四国Tour23#1
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鮎喰川北岸の道は県道20。
谷間に入るとともに道はかなり細くなり、谷間が狭くなっていくとともに鮎喰川は渓谷っぽい佇まいに変わっっていった。周囲の風景も畑から森、農村が断続し、すっかりツーリングしている気分になってきていた。
14:00、神山町着。
ここからあの酷道439、通所与作に合流し、今日は川井峠を越えた川井の宿に泊まる。事前の天気予報では雨の峠越えになるかもしれない位に覚悟していたものの、そんなことにはならなさそうでひと安心だ。
神山町では立ち寄る場所がある。Fサイのとあるご夫婦が東京から引っ越されているのだ。与作を通る機会があれば立ち寄らねば、と思っていたので場所を調べてみると、神山町旧市街をバイパスする与作新道ではなく、旧市街のかなりわかりやすい場所であることが判明したのだった。
お忙しいところお邪魔してしまったにも拘わらず、10年振りにお会いできたお二人とは、すぐに10年以上前のような気持ちでお話しできたのはとても嬉しいことだった。また、土佐の赤牛を食べるべきとか町のコンビニの場所とかそこを過ぎると補給ポイントは無いとか、ツーリストのつぼ的なアドバイスを一杯頂いた。私はと言えば、甘い行程計画と四国の県道は7%基準だとかまあ何とかなるでしょうとか、とくとくと吹聴した。しかし、早くも翌日以降、これらはことごとく目論見が外れ、泣きを見ることになった。中高年たるもの、あまり軽口は叩くものではない。
アドバイスに従い新道沿いのコンビニに立ち寄り、明日以降の補給物資をやや多めに仕入れておく。この後のコンビニ立ち寄りは2日後になったため、多めの補給は正解だった。
神山町からは登り斜度が次第に増え始めたのを脚に感じるようになった。
谷間がぐっと狭くなって道が曲がりくねり始めると共に、斜度は更に増した。
道が狭くなって何だか見覚えがあるような家並みが現れ、15:00、川又着。
家並みに見覚えがあるのは、2001年に与作ではなくここでクランク交差する国道193と土須峠の印象がかなり強烈だったのと、その時の写真が残っているからだ。
それ以外の記憶が全く消え失せていることは、クランク交差で分岐してゆく国道193、少し先で現れた合流してくる国道193の斜度がかなりものすごく、驚かされたことで実感できた。目の前の分岐はあんなに凄い道なのに。
記 2023/5/21