15、サロマ湖畔YH着。

サロマ湖南岸丘陵方面から浜佐呂間へ 赤は本日の経路 サロマ湖畔YH 典型的な往年のJYH風YH
お盆休漁中何とかかき集めて出してくれたホタテ料理

 楽しみにしていた夕食のホタテ尽しメニュー「ホタテ倶楽部」は、お盆の休漁でどうしてもホタテの調達ができなかったとのこと。それでもありったけのホタテをかき集めてくれたようで、おかげでホタテ料理を楽しむことができた。
 夕食後、外に出てみると、なんだか妙にむっとして涼しくない。あれだけ北風が吹いていたはずだが、なかなか微妙なものだ。でも、茂みの中から聞こえる虫の声が、もはや紛れもなく初秋の雰囲気である。

記 2005.9/17

#5-1へ進む    #4-2へ戻る    北海道Tour05 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2005.12/27
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-5 Daisuke Takachi All rights reserved.