今日の経路 拡大表示

キムアネップ岬→浜佐呂間
→(農道)豊川
→(道道308号)端野
→(国道38号)美幌
→(国道243号)古丹
   約93km

北海道Tour99 #10 1999.8/9 サロマ湖→屈斜路湖

古丹

屈斜路湖

美幌峠

美幌

端野

豊川

浜佐呂間


 5:00、起床。
 暑い。早くも太陽光線は無茶苦茶に強い。というより、昨日焼けた部分だけでなく、皮膚がひりひりする。ちょっとぴりっとするというような生優しいものではなく、完全に痛いのだ。
 風は全く無い。目の前のサロマ湖の水面は至って静かだが、今日も大変な事になるぞ、と昨日の苦しみを思い出した。

 7:30、出発。
 キムネアップ岬を大回りして、浜佐呂間へ直接出るコースを取る。湖岸の森の中を道路が通っているので、木陰の中を走る事ができて助かる。しかし、木陰を抜けると、もうたまらない程の強い陽射しが射している。

 豊川から端野までは、道道308号線を通る。常呂川沿いに谷を遡る狭い道だ。常呂川の狭い谷間に畑やら小さな集落やら一本道が端野まで続く地図上からは、のどかで静かな道を期待していたのだが、道路工事の砂利トラがひっきりなしに通行し、期待は完全に裏切られた。

 10:10、端野着。ここから緋牛内までは緩やかな登りになっている。国道39号を走りはじめる。と、いきなり長い直線の登り坂になる。道路が広いので、日影など全く無い。強烈に照りつける太陽の下、これは本当にキツい。

 坂が一段落したところで、ドライブインに駆け込む。
 売店のおばさんと少し話すが、美幌では朝8時の時点ですでに33℃あったと言う。ちょっと驚くが、この暑さ・キツさはそれぐらいないと納得できない、とも思った。今日はこのまま35℃ぐらいまで上がるのだろう。こんな状況で津別峠を登れるのか、ちょっと心配になってきた。
 すでにやる気が全く失せていた。

 10:50、美幌着。サロマ湖からたかだか40kmちょっとのはずの美幌まで、時間がかかりすぎだ。暑すぎるので、1時間走っては休憩を繰り返しているからなのだ。仕方ないので、アプローチが短く標高差も津別峠の半分ぐらいの美幌峠で中標津へ向かう事にした。
 ほか弁で長めの休憩を取って、11:50、美幌発。

 その後、暑さはますます厳しさを増し、標高が高くなっても一向に涼しくはならなかった。木陰を見つけては休み、峠が始まってからは押したり乗ったりで、結局14:50に美幌峠到着。あれほど屈斜路の展望が有名な頂上には、一人のチャリダーもいなかった。みんな今日は峠をあきらめているのだ、と思った。
 峠まで3時間もかかってしまった。これでは中標津へは着けない。
 今日2回目の下方修正をしなければならなかった。こういう時、当日予約が多少は融通の効くとほ宿は頼りになる。幸い、屈斜路湖岸の「のんき舎」がOKとのこと。あと20kmも走らずに休む事ができる。

 美幌峠を下りはじめる。なるほど、眼前一杯の屈斜路湖の展望は見事で、下り道で自動的に風景が動く様子はすばらしい。下り道はやがて森の中を通るようになり、さらに下って屈斜路湖岸の畑の中を通るようになる。
 道端でチャリダーが3人うずくまっていた。おそらく、一人が暑さにやられてしまっていたのだろう。

 道端のドライブインに寄ると、MTBチャリダーが何人かいた。みんな同じグループらしい。ドライブインでソフトクリームを頼むと「今日は暑くて建物に入れないのよ、ちょっと待っててくださいね」と、おばさんが中へ入っていった。私も中へ入ると、サウナのようになっている。換気が少ないのと、冷房が付いてないのでこうなってしまうのだろう。今日、近くのどこかでは36.8℃を記録したと言う。
 この暑さで、道内の牛ももう百数十頭ぐらい死んだそうだ。

 16:30、古丹温泉「のんき舎」に逃げ込むように到着。ふらふらだった。

記 1999.8/11

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Last Update 2004.1/2
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