北海道Tour19#7
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道道121に戻って有明へ。
有明から沼川へは再び脇道を経由しておく。
今脇道を通っておくと、去年のように天気が不安なときには何の後悔も無く道道121を通ることができる。やれるときにできることをしておかねば。でも一方で今できることは明日やる、というのもそれはそれで大人の選択というものだとも思うし、自分でも毎日やってはいる。
道道121は最初に訪れた1997年に比べて拡幅が進み、もはやかなりの高規格道路になっていると言っていい。道幅や路側帯が余裕たっぷり、直線基調で地形の間を優雅に抜けたり越えたりしてゆく、正に今風の幹線道道だ。交通量はかなり少ないものの、脇道に比べるとやはりこの辺を通り過ぎる車はこの道を通る、と言う程度に車が通る。
北海道Tour19#7 2019/8/14(水)中川→浜鬼志別 北海道稚内市声問村上豊別 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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北海道Tour19#7 2019/8/14(水)中川→浜鬼志別 北海道稚内市声問村上豊別 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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北海道Tour19#7 2019/8/14(水)中川→浜鬼志別 北海道稚内市声問村上豊別 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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こちらの脇道は道道121と付かず離れず、むしろ記憶の中のこの辺の道っぽいというか、牧草地と緩やかな丘陵を通るのにイメージぴったりの道幅、のんびり伸びやかな路上空間がある。
11:30、沼川着。
沼川にはセイコーマートは無いものの、A-COOPがある。旧天北線沿線では数少ない、自転車ツーリング用食料が入手可能な集落なのだ。ここで何か軽食や物資補給をしておく、というのが私がこの辺を通った時の基本的な行動だ。数日前、Tさんがここ沼川で食堂に入ったという。今まで沼川に食堂があったことを知らなかったので、一度沼川で是非とも訪問せねば、と思っていた。今、程良くお昼前。お店に入って食事するのに、そして待たずに店に入れるであろう時間として大変申し分無い。
道端に現れたおばさんに食堂について伺うと、何と食堂は神社の森の向こうの「りんご食堂」と、道道138道端のラーメン屋とのことだった。そうか、2軒もあるのか。今まで全く気が付かなかったな。そして後で過去の自分の訪問記録を読むと、2015年の段階でちゃんとお店は自分の写真に写っていたのだった。
2択のうち、可愛らしい名前の「りんご食堂」にも興味が沸いたものの、今は道端のラーメン屋さんへ向かわねばと思った。ラーメンの方がツーリング中の昼食気分に合うような気がしていたのだ。
というわけで道道138を曲淵方面へ向かうと、教えていただいた通りに食堂「サングリーン」を発見。何も考える余地も無くそのままお店へ入ってチャーシューメンをお願いした。
気が付くと店内はむっと暑いものの、チャーシューメンは麺もお汁もチャーシューもオーソドックスで真面目で丁寧な味わいだった。手っ取り早く言うと大変に美味しいのであった。
12:05、沼川発。道道1199で上増幌へ向かい始めると、目に見えてさっきより向かい風が強くなっていた。思えば、いつもこの辺では向かい風に悩まされていたかもしれない。
周囲が丘陵地帯から平地に移行しつつあるからではないかと思い、ずっと北上してきて最北の地に辿り着けている気分にさせてくれるのも毎度のこと。
北海道Tour19#7 2019/8/14(水)中川→浜鬼志別 北海道稚内市宗谷村上増幌 道道1119 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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北海道Tour19#7 2019/8/14(水)中川→浜鬼志別 北海道稚内市上増幌 道道1119 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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北海道Tour19#7 2019/8/14(水)中川→浜鬼志別 北海道稚内市上増幌 道道1119 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA |
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基本的には下り基調ながら、かなり強い向かい風に難儀して意外に時間が掛かり、13:10、下増幌着。
下増幌には宗谷丘陵の南端からオホーツク沿岸の東浦へ抜ける道道1185の分岐がある。これから宗谷丘陵を目指す場合、そちらに向かって途中から道道889で宗谷丘陵を目指すと、道道889は一度通ったことがある向きだし、帰りの国道238は全区間去年通っている。
一方、このまま宗谷湾の奥同238沿いの川尻を目指し、宗谷岬の清浜辺りから宗谷丘陵へ向かえば、少なくとも道道889の向きは初めてだし、それ以外にこの先雄や岬手前まで去年通っている道ではあるものの、やはり逆向きだったから、ツーリング上目新しいような気がする。気分はツーリングでは大変重要なのだ。
まあ何にしてもこういう日こそ宗谷丘陵に向かわねば。などと思いながら、やや受動的にそのまま宗谷湾沿いを目指すことにした。
陽差しが凄く熱くなってきていてる。道北、晴れるとむしろ暑いのだということを、改めて思い出させてくれた。去年は寒くて暗い道北だった。
宗谷湾沿いの川尻まではあと3km。平地を囲む低山の表情は豊かではあるものの間近という距離ではなく、沼川までの丘陵区間と比べて地形の変化による空間の振幅に乏しい。風景のやや退屈な場所で向かい風がますます強いと、次第に気が遠くなってくる。
最後に森をくぐって遂に海岸に到着し、国道238に合流。
記 2019/12/25
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