私の好きな道 #27
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トリノ五輪のカーリング、チーム青森の小野寺・林・本橋選手の活躍で一気に有名になった旧常呂町(現北見市常呂町)。日本一のカーリングの里の実態は、オホーツク海沿い・サロマ湖岸の漁港と、平野と丘陵に広々と拡がる牧草地です。この旧常呂町の中央部が、海岸の町常呂です。
内陸部の女満別から佐呂間へ向かう国道238が大回りで海岸に近づくこの常呂、なぜか市街地に残ったほんの短い旧道に、何とも言えない海岸の町の雰囲気が濃厚に漂います。このちょっと他では味わえない独特な物寂しさは、実は私がここを初めて通った1986年に濃厚に感じたそのままの雰囲気が、何故かあまり変わっていません。もうだいぶ前に、国道238自体は市街地のすぐ裏手を幅広の道で通過するようになり、周囲にはけっこう大き目の近代的な公共施設ができたにも係わらず、この短い旧道部だけに一種独特の不思議な雰囲気が残っているのです。
近くを通ったら少し思い出して足を向けてもらえれば、きっとオホーツク海岸部を印象付けてくれると思います。
記 2006/5/15