北海道Tour04 #3
2004/8/9 留真温泉→下幌呂-2

留真温泉→(道東大規模林道)
チャンベツ林道交差点
(以上#3-1)
→(道東大規模林道)小音別林道分岐
(以下#3-3) →(道東大規模林道)美恵橋
(以下#3-4) →(国道392)白糠→(国道38)庶呂
→(町道・道道65)山花→(道道666・53)下幌呂

146km RIDE WITH GPS

チャンベツ川からナリカズノ沢経由で小音別林道分岐へ 赤は本日の経路
本日2つめの峠 ニューサイ写真中 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200

 2つめの峠を越え木々の中を下ると、谷底のチャンベツ林道とヌプキベツ川を横断。すぐにまた登り返しとなった。

まもなく稜線 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 パノラマ合成
  拡がる低山

 すでに8時を過ぎ、気が付くとどうしようもなく暑くなってきている。ここまで水を飲まずに来たが、留真温泉で仕入れた500mlのうちの1本にここで手を付けることにした。気温が高くなって急に身体が水を欲しがりだしていた。貴重な水分、500mlのうち1/3ぐらいが一気に無くなった。

本日2つめの峠 ニューサイ写真中 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 一つ峠を越えるごとにどんどん道は荒れてくる
周囲の木々もますます濃い
岩場の切り通し ヌプキベツ川の谷 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200
崩壊の続く法面

 谷間の川は、どれもなかなか透明度が高く見るからに冷たそうで、川の水を飲めないのがつらい。北海道では寄生虫エキノコックス感染の恐れから、生水は飲んではいけないのだ。

ヌプキベツ川とチャンベツ林道 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 パノラマ合成
  チャンベツ林道交差点からポンオンベツ沢経由でサトンベツ川へ 赤は本日の経路

 ナリカズノ沢、イツカンベツ川と、山の中に谷と峠が連続する。陽射しは強いが、幸いにして太陽に照りつけられて干上がるような道ではないのが助かる。それでも朝6時頃とは打って変わってぐんぐん上がる気温と際限無いアップダウンで、水はどんどん減っていった。最初は3lも持ってくればまず大丈夫だろう、と考えていたが、今となっては水の残量が心強い。大丈夫、まだ全水量の1/3も使っていないのだ、と自分で自分を安心させ、気持ちを落ち着ける。焦っても気持ちが疲れるだけだ。
 それに稜線近くと谷間では、涼しい風がそろそろ汗が吹き出しはじめた身体を冷ましてくれた。

川沿いの森 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 ヌプキベツ川 水が透明 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200

 良好だったはずの道は、イツカンベツ川辺りから次第にタイヤサイドを切りそうな鋭く細く砕けた岩の多い道に変わっていた。細かい岩でグリップが悪く、タイヤもずるずる空転し始める。仕方無いので、登りのところどころで押しが入る。

ヌプキベツ川を渡る 少し登りが続く RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200
再び登り開始

 道には所々で落石や落砂が溜まり、有効幅がかなり狭くなっている。自動車通行止めの理由を実感した。路肩補修の跡も多くみられ、雨の多い年の崩落状況が想像される。

木陰が多くて少しは助かる 切り通しの向こうは峠 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200
真っ赤にさびたスーパー林道看板 この後たびたび出現

 小刻みなアップダウン、狭い谷間につくづく思うが、同じ北海道のスーパー林道とはいえ、2年前に行った道北スーパー林道とは全く表情は異なる道だ。鬱蒼とした森、川沿いから峠越えに変わる道、ある意味内地的な林道である。

峠の意外な広がり 草むらの雰囲気はのどか RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 たしかナリカズノ沢辺り RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200

 でも、去年聞いたように「来てがっかりする」ような道では決してない。天気がいいこともあるが、森の輝き、川の透明度、間違いなく北海道そのものである。

再び下り 鬱蒼とした森 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 放置された崩落
法肩崩壊が続く
両側の崩壊土砂が溜まって真ん中だけ道が残る切り通し 再び登りが始まる RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200
もはやかなり荒れた表情の道

 山深さもさることながら、肉や皮がこびりついてまだ湿っている鹿の骨が、時々道の真ん中に転がっている。また、かつて見たことがない形の動物の糞もみられ、改めて自分がかなり危険な場所にいることを思い出させられる。

相変わらず拡がる低山の森林 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 荒れた登りが続く
木陰は多い
稜線近く 展望が拡がる RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 パノラマ合成
あと少しで峠 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 イツカンベツ川へ下る
谷間の森に突入

 ポンオンベツ沢に降りると、道はしばらく谷底を沢に沿って下る。

鬱蒼とした森をのたうち回るイツカンベツ川 相変わらず透明な流れ RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 パノラマ合成
再び登り ますます荒れてきた道 今度の峠はあっけなく越える
ポンオンベツ川の谷に降りてきた わずかな下り 路面も良好 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200
明るい森
ポンオンベツ川の畔 この谷の道はとにかく美しい 来て良かった RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 小音別林道に合流
ここまで自動車通行止めの看板 全区間の南半分が終わったことになる

 道は通行止めのゲートの外へ。最初は森の中、その後高いカラマツの1本道に続く。足下の幹に枝が無く、頭上が高いカラマツに、この林道に足を踏み入れて初めての開放感を感じる。

森の中 どこかさわやかな印象 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200 木漏れ日の道 青みが強い緑の光が最高 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200
意外にも捌けた印象の道 小音別林道と分岐 小音別林道は下流方面へ RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200
高いカラマツの下 さっきまでの鬱蒼とした広葉樹林が嘘みたい

 やがて10:00、小音別林道(アイヌ語で「ポン」は小、ポンオンベツと読む)との分岐に出た。とりあえず林道区間の2/3弱か3/5ぐらいが終わったことになる。
 ここまで100mぐらいの峠であっても、登り道には細かい岩屑が多い。押しの区間はどんどん増えていた。このため、予想よりも時間が掛かっている。最初は12時ぐらいには林道を出るはずだったが、この分だと13時台は覚悟した方がいいかもしれない。

記 2004/8/21

#3-3へ進む    #3-1へ戻る    北海道Tour04 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2021/10/25
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-21 Daisuke Takachi All rights reserved.