中国地方Tour22#6
2022/5/4(水) 赤→新山口-2

赤→秋吉台 (以上#6-1)
→秋吉台展望台
(以下#6-3) →新山口
37km  RideWithGPS

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 面白いのは、これだけ人里離れした高原っぽい風景に続いて牧場がすぐ下にあるし、向こうの稜線近くには牧舎がある。その向こうには畑や里山が続いているのだ。そういえば確か宿に貼ってある観光ポスターに、「カルストは昔から農業に利用されてきた」というような事が書いてあったのを思い出す。実際に、農村まっただ中の宿からここまでほとんど走っていない。標高もこの辺でなんとまだ200m台。秋吉台が人里のすぐ隣、こんなに低い場所にあるのだということがよくわかった。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
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 この辺から、誰も居なかった路上にいつの間にかバイクが現れ、そして車が少しづつ増えてきた。自転車はあまり見かけない。サイクル県やまぐちなのにね。

 展望箇所的に道幅が拡がった場所があり、車やバイクが脚を停めている。気温が上がってきたので、私もそこで上着を脱ぐことにした。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成
 

 谷間から立ち上がる斜面を巻いて高度を上げてきた県道242は、標高300mまで登ったところで縁を越えるように台地上に乗り上げた。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 台地上、開けた草原に無数の岩が突き出ている風景の基本構成は変わらないものの、斜面というよりは起伏のある平原(実際は傾斜はけっこう厳しそう)である。その台地を、県道242は大きな線形で時々小さい波を越えつつ進んでゆく。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 近くの草原には遊歩道らしい柵と、あまりハイキングっぽくない格好の人々が見え始めた。柵は平原の奥の丘へ延びている。そちら方面へ遊歩道を歩いて行ったら、山越え谷越え秋吉台を満喫できるのだろう。秋吉台ぐらいの広さだと、フルで回って全部で2時間弱ぐらい、いや、3時間以上かもしれない。今日は行かないかな。どこか安心できる場所にに自転車を置く必要がある。やはりこういうことを考えるときには地形図を見たい。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 行く手の縁に森らしい木立が見える。その辺りで草原は森に替わっていて、秋吉台の台地は麓へ下り始めるようだ。その辺りには宿泊施設らしい建物が何軒か建っている。多分秋吉台の端っこなのだろうな。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 まだ遠いと思っていたその辺りは自転車だと近かった。そして森に入るとともに、道がおもむろに下り始めた。「秋吉台がここで終わりなんだな」と思いつつ、GPSトラックに従い県道242から脇道へ分岐。この辺は確か折角なら脇道、と思って穏当そうな脇道を選んでいたはず。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 道はそのまま下り始めるようだった。麓まで下ってしまおうと思っていると、展望台への分岐(という看板が立っていた)が登場。何となく流されるままにその分岐を過ぎ、それでもまだ9時半前。やっぱり折角なので展望台は観ておくことにした。
 交通整理のガードマンさんが、自転車はこの先に停められると案内してくれた展望台下の駐車場へ向かう。木立に囲まれた道のせいでどこまで登り返す必要があるのかわからなかったものの、行ってみれば駐車場は下って来た道のすぐ上だった。そして自転車用と案内された駐車場は、いくつかあるうちの一番展望台に近い駐車場だったのが有り難かった。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成
 

 展望台からは、秋吉台のダイナミックに起伏して拡がってゆく草原が、県道242とはまたひと味違うアングルで見渡せた。というより、こちらが本来の秋吉台の展望なのだ。一面の草原、無数に隆起する小さく白い岩、訪れたことが無くても一目で秋吉台という事がわかるような風景。改めて、この風景がたかだか300〜400mぐらいの場所に拡がっていことが凄いと思う。四国カルストは標高1000m〜1500m、本当の高原だし。

 そういう意味で、超一級の風景が誰でも行きやすい場所から楽しめるという、観光地の中の観光地たる条件(私的基準です)を、秋吉台は備えていると思った。さすがに小学生向けの日本地図で目立っていただけのことはある。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 ただ、展望台からの秋吉台は感動的だったものの、ちょろっと眺めて満足してしまったような気もした。やはり私はこういうのはニガテなのかもしれない。本当は歩道を奥まで歩けばもっと楽しいだろうし、秋芳洞まで下っているというエレベーターにも興味がある。
 でも初めての秋吉台にとても満足できたこと、全体的に最終日に相応しい今回の旅でも印象的な体験だったことは間違い無い。何しろ天気が抜群だったし、訪れた時間帯も良かった。そして行程と風景の展開が良かったから、宿も赤「ほっとびれっじ美東」で正解だった。まあ、我ながら面倒臭い奴だなとは思う。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 まだ9時台だが、新下関へ向かうと到着は15時を過ぎるかもしれない。広島でお好み焼きを食べて広島発17時過ぎ、東京着は21時過ぎ。計画としては何の問題も無く成立する。明日はお休み日だから今日は帰りが遅くても大丈夫。
 それでもやっぱり、もう少し早く帰ることを優先したいというのが、今の気分だ。それに下関への道は里の県道を繋いでいる。全部が全部幹線県道じゃないにしても、少なくとも昨日の萩からの国道490や2日目の島根県山間みたいな細道ではあり得ず、言ってしまえば山陽エリアに近い分、昨日の萩まで通った県道より車は多いと考えるのが妥当だろう。行ったことが無い場所の想像ではあるものの。
 ならばこの感動を胸にこのまま新山口へ下ってしまおう。お昼前に新山口、広島到着13時で15時には出発、東京着は19時台。
 それじゃ、この後はもう新山口まで一下りだ。そうと決まれば、広島発17:07は15:07に変更予約しないと。などと考えながら展望台下で食べるソフトがまた大変美味しい。暑くなり始めている。

記 2022/6/25

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Last Update 2022/8/31
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