北海道Tour20#6
2020/8/11(火)朱鞠内湖→浜鬼志別

朱鞠内湖→朱鞠内 4km  RYDE WITH GPS

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路と航路

 
北海道Tour20#6 2020/8/11(火)朱鞠内湖→浜鬼志別 北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内湖 レークハウスしゅまりないにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 4時前、やはり、かなりしっかりと雨が降り続いているようだ。雨のせいか山間のせいか、朱鞠内湖の朝はかなり寒い。
 今日の天気が予報通りなら、この後雨が止むどころかお昼以降熱帯低気圧が道北を直撃する。今この段階で既に雨、何の迷いも無く2日連続の全区間輪行決定だ。いや、今日は全区間じゃなくて、ここから朱鞠内まで自転車で向かう必要はある。それを言うなら、昨日だってホテルノースキングから生田原駅まで200mぐらい自転車に乗ったぞ。歯切れ悪く言い訳がましいのが我ながら可笑しい。
 昨日お昼の段階で既に輪行が決まっちゃったので、朝食は買い込んでいない。早朝に食べ物を水やらなんやらで喉に押し込まなくていいのも、むしろ楽ができる。自分だけの休暇なんだから、楽しいことをしないとね。でも10年ぐらいまでいつ何を食べても平気だったのに、おれもこんなことを考えるようになったか、とは思う。
 昨日走っていないので洗濯していないし、今朝のバス輪に備えて荷造りもほぼ終わっている。部屋を出るまでの出発準備は素速く片付いた。宿からバス待合所までたかだか3〜4kmでも、3〜400m以上走るなら荷物はちゃんと自転車に取り付ける必要がある。でも、自転車を屋内に置かせていただいたお陰で落ちついて荷積みを進めることができた。
 外へ出て雨に打たれつつ、ポーチの階段で自転車を持ち上げて降ろすのが一番大変だ。この間、釣り客が何組かこの大雨の中へ出て行った。全国どこでも釣り客は自ら定めたミッションに忠実である。ツーリストは、…人にも依るかな。

 4:45、レークハウスしゅまりない発。走り始めてみるとやはり雨滴が更に強く身体に当たり、レインジャケットはすぐびしょびしょしっとりに濡れてしまった。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
 
 
発着地点 パターン1 パターン2
朱鞠内湖畔発
朱鞠内発
JRバス
名寄着
自走&輪行
06:45

07:47
10:16


11:29
名寄発

JR宗谷本線

音威子府着
09:56

宗谷

10:41
14:31

サロベツ1

15:24
音威子府発
宗谷バス
さるふつ公園着
11:20

13:44
16:05

18:15
 

 それでも小さい丘を越えて朱鞠内に下ると、雨はかなり弱まった。さすがは朱鞠内。

 5:00、朱鞠内バス待合所着。忘れもしない、元国鉄深名線の朱鞠内駅があった場所に建つバス待合所だ。豪雪の地だけあって、扉の無い吹きさらしの通路が屋根の下にあり、雨の心配無く自転車解体作業ができるのが大変ありがたい。
 バスは1時間45分後。相当のんびりと、しかし手は止めずに作業を進め、バッグ緊結完了まで45分。1時間はかからないし劇的に早いわけでもない、ごく普通の標準ペースだ。
 いつの間にか建物裏手に人の気配が感じられていた。WCへ行くついでに偵察してみると、待合所の裏手というか裏側は屋内空間になっていて、農業関係か何かの洗車施設のようだ。そこに地元のおっさんが何かの用事でやってきた、ということのようだ。おっさんはこちらには全く干渉する気が無さそうなのが大変有り難く漢らしく、好感が持てる。とは言いつつ、雨が止みそうになってきて何か飲みたくなると、2人に増えていた地元のおっさんに自販機の場所を尋ねるワタクシなのであった。勝手な奴だね。
 「郵便局にはあったかな、確か」とのことで、それは私にも記憶がある。そちら方面を眺めると、もしかしたら10分ぐらいかかるのではないかと思われた。おっさんは「そんなにかからないよ〜」と言っていたが、こういう時に地元の方の仰ることを信用してはいけない。しかし時間はあるし一旦雨は止んだようだし、他にすることも無いし、自販機を求めて郵便局へ向かうことにした。
 果たして郵便局まで、遠く見えても歩くと5分もかからなかった。歩くというのは一見遅いようでも着実に進むという所がすごい。それよりおじさんの仰っていたことは正しかったのだ。申し訳ない気分で缶コーヒーを飲み終え待合所へ帰る途中で再び雨が降り始めたのは、然るべき報い、因果応報というものかもしれない。

 6:45、朱鞠内発。

 母子里までずっと降り続いた本降り〜やや強めの雨は、名母トンネルを抜けて名寄盆地に降りると完全に止んだ。天塩弥生に下りきるまでに道が乾き始め、名寄市街地では頭上に青空と陽差しが出た。その段階でも、外周の山はまるで映画「リング」ラストシーンのように黒く不穏な雲に覆われていた。

 7:47名寄着。路面は乾きつつあるようにも見えるものの、辺りはもの凄くむし暑い。べとっと湿気が肌にねとつく、北海道じゃないみたいな暑さだ。朱鞠内湖ではあんなに寒かったのに。これが熱帯低気圧の影響というやつかもしれない。

北海道Tour20#6 2020/8/11(火)朱鞠内湖→浜鬼志別 北海道名寄市東1条 名寄駅にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 9:56特急宗谷の指定券を買ってから、まずは朝食だ。一応早朝に一昨日の残りのパンを食べてはいても、何か汁物を腹に入れたい気がしてならない。

 駅前広場はかなりだだっ広い。というより広場の向こうが未利用地の駐車場になっていて、1街区まるごと空っぽ感が増幅されている。その駅前を回り込むようにスーパー「Qマート」へ。カップ麺を仕入れ、食べる場所が無いのでというより、好んで店舗の前に座り込んで食べ始める。私の他にはタバコをすぱすぱやっている、何となくあやし目で根性の逞しそうなばばあが1名。高校性の頃、山陰本線で駅寝した後の始発各停でばばあに金をせびられたことがある。こちらも毎日1000円ぐらいで旅を続ける必要があったので、遠慮しておいた。そのことで後で良心の呵責に苛まれたので、未だに旅先野良ばばあは私のトラウマになっていて恐怖である。しかしばばあがブキミであやしくても、必要以上に近寄ってこなければいい。
 こうしていると、何となく旅をしている気分になれる、例え1日輪行の日でも。2020年の地元友人Uの年賀状に、新幹線ホームで座り込んで駅弁を食べないように、などと書いてあったことをふと思い出した。間違いなく大宮駅で見られたんだろうな。日付まで特定できる。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 9:56、特急宗谷に乗車、音威子府へ。もともと名寄以北は110km/h出なくて確か最高速度95km/h。それでもかつての急行宗谷を知る者にとって261系の走りはやはり別次元のように軽やかで、飛んでいくようだ。これでなんちゃって振子が利けばなあ。

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 10:41、音威子府着。こちらも雨上がり直後のようだ。さすがに名寄より涼しいものの、やはり何だか蒸し暑い。待合室の宗谷バス切符売り場でさるふつ公園まで切符を仕入れ、鬼志別行バスの発車場所が駅の前なのを確認してひと安心。

R0010612-Edit1.jpg 北海道Tour20#6 2020/8/11(火)朱鞠内湖→浜鬼志別 北海道中川郡音威子府村音威子府 音威子府駅にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 全国的に有名な蕎麦屋は残念ながら休業中だった。久しぶりに真っ黒な駅蕎麦を食べるのを楽しみにしていたのに。しかしその代わり、新宿区の荒木町で音威子府蕎麦が食べられるというお店のポスターを発見した。一度行かねば。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 11:20、音威子府発。
 鬼志別行バスは小頓別、浜頓別で10分ほど停車した。まるで列車の長時間停車時にホームに降りて気分転換するように、特に理由も必要も無いのに少しバスを降りてみたりした。素直に気分転換と言えばいいのかもしれない。
 浜頓別BTは、だだっぴろい元浜頓別駅跡地の公園風広場の中、以前何度か使って見覚えがある元バスターミナルの建物とは別の区画に、今風のガラスと木を多用した建物として建て替えられていた。内部も切符売り場だけだった以前のターミナルと違い、やはり今風に物産店などが設けられていたもので、つい勢いでクロワッサンを買ってみたりした。

 

 浜頓別出発後、公園をぐるっと回り込む時に、北オホーツク自転車道の入口がちらっと見えた。相変わらず熊出没の看板が立っていたものの、見える範囲については意外にも草が刈られ、路面がキレイに清掃されているようだった。年によってはここの入口が既に立入禁止のバリケードで封鎖され、その中が草ぼうぼうに放置されていたこともあったと記憶している。今年は比較的整備されているのかもしれない。まあしかし一度行ったし、あの道にはもう行かないだろうな、とも思う。熊さえ出そうじゃなきゃステキな良い道なんだが。

 国道238だけかと思いきや、バスは途中浅茅野や猿払、芦野を経由し、終盤では道道1089から牧草地の農道を経由して国道238の猿払公園脇に出てきたのは意外だった。
 13:44、さるふつ公園着。バス停は記憶通り国道脇の小屋だった。雨に打たれて自転車と荷物を運ばなければならないことを覚悟していたが、雨がたまたま弱くなっていて、思っていたより濡れずに済んだのは助かった。そしてホテルフロントの方がもはや顔なじみで、輪行袋と雨具を隅の方に置いてすぐにレストランに向かうことができたことも大変有り難かった。もうこれで今日の移動が終わったのだ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 昼食はホタテラーメンとホタテ春巻、チェックインを済ませて温泉に入って昼寝、また起きて温泉に入って17時半には夕食に。とんかつ定食にホタテフライ、更にビール中瓶。ゆっくり食べても19時ラストオーダーには余裕で間に合った。早い時間の出発のお陰で、てきぱき進行できた1日だった。

 宗谷地方全体としては、やはり今日は大雨だったらしい。一方、旭川では熱帯低気圧の影響か、最高気温32.5℃、網走や北見などは34℃にもなったようだった。ここオホーツク沿岸はと言えば、この真夏に気温が10度台。そんな日に私は14時前からずっとホテルの屋内、外の天気はおろか暑さ寒さ風のみならず音すら無関係の安らかな時間が続いていた。
 明日の予報は終日曇り、18時過ぎから日本海沿岸で晴れることになっている。風向きは北西強めで、1日中最悪かもしれない。まあしかし、2日ほぼ丸々輪行だったのだ、明日は走りたいな。できれば、夕方の晴れがお昼過ぎから早まってくれると大変嬉しい。頼む。

記 2020/11/28

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Last Update 2021/3/13
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