頸城の夏03 2003.7/27 越後湯沢→虫川大杉 #1/3

伏野
虫川大杉
信濃坂
安塚
菖蒲
野々海峠
深坂峠
山伏山
樽田
藤倉
天水島
五十子平
高島
川治上町
姿大橋
十日町
栃窪峠
大沢峠
十二峠
石打
越後湯沢↓
赤が本日の経路 灰色は過去経路

越後湯沢→(県道351・国道17・町道)石打
→(国道353)十二峠
→(県道560)栃窪峠
→(県道82)川治上町(以上1/3 以下は2/3)
→(市道)姿大橋
→(県道334・49)高島
→(県道528)名ヶ山
→(県道427)五十子平
→(国道353)東川
→(町道)藤倉
→(林道)天水島
→(国道405)樽田(途中まで2/3 以下は3/3)

→(林道天水島野々海線)菖蒲
→(林道菱ヶ岳2号線)伏野
→(県道301)信濃坂
→(国道403)安塚
→(県道43)虫川大杉
   112km


 5:08、通称「画期的な八高線」で箱根ヶ崎を出発。何がどう画期的かというと、これに乗って高麗川で乗り換えると、高崎着は6:47。何と始発新幹線より早いのだ。ちなみに高崎線の始発電車が高碕に着くのよりも早いので、群馬県方面へ行くときには重宝する列車だ。1時間以上まるまる寝ることもできる。

 高碕で早朝だけ売っている「朝がゆ」と、有名な「鳥めし」を買い込んで、7:00に上越新幹線の始発に乗り、越後湯沢着は7:25。越後湯沢までたった25分。毎度のことながら、ちょっと感覚が狂いそうになるぐらいに速い。昔の上越線特急からは考えられない。
 新幹線の速度が落ちて、大清水トンネルを抜けると、上空には凄い色の青空と元気が良さそうな白い雲が浮かんでいた。典型的な夏空である。日なたの山が原色の緑になっていて、日陰は藍色のシルエットになっている。逆光の谷間がまぶしい。
 一目で梅雨が明けたということがわかった。

早朝の箱根ヶ崎 夏空の越後湯沢 駅前

 7:40、越後湯沢発。日なたに出ると異常に蒸し暑い。日陰や風はけっこう涼しいので、谷間には涼しい空気が溜まっているのではないか。と期待する。
 道ばたの草むらではキリギリスが鳴き、空にはトンボの姿が見えた。夏のツーリングを実感する。来て良かった。

国道17に合流するまでしばらく静かな道 石打の旅館街

 国道17から石打のスキー旅館街を抜け、国道353で十二峠へ向かう。国道353国道17より段違いに狭い静かな道だ。
 上越線をアンダークロスしてすぐに登り区間が始まった。日陰の少ない丘陵区間はともかく、谷間の1本道に入ってもかなり蒸し暑い。魚沼地方の夏の蒸し暑さを思い知らされる。
 周囲の森の中では、ニイニイゼミやアブラゼミ、ミンミンゼミなどが賑やかだ。暑くてあまり身体が動いてくれないが、それでも覆道の奥に十二峠トンネルが見え出す辺りまで登ると、明らかに風が涼しくなってきた。そんなに登っていないのに、ありがたい。

 十二峠へ 木陰が無い 魚沼スカイラインへ分岐

 冷んやりした十二峠トンネルを抜け、8:30、十二峠から県道560、魚沼スカイラインへ入る。頸城関係者でこの道を悪く言う人がいない。長いこと行ってみたかった道だ。
 杉・広葉樹林・棚田の間、8%ぐらいの坂がしばらく続く。狭い道には木陰が多く、時々吹く涼しい風は気持ちいい。しかし、雲の間から時々現れる陽差しは更に勢いを増していた。身体は全然言うことを聞かず、普段にも増して全然ペースが出ない。が、まだ8時台。この後はこんなもんじゃないはずだ。
 振り返ると、白い雲の下、太陽に照らされて、上越国境方面の山々が奥の方へと続いてゆくのが見えた。標高が上がったからか、いつの間にかエゾゼミの声が聞こえるようになっていた。

木陰が多い狭い道 いきなり棚田が出現 振返ると上越国境の山々見下ろす谷間の集落 土倉 休憩所に到着 休憩所手前の展望

 土倉の集落を横目に眺め、つづら折れを過ぎて最後の尾根を巻くと、休憩所に到着。標高約900m、越後湯沢からは約600m。なんだか今日はぼろぼろだが、一発目の登り区間はとりあえず終了。そのまま通過し、栃窪峠まで向かう。
 朝露の残りか夕べに雨が降ったのか、木陰の下り道はじっとりニュアンスの良くない濡れ方で、これ幸いとゆっくり下る。路面にはセミの幼虫が羽化場所を探してうろうろしたりしていた。夏だと言うので一斉に出てきたのかもしれない。

所々で展望が開ける 路上のセミの幼虫を救出 下りきると茂みが高い道 開けた道

 下りが落ち着くと、魚沼丘陵の展望が拡がった。広い谷間一杯に拡がる田圃が、700〜500mぐらいの標高差で見下ろせるのだ。右手奥には平野部の田圃が谷間の奥へと続いている。多分清水峠への谷間だろうと思った。途中には反対側の十日町方面へ視界が開ける展望台もあり、まさに「スカイライン」の名前がふさわしい。
 下側にも上にも視界が開けた道の真っ青な空の中には、オニヤンマがうようよ飛んでいる。大群と言ってもいいかもしれない。時々目の前で止まって併走してきたりして、黒と黄色の身体に緑の目玉をじっくり観察できるのが楽しい。向こうもこっちを観察しているのだろう。

魚沼丘陵の展望が 振返ってもやはり開けた道 反対側の十日町方面も見える 展望所にて

 9:40、栃窪峠発。何度ものつづら折れで一気に高度を下げ、辰ヶ平で谷間に降り、集落の中の道が始まる。木々の多い斜面の集落の中を下り続けるうちに、谷間は少しづつ広がり、田圃の中を十日町の信濃川の平野に下りきる。

栃窪峠から下り始める 集落の木陰の道 緩い下り
辰ヶ平の集落に突入 だんだん平野部に近づく

記 2003.7/31

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Last Update 2003.10/9
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