北海道Tour19夏#6
2019/8/13(火)仁宇布→中川-2

仁宇布→歌登 (以上#6-1)
→中頓別
(以下#6-3) →上問寒八線
(以下#6-4) →中川
 130km  RYDE WITH GPS

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 9:20、歌登セイコーマート着。朝食を食べたばかりでも、セイコーマートに来たなら最低限缶コーヒーは飲まねば。眩しいほど真っ白な雲、雲の切れ間の濃厚な青が感動的だ。近年の傾向通り今年も道東で雨が降り、道北で晴れるのかもしれない。少なくとも今後の行程が晴れならいいな。
 そしてこのまま天塩に行こうかどうしようか悩んでいた。悩んでいた、というより何となく他人事の様にこれからどこへ行くのかな、と想像していたという方が適切かもしれない。毎年同じような場所に来ていると、今絶対○○に行かねばならないという必然性は無い。だから旅程の選択は消去法主体になってしまうのだろうな。
 まあとにかく、今年の北海道も後半に入り、自分の前には道北がある。そして夕方中川に着くまでに、必ずどこかを経由する必要がある。今ここ歌登で、天気は晴れ始めている。この後も予報通りに推移して、天塩方面は確実に晴れるのだろう。せっかく夏の北海道に来たのに、今日まで雨と曇り続きだった。そうでなくても、やはり青空の下を走りたい。
 それなら何も考えずに天塩に行ってしまえばいいものを、何だかんだと煮え切らない理由は、あちら方面に向かう道が既知の国道や幹線道道ばかりだからだ。それでも、晴れの日の日本海と利尻を見れば、確実に来て良かったと思えることが間違いないだろう。
 天塩方面に行かずに兵安峠・中頓別・知駒峠経由で中川に向かえば、交通量の少ない道ばかりだ。そして天塩経由より走行距離は少なく獲得標高差が増え、まあちょっと楽かもしれない。しかし、夕方まで天気は曇りで陽差しが現れないと、風景があまり目新しくないのみならず、周囲が山深くて不安だ。そして知駒峠では、毎度のパターン通り、遠景があまり見えない低い雲の下登って下るだけになるかもしれない。
 具体的にどっちにするのか。消去法では決まらなさそうだ。やはり去年行ってない天塩方面かもしれない。

 時間の経過だけに何となく流されるままで煮え切らず、9:40、歌登発。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 歌登市街外れの道道11から兵安峠へ向かう道道120の分岐直前まで、天塩に行くつもりだった。いや、今日自分は天塩に向かうのだと思っていた。しかし、分岐の交差点でまるでコックリさんのように何となくハンドルが動き、私は道道120へ向かったのだった。あれれれー、などと他人事の様につぶやいてすらいた。こういうことがあるのだ、と自分でも驚いていた。
 どちらに向かうか、もちろん自分で選択しているのだ。ただ道道120を兵安峠へ進みながら改めて考え直すと、日本海沿岸と兵安峠・知駒峠の選択ではなく、天塩方面へ向かうのにあまり前向きな理由が無かったのは確かだし、これから晴れるかもしれないという日には兵安峠・知駒峠に行っておかねばならないのは確かでもある。

 等と一人で納得してまずは兵安峠へ。歌登で青空が拡がり始めていた空が、再び低目の雲に覆われてしまった。それでも雲は真っ暗という程でもない。しかし牧草地の終点を過ぎリサイクルセンターの辺りで、行く手の路面がさっと黒くなったと思ったら、その向こうが急に霧雨に覆われ始めた。やはり来たか。

 雨具を着込んでそのまま登り区間を進んでゆくと、登り途中から雨はほとんど止んでしまった。基本的に晴れてゆくお天気進行ではあっても、山間はまだ劇的に晴れ始めるような状況ではないのかもしれない。

 雲が厚いので、気温は低い。寒いので雨具を着たままでいると、登りが始まって汗をかき始めた。もういろいろと面倒なので、そのまま登ってしまう。たかだか220mの登りなのですぐ下りもあるしね。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路

 峠から兵安までの下り区間は長い。

 下り区間というより、少しづつ高度を下げてゆくという方が適切なのはこの辺の谷間の常だ。そしてこの区間、仁宇布からずっと続いた道道120の終盤で標高も低いのに、谷が狭く森がかなり深く感じられるのだ。

 こういう低地の深い森を見ると、道北もずいぶん北に来ているなと実感する。

 峠から10km強続いた森から山間の牧草地へ放り出されるように降りると、兵安である。空間が拡がったためか、雲の中も急に明るくなり始めたので、拡がる牧草地の道端で再び雨具を脱ぐ。

北海道Tour19#6 2019/8/13(火)仁宇布→中川 北海道枝幸郡中頓別町兵安 道道120 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 雲はどんどん動き、青空まで現れ始めた。まだ陽差しは現れないものの、晴れに向かっていると確信できるようになってきた。

北海道Tour19#6 2019/8/13(火)仁宇布→中川 北海道枝幸郡中頓別町兵安 道道120 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 中頓別へ兵安川の谷間を緩下り追い風の快調経済走行、牧草地と牧場と茂みと森が入れ替わり断続して10km弱。

 下るにつれ谷間が拡がり、青空も少しづつ拡がっていた。

 雲は低いものの軽やかに快調に空中を飛んでいて、時々空気中に水滴を感じても、もう雨は降る気がしない。

 11:40、中頓別着。ここにもセイコーマートがある。というかお昼時にセイコーマート、訪問のタイミングとして理想的だ。
 のんびりしているだけあって、歌登からここまで2時間かかってしまっている。この先中川の町まで食べ物を入手できるような商店は無い。未だにあまり腹は減ってないのものんびりしているからだろう。早めの昼食をちゃちゃっとこなしちゃって、早く知駒峠に向かおう。

記 2019/12/8

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Last Update 2020/2/16
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