4時台の天気予報は昨夜と相変わらず、午前中曇り50%でお昼から雨と曇り。外の雲は厚く低く重い。昨日考えたとおり、今日は午前中に弟子屈に着いてしまうべきだろう。昨年に続き初日2日目が運休のみならず、今年は例年の根釧台地お気軽回り道コースすら叶わない。まあしかし悩んでも悩まなくても困っても困らなくても、今年は粛々と過ぎてゆく。今できることを前向きに、後悔無いように楽しんでおこう。
セイコーマートで仕入れておいた軽食と荷物の準備を並行して進め、外に出ると雨が降り始めていた。少し待機させていただいてから。6:30民宿地平線発。
犬が飛び出してくる下手の道は通るわけに行かない。いつもの町道北19号へ。開陽台入口までちょい登りが億劫であり、見上げる開陽台は4/3位雲の中だ。予想していたし、開陽台は諦めることにした。昨日夕方、泣けてきそうに素晴らしい開陽台を楽しめている。それに今年は秋もあるでよ。
俣落からは北進へ町道を経由する。路面はまだ黒々ぬらぬら、雲は相変わらず低い。
北進へ向かう開けた牧草地から空気中に水滴が漂い始め、若竹、旭新養老牛と進む間に水滴の密度が上がった。
行く手がガスで霞んでいる。風が吹いていないのが救いではあるものの、旭新養老牛の伸びやかな牧草地にも脚を停める気がしない。
養老牛のながかわ商店までには、小雨と呼べるぐらいに雨濃度が上がってしまった。それでもまだぎりぎり、雨具を着ずに凌いでいた。
ながかわ商店に着いてひと休み、缶コーヒーをぐいっと腹に入れる。まだ8時台。もうこの段階で、弟子屈まで先が見えている。嫌んなっちゃうね。多和平でも行くか。しかしどうせ霧か曇りなんだよな。と思ったところで気が付いた。萩野から磯分内ぐらい脚を延ばしても、何の問題も無いだろう。時間も距離も。磯分内までの道道1040は静かな良い道だ。そして磯分内から弟子屈まで、釧路川沿いの静かな農道が通れる。それで11時前ぐらいまで時間を潰すことができるだろう。あとは福住かどこかで飯を食べて、その後はセイコーマートと道の駅で2時間ぐらい待機すればいい。どうせ雨なんだから。
8:30、ながかわ商店発。
標茶町界、西別岳登山口、上虹別と道道887の一直線を辿るうち、路面が乾き始めた。山裾から遠ざかったからかもしれない。
国道243の手前で熊鈴を付けて裏道の農道へ。
気にするほど交通量は多いとは言えない国道243より、農道の方がやはり圧倒的に静かで好ましいのでこちらを通ることにしている。しかし途中森に面する場所が静かすぎて、熊が潜んでいても不思議じゃないような雰囲気が漂う。これが毎回ちょっと怖ろしい。
などとびくびくしながら、少し遠くに国道243を行き交う車を眺め、丘の裾を超えてゆく。のんびり進めば、荷物が軽いせいかいつもより楽な気がする。まあ遅いんだが。いつもに輪を掛けて遅いかもしれない。いいのだ、楽しければ。
記 2025/10/19
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