北海道Tour25夏#7-3
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天塩→稚咲内
(以上#7-1)
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唐突に辺りが開けてほっとした。8:50、豊富町大規模草地育成牧場着。
丘のてっぺんに向かう登りの途中、以前写真を撮った印象的な場所がある。今回もまずはここで写真を撮ろうと思っていた。しかし雲の動きが速く、撮り始めたら陽差しが雲に隠れてしまった。雲の大きさは、空が晴れているという印象を変えるほどではない。しかし、再び陽差しが現れるのを待つ気にもならないぐらいに陽差しを隠している。
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その先は、丘の登り下りが続く育成牧場のハイライトだ。木立が無いせいか、路上の気温はかなり上がっていて、たかが丘でも登りが続くと頭がぼうっとする。脚を停めて周りを眺めるには都合が良い。それに、サロベツ原野周辺の低地から丘陵部に来たせいか雲が増えていて、しばしば陽差しを隠してくれた。すると途端に頭がはっきりしてくるのだった。如何に陽差しが強いかということが改めてわかる。そういう曇りに生かさず殺さず位で、進行は助けられていた。
育成牧場には、毎回狙い定めている自転車撮影ポイントがある。今回は、それがどこだったのかよく分からなかった。通過したことには気付いて一旦引き返してみたものの、そこまで辿りつく前に空が再び曇り始めたので、先へ進むことにした。こういう印象は、現地の柵や茂みの位置が変わっただけでも印象が全然変わる。今にして思い出すと、その手前にバイクが一杯停まっていたように思われる。それと、急に空が翳り始めていたので脚を進めてしまったような気もする。後で写真を見返すと、その場所で立ち止まったりしなかったものの、自転車に乗りながら写真を撮っていたことがわかった。
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一方で、この先の進行次第で、上増幌から東浦の道道1070へ久しぶりに脚を向けられるかもしれないと思い始めていた。ここ数年、天気のせいとは言え、私が道北を横断するのは常に旧天北線の小石峠区間、道道170だった。標高たかだか200mにしちゃあ意外な程鬱蒼として、悪い雰囲気の峠じゃないが、折角道北まで来て毎回同じ道を通るという事態に陥っているのは残念だし勿体無い気がしていた。
過去景色が良かった体験に拘らず、今日の旅になるべく余裕を持たせたい。今日のところは、進めるうちに先に進むことにした。
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道道120に合流すると、辺りが再び日なたに戻った。相変わらず日なたは暑かったものの、牧草地まっただ中の育成牧場よりは道端に木陰が増え、明らかに頭がはっきりし始めた。弱めの向かい風も、今日は暑さを少し和らげてくれている。
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やはり、直射日光と照り返しが暑いのである。そして道北では、日陰さえあれば何とか頭がはっきりし始めるとも思った。
9:30、有明着。牧草地の谷間はもうかんかん照りだ。暑くて仕方無い。つい2時間ぐらい前の、日本海沿岸の涼しさが嘘みたいだ。早めにここまで脚を進めて良かったとも思う。
有明から沼川へは、GPSにトラックを入れておいたいつもの農道ではなく、オーソドックスに久しぶりの道道121へ向かってみた。道道の幹線道路のくせに、沼川まではこっちの方が登り下り総量や距離がある。
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今回はこの選択で良かった。登り下りは多いものの、北上向きだとアップダウンの度に少しずつ標高を下げてゆき、下りの勢いである程度登るという経済運転が可能な道なのだ。初めてこちら方面から通った時、そう思ったことを思い出した。
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丘陵に牧草地が広がるのはどの道も同じ、この辺りの常だ。でもこちらの道にしたお陰で、久しぶりの風景を思い出しながら退屈せず、暑いながらも何とか沼川に辿りつくことができた。段々涼しくなってきているかもしれない。ほんの僅かではあるが。
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沼川の集落は、手前の低地から乗り上げたちょっとした台地の上にある。沼川に来るのに、毎回この一登りがかったるい。おそらく手前の低地に流れている声問川が、かつてかなりの暴れ川だったのかもしれない。台地裾の草地が耕作放棄地というより単なる茂みっぽいこともあり、そんな妄想をさせられる。
集落に入ったところで、道端に食堂サングリーンが現れた。まだ10時過ぎ、当然営業は始まっていない。何だか美味しいラーメンを食べていきたい。でも、店が開く11時まで1時間足らずを待つ気にはならない。大人しく既知のA-COOPで休憩することにした。というよりそのまま脚も停めずに通過してゆく。
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記 2025/11/3
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