コマンド物語 #3
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環付ボルトを外し、レバー+位置決めプレートを外したところ。 |
「コマンドを使うんだったら、ディレーラーはやはり純正サンツアー(しかも手持ち)のシュパーブかXC-PROじゃないと」と以前は思っていたのですが…
いざコマンドが使えるという気になると、コマンドの黒くてごつ目のレバーは、自分のランドナーに付けている同じくごついサンプレにも似合いそうな気がしてきました。ザックス6速フリーもシュパーブボスハブもけっこう在庫があるので、どうせしばらく6速なんだし。
というわけで、遂にコマンドを導入してみました。まずは1号車から。
取りかかる前は、革のバーテープをひっぺがして又巻いて、というのが気分的に一番面倒臭かったのですが、まあやってみれば何とかなるものでした。ダイヤコンペのブレーキレバーの脇にコマンド台座を取り付け、再びバーテープを巻いて、コマンド本体を取り付け、あとはワイヤーを張るだけ。ダウンチューブ側アウター受のアジャストボルトで、テンション微調整もそう案ずることはありません。。
組み上げると、アウター受からコマンドまで、ちょっと長めにしておいたアウターが何だかいかにも冗長です(後日再調整)。でも、ハンドルを切るのにそんなにワイヤーを詰めるわけにもいかない、という事情もあります。
取り付けて一度環付ボルトを取り外してみたのですが、外れた位置決めプレートとレバー本体を嵌め合わせるのは、予想以上に苦労しませんでした。これでフォーク抜き時の不安が完全に消えたと言えます。でも結局、コマンド根本の位置決めプレートを、レバー側台座と瞬間接着で固定して、環付ボルトを外したときにバラバラにならないようにしました。
ただ、フォーク抜きの場合、レバーを外してしまうと、FDのテンションでワイヤーが引っ張られるため、フロントをインナーに入れて(=FDを解放して)から後輪を外す必要があり、まあそれが注意点と言えば注意点でしょう(結局、一応フォーク抜き輪行はできるようになってはいますが、その後現在まで一度もやっていません)。
早速試運転。と、話に聞いていたとおり、レバー操作が重い!今までのスプリングの入った軽快なサンプレLJレバーと較べて、もう全然重い!
おまけに一気にギヤが別の所に行っちゃって、使いづらい!!何これ…
と最初は思ったのですが、ちょっと乗ってるうちに「これはダブルレバーとは根本的に別物なのだ」と言うことがわかってきました。ストロークが小さくてその上レバーの回転が固いので操作に多少コツは要るものの、何度か変速して慣れてくると、力を掛け気味にちょっと押さえ込むと後ろのギヤが1段変わるという感覚が何とも楽しい!
当然と言えばまあ当然のように、インデックスシフトはダメ。フリクションなので、なおさらシフトの感覚を覚えないといけないようです。でも、指先で動かさずにちょっと掌全体に力を入れて1段変える、そんな感覚がわかりかけたところで、試運転1日目は終了。
2日目は、調子に乗って多摩湖〜狭山湖外周のダートに行って来ました。
ブレーキレバーの台座を握って、ちょっと手をずらして指と言うよりも親指〜掌の肉球(?)部分で、押し込むと言うよりも何となく力を掛けてぱしぱし変速するのに、上に湾曲したレバー部分が何とも便利です。ちょっと重めだけどストロークが小さいコマンドの操作は、握りながら1段毎に指先を動かすSTIやエルゴパワーと全く異なる、力は要るのだけど何かとても自然な感覚で、個人的にはこっちのほうがずっと好き。動作が小さいので気持ちと直結したような変速操作が何かとても楽しく、こうなってしまうともう2度と止められないと思います。
等と有頂天になっていると、間違えて2段飛ばしてしまったりします。
思えば自転車の変速操作が抜本的に変わったのは、中学生まで乗っていたジュニアスポーツ車のコンソールシフト(?笑)から高校生になってラ・スコルサのWレバーに変わって以来、久々のことです。ストロークが小さいと言うよりもフェザータッチとも言えるコマンドの操作感覚は、シフトレバーが変わっただけなのに何かシフトがきびきび決まるというか、自分の自転車が全く変わったような気分になりました。
普通にハンドル(ブレーキレバー台座)を握っている状態。 |
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コマンド操作中。 |
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少し上体が起きるお気楽ポジション。 |
記 2003.4/25
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Last Update 2004.8/22