北海道Tour04 #3
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サトンベツ川に降りると、しばらく狭い谷間の川に沿った緩い登り基調の区間になる。峠ももうあと2つ。
11:05、里音別林道分岐着。ここで再び自動車通行止めのゲートの中に入る。
道ばたでGPSログの吸い上げやおにぎり補給を行なっていると、後ろからバイクがやってきた。今日2台目のバイクだが、私の近くで停まって、お茶の入ったペットボトルをすぐ下手で落としていないか聞いてきた。わざわざ停まって聞いてくれて、心配してれくれているようだ。
少し話していると、もう1台、そのバイクの仲間の人が追いついてきた。やはり自転車を見つけて驚いてくれる。「大変でしょうから、これ、あげます」と言って、未使用の500mlペットボトルをくれた。バイク乗りだって貴重な水なのに。とても有り難くいただいておいた。
2台のバイクを見送って、そのまま進む。
林道はやがてくるっと折り返し、斜度が急になってぐいぐい登り始めた。今までも峠越区間の道は荒れてきていたが、この辺りからは更に道が荒れ出した。
道自体はそう不安定ではなく、バイクや自転車なら通行は問題はない。しかし、岩場の山側斜面のあちこちで崩落が止まらないようで、高く積もった細かい岩が山になって道の半分以上を塞いでいるのだ。これでは自動車はとてもじゃないが通れない。
標高差300m以上、地図で見たときでも一番ボリュームがある登りだったが、稜線を越えたと思った折り返しでなかなか登りが終わらない。しかもけっこう急な登りが続いた。こういうのはなかなか気持ち的に辛いが、さっきの突如天から降ってきたような500mlが、気持ちをだいぶ楽にしてくれていた。
下りの途中で1回の紛らわしい登り返しがあったものの、下りきって木立の中の平雲内林道への分岐と、ビラウンナイ川を通過。遅れ気味ながら着々と脚を進めてゆく。
意外にも最後の峠への登りは地図の印象以上にあっけなく、あとは当林道随一ともいうべき急下りで一気に急降下。
14:05、上茶路側自動車通行止ゲートから再び外へ出た。少し開けたトンベ川の谷を、もうあとは国道392へ下るだけだ。
と思ったら、峠未満ではあるが、登り返しというには多少ボリュームがあるアップダウンが待ちかまえていた。
14:25、美恵橋着。多くの箇所で自転車を押したため、当初の到着見込みより2時間以上もよけいに掛かったが、ついに道東スーパー林道完走である。
入り口の看板には「日本一なが〜い林道 62.449km」と書いてある が、留真温泉からここまで、メーターの読みでは68kmぐらいあるような気もする。この間出会ったバイクはたった5台。無事に終わってみれば意外にあっけないが、ここ2年ぐらいの課題を終えた気分になった。
記 2004/8/21
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