北海道Tour25夏#7-4
|
|
|
天塩→稚咲内
(以上#7-1)
|
|
|
10:15、沼川着。A-COOPで店内を物色した後、買ったのは軒下の自販機でも買える缶コーヒーだった。さっきラーメンを食べたいと思ったのに、カップ麺を見ても食べる気にならない。結局、今自分は休憩できればいいだけのだと思った。そりゃあそうだ、2時間前にセイコーマートに寄ったばかりなのだ。補給食だってところどころで食べているし。そして今一番必要なペットボトル水は店内に売ってなくて、結局軒先の自販機で買ったのだった。
とりあえず店の軒下で缶コーヒーを飲む。豊富よりだいぶ涼しいとは言え、そして太陽の周りにうっすら霞がかかっているような気がするとは言え、日なたは相変わらず暑い。身体を日陰に入れて、ここからだと2時間ちょっとぐらいで浜鬼志別に着けることを思い出す。なるほど。時刻を見ると10時半。浜鬼志別でまだお昼過ぎじゃん。それじゃ、少なくとももう1本外回りしておかないとね。次の分岐、上増幌へ脚を進めなければ。行ければ宗谷丘陵まで行っちゃえ。
等と考えている間、お客さんが何人か去来した。以前トマトと饅頭を下さったお婆さんは、今日は家から出ていないようだ。ご近所らしき方に伺うと、お元気でお住まいとのこと。安心できた。私も沼川にはまた来るだろう。
10:40、沼川発。
|
|
|
沼川から道の名前が道道1119に替わった。沼川の先はもう平地、みたいな印象があったのだが、久しぶりの道はまだ少しアップダウンが続き、しかも雲が切れて晴れが続き始め、意外に難儀した。
|
|
|
しかし沼川に着く前から稚内市に入っているためか、時々向かい風の中に、明らかに涼しさが混じり始めたのは大変有り難いことだった。あるいは宗谷湾の空気かもしれない。さすが26℃予報だ。
|
|
|
|
||
|
||
|
||
上増幌まで最後は細い農道となる。向かい風は次第に強くなっていた。アップダウンと日なたの暑さ、そして涼しくはあっても向かい風が強くなり始め。進みづらさにうんざりしていたかもしれない。
|
||
|
||
|
|
|
宗谷丘陵は無理かな、とも思い始めていた。今日は手堅く上増幌で道道1077に向かい、オホーツク沿岸に出てしまおうと思った。
|
||
|
||
後で地図を見ると、沼川から上増幌まで、有明から沼川までより距離があったのだった。ひとっ走りだと思っていた区間の意外なボリュームに、こんな筈じゃなかったという気がしていたと思う。風の中に宗谷湾が感じられたことにも、何だか満足できたようにも思う。
|
|
|
|
||
|
|
|
|
||
|
||
|
![]() |
|
|
||
11:35、上増幌着。あまり何も考えずにそのまま、道道1077へ。
|
|
|
何も考えずに、というより谷間に入ったら風が弱まると考えていた。その通りに、谷間になって向かい風からは逃れられた。
|
|
|
|
||
しかしその分確実に暑くなり、たかだか150mぐらいの登りで堪えた。少し登ったかなと思ったらまだ谷底、あまり登ってないのに暑くて頭がぼうっとしていた。
|
|
|
|
||
ここでも少し風が吹いたり木陰があると頭がはっきりした。やはり気温自体そう高くなく、路上の照り返しが厳しいのだと思う。
|
||
|
||
そういうさ中、車は意外に多かった(それでも少ないけど)。周囲の森や茂みが鬱蒼としているので、熊の心配が少しは薄れるのはありがたい。
|
|
|
|
|
|
|
と思っていると、鹿が路上に白昼堂々現れたどころか、進行方向に少し進んで飛び跳ねたりもしてやがった。道北の峠は低いながら、どこもワイルドな道だ。
|
|
|
峠部分は豪快な切り通しで尾根と稜線を巻き、向こう側に展望が開けるのは記憶通り。山々に続く大樹海に、これから下ってゆく道と谷間に掛かる橋を見下ろし、ちょっと標高160m離れした展望だ。ここでオホーツク海が見えたのは初めてのような気がする。
|
||
|
||
展望が見応えあった分、谷底というか向こう側の平地に下ってからが長い。あまり高くない広葉樹林と笹の茂みが道の両側に延々と続き、あまり変わらない風景が何だか果てしない。
|
|
|
|
||
それに笹の茂みはその中に小さい川が付かず離れずで並行していて、いかにも熊が潜んでいそうだ。道端にはヒグマうんちも実際にみられるし。
|
|
|
森が低くなってきてやっと、何となく行く手に海の雰囲気が漂ってきた。
|
|
|
記 2025/11/3
#7-5へ進む #7-3へ戻る 北海道Tour25夏 indexへ 北海道Tour indexへ 自転車ツーリングの記録へ Topへ