北海道Tour20#10
2020/8/15(土)仁宇布→旭川

仁宇布→美深 26km  RYDE WITH GPS

赤は本日の経路 灰色は既済経路

 夜が明けると、表の牧草地に暗い雲が覆い被さっていた。旭川まで全輪行が決定済みの朝として、大変思い切りの良い天気である。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 6時から朝食を頂いていると、何と低い雲がぱかっと割れるように、明るい陽差しと濃い色の青空が現れた。しかしこんなことに気を惑わされてはいけない。天気予報は今日1日雨のままで変わらないし、ウッドデッキのテラスも牧草地も黒々と濡れている。まあ、美深まで下るには都合の良い天気だとは思われる。

北海道Tour20#10 2020/8/15(土)仁宇布→旭川 北海道中川郡美深町仁宇布 ファームイントントにて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 6:50、ファームイントント発。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
 
北海道Tour20#10 2020/8/15(土)仁宇布→旭川 北海道中川郡美深町仁宇布にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 相変わらず陽差しはソバ畑や白樺の森を明るく照らし、輝くような緑と青空がおいでよと誘っているようだ。しかし山方面の雲が、相変わらず極限まで低く暗いじゃないか。今いる場所がどうあれ、あの中に行く気はしないな。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 案の上、仁宇布の交差点から道道49を高広まで下る間に、空は再び低い雲により完全に覆い尽くされてしまった。むしろこれが天気予報通りで違和感が無い。

北海道Tour20#10 2020/8/15(土)仁宇布→旭川 北海道中川郡美深町仁宇布 道道49号・120号交差点にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 その後すぐに雨が降り始めた。谷間を下る間は本降りの雨が降り続いたが、もう今日は美深まで下れば良くて、下りきるまで普通に楽に下って1時間だと思えば、先の見えた行程に何か不安な要素は無い。それに班渓で谷間が拡がるとともに雨は止み、美深の盆地では路面が乾き始めた。ただ、雲はずっと低く薄暗かった。

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 7:55、美深駅着。
 軒下で輪行作業1時間。その間、並行してサロベツ2号の指定券を入手しておく。美深は民間委託駅のため、指定券をお願いすると係の方が名寄駅に電話して、席を確保して下さるのだ。

 PENTAX K-1 MarkII HD PENTAX-D FA★50mm1:1.4 SDM AW

 無事指定券を入手し、橋を渡って2番線へ。2番線の裏手に、去年の秋みつけた裏口が完成していた。○○口なんてものではなく、駅に向かってきた道がホームに突き当たっているというだけの場所で、屋根はおろか無人の切符入れ箱すら無い。しかし次回以降、美深から旭川・名寄方面へ輪行するのに大変都合が良い。何故なら駅の改札は1番線側にしか無く、2番線には橋を登って下る必要があるためだ。

 9:04、サロベツ2で美深発。仁宇布から旭川へ向かう、もはや毎度のパターンだ。名寄まで、特に智恵文までの天塩川沿い区間は、以前何度か自走した時の記憶とともに大変懐かしく眺めることができる。名寄以南はいよいよ高速対応済み区間、名寄までの最高95km/hから110km/hに速度が上がって快調に進み続ける。とはいえ名寄盆地の拡がる田んぼの風景がやや単調であり、名寄から多寄を過ぎるまでに私はいつの間にか居眠りしてしまっていた。というより、学生時代に初めて訪れた1980年代から、私にとって士別・名寄間は毎回居眠り区間である。
 和寒で少し目覚め、次に目が覚めたのは塩狩峠通過少し前。峠を例によってさくっと通過、蘭留に降りて261系の旭川盆地爆走が始まった。もともと最高速度130km/hが110km/hでも、いや、十分勢いよく力強い走りで十分楽しめる。あっというまに永山も通過。駅周辺の農業倉庫に、永山は意外に郊外なのだと思う。石狩川を渡ると沿線はいきなり旭川市街に変わり、降下区間を低速で流して10:21、旭川着。
 コンコースに降りてまずは北口から外に出てみた。雨が軽くぱらついていたものの、ポーチ下でまずは自転車を組立開始。今夜の宿東横インは駅近くとは言え、駅から3〜400mある。荷物を運ぶのは自転車の方が楽だ。明日は晴れるので、せめて最後に旭川空港まで自走したい。何よりまだ10時台。お昼まで時間がある。
 自転車組立完了段階でまだ11時半前。何とかそろそろお昼にしても悪くなさそうな時間になったので、駅の江丹別蕎麦を食べてみた。その後、駅の「旭川観光物産情報センター」でセルフお土産として、エンジュ(木の種類)のお椀を2つ家に送っておく。以前ここで買ったこのお椀、洗っても割れなくて大変に造りのいいものであることがわかっていたのだ。これでこの先しばらく味噌汁用木椀の割れは心配要らない。
 その後は「菜の花」でラーメンを食べておく。駅ラーメンではあるものの、とりあえずオーソドックスさに安心できるラーメンである。蜂屋は去年の秋食べてしまったしね。

 14時からのアーリーチェックインに合わせて小雨の中を東横イン旭川駅東口へ。ここに泊まるのは10年振りで、以前は東横イン宮下通という名前だったと思う。
 前回のおぼろげな記憶に従い、自転車は屋内駐車場の奥、物置みたいなゴミ置場みたいなやや殺風景な一角に停めておく。これほど殺風景なら、一晩自転車を置いておいても何かされることは無いだろうとは思われる。1号車よ、少し我慢してね。

 

 夕食はすぐ裏手の大雪地ビール館へ。ステーキ、サラダをビールと一緒にいただくことができた。でも2日前からほとんど走っていないし明日は走ると言っても空港までだけなので、折角宿が近いのにあまりぐいぐいビールを呑む気にもならず、比較的あっさりと食べるものを食べてホテルへ撤収した。
 大雪地ビール館の何が悪い訳ではなかった。ただ、都会じゃなくて例年のように美瑛で夕暮れの風に吹かれカンタンの声を聞いてから夕食を食べたかったな、と思ったのも確かではある。

記 2021/2/14

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Last Update 2021/3/13
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