北海道Tour99 #9 1999.8/8 母子里→サロマ湖

今日の経路 拡大表示

母子里→(道道688号)名寄
→(国道239号)興部
→(国道238号)幌岩
→キムアネップ岬
約192km

天北峠

中湧別

サロマ湖

紋別

興部

西興部

下川

名寄

母子里

今日の経路(赤表示)と今日までの経路(灰色表示)

 さすがに道北ともなると、朝晩は肌寒い。空は雲が多いが、予報では晴なのでこれから晴れるのだろう。

 7:00、母子里発。名寄へ向けて、小さな峠を一つ越える。えっちらおっちらと峠の坂を標高差200mぐらい一気に登る。腿の中に昨日の疲労が少し残っているような気がするが、登りつづけるうちすぐに気にならなくなった。今日もいけそうではある。
 峠のトンネルを抜けると、標高差300m程度のはずだが、眼下にこれから通る道が山の中を一直線に抜けていくのが見えた。母子里と名寄では標高差があり、母子里で登った200mのちょうど2倍弱を一気に下る。
 下り区間が終わると、さっき峠から見えた一本道を通る。実際に通ってみれば、上から見下ろすほど山深い雰囲気の道ではなく、山沿いの朝の牧草地といった風情の風景の中を名寄に向かう。

 町外れで国道に合流し、天塩川を渡って、8:50、名寄着。
 日本最北のモスバーガーの営業は10:00からのようなので、その近くに見えたセイコーマートで休憩する。PHSを見るとアンテナが3本立っている。昨日一緒に札幌から石狩沼田まで約110kmもの距離を一緒に走ってくださったすがたにさん、札幌まで見送りに来てくださったこあきさんにお礼の発言UPをした。

 9:40、長い休憩の後、出発。
 町を抜け名寄盆地の反対側の外れを登り、名寄川沿いに西興部へ向かう。この道は分水嶺の天北峠を越える一本道で、遡るに連れ次第に狭くなってゆく谷には、基本的に農村が展開している。道路の両側は、水田・牧草地、トウキビ・じゃがいもなど、ソバもあった。じゃがいももソバも、トウキビも畑一杯に花をつけていた。やはり、夏の北海道の風景はこうでないと。今年の作物は、豊作のようだ。

 暑い。走っていると、妙に頭がぼうっとしてくる。周囲の風景には、強烈な太陽光線の中で妙にどぎついコントラストがついており、ぎらつく太陽・青い空・山の緑・畑の黄緑・民家の屋根のカラー鉄板などは、一度見たら忘れないような色彩になっていた。
 道路からの照り返しもとてもきつくなっている。風からして熱風なので、身体がおかしくなっているのか、走っていても踏み込む事ができなくなりつつあった。

 10:20、下川着。名寄を出発したばかりだが、もう一度休憩する。コンビニのクーラーがとてもありがたい。水分をがぼがぼに補給し、アイスを食って、とりあえず体内から冷やす。と、一時的になんとなく走る気は出て来た。
 10:40、再出発。一の橋を過ぎると、農地が林に変わり、天北峠越えとなる。谷間が農村から森になり、やがて峠の一本道になった。

 意外とあっけ無く峠を越えると、今度は興部川に沿って谷を下ってゆく。蛇行を繰り返す道路の脇に牧草地が広がり、やがて畑も現れて小さな集落になった。また谷が狭くなり森になって、再び小さな農村が現れる。そんなくり返しが何回かあった。

 11:20、西興部着。逃げるように村営コミュニティ施設の日影に避難して、ポカリスエットを一気飲みする。
 やる気と力が出ない。昨日あれだけ走ったからという以上に、身体が太陽光線にやられてしまっているようだ。日影で休むと少しは意識がはっきりしてくること からも、そのようである。
 町から見える瀬戸牛峠への坂道を見上げながら、予定の丸瀬布経由を止めようと思った。小さいながら峠2つ、ダート11km&標高500mの峠越えは、今日の自分には不可能だろう。しかも万が一長雨で途中の道路がやられてたりしたら、山奥でのリカバリーは効かないだろう。
 となると、興部へ向かい、サロマ湖までは自動的にオホーツク海沿いの国道を行くしかない。道としては目新しくないが、何より峠が無いのが今日の私向きだ。

 それからも農村と森が何回か代るがわる現れ、下り道が続いた。12:45、興部着。国道脇のセイコーマートへ逃げ込む。物を選んで買うというほんの一瞬だけだが、クーラーがありがたい。

 ぐったりしながら、店の前で休んでいたロードツーリングの大学生と少ししゃべる。すぐに別のチャリダー団体6人がやってきたが、全員MTBだった。さすがにオホーツク沿いのこの道路はチャリダーが多い。

 13:15、興部発。国道238号は、興部の町を出るとすぐに高台を駆け上がる。海岸から立ち上がった平たい丘の上、牧草地・畑の中をしばらく進む。やがて、紋別までの中間点、沙留で海岸際に降りると、今度は紋別の手前まで海岸線を走るようになる。
 14:15、紋別着。モスバーガーに逃げ込み、遅目の昼食にする。普段だったら大好きなモスバーガーだが、疲労のためとにかく喉に入らない。

 15:00、紋別発。国道238号は紋別から南は海岸線を離れ、少し内陸側の丘を登ったり下ったりしながら進む。
 平坦な部分はいいが、暑さで疲れてしまっているためちょっとした登りが妙にキツい。チョイ坂でも目一杯ギヤを下げて走る。これでも、昼よりはまだ気温は下がっているのだ。明日以降が思いやられる。
 いったい今回のツアーはどうなってしまうのだろうか。

 16:20、中湧別着、16:50、出発。
 ようやく多少は気温が下がり、ややすっきりした頭で走れるようになってきた。日曜日の夕方のせいか、大型車がとても少ない。さすがに足は疲れていたが、近くの山々まで拡がる牧草地・畑、遠くだったり間近だったりに見えるサロマ湖、湖岸の林等の風景を余裕のある気持ちで眺めながら走れた。
 交通量と天気で道路の印象なんて変わるものだ。思えば、去年はこの道を寒さに震えながら、ウインドブレーカーを着て走ったのだ。
 サロマ湖の水面は、相変わらずどろんとしていた。

 浜佐呂間近く、幌岩の辺りで左に曲がり、湖岸のキムアネップ岬方面に降りてゆく。すでに真っ赤な夕方の光線が牧草地を照らしていた。サロマ湖を正面に見ながら、ゆっくりと緩い下りを行く。もう宿まであと1kmも無いはずだ。
 今日はよく走った。距離から言えばもっと走る日はあるが、なにしろこの高温である。一日の終わりにゆっくり走るときのこういう気分は、安心感に満ちていてとてもいい。が、今回は明日からがちょっと心配になった。

 18:20、民宿「三鈴」着。

 夜中になっても、蒸し暑さは一向に変わらない。部屋の中も外も変わらないので、始末が悪い。サロマ湖畔では日中34℃まで上がったとの事。「もう2週間もこんなだよ。普通じゃないよね」と宿のおやじさん。

記 1999.8/10

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Last Update 2004.1/2
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