北海道Tour19#2
2019/8/9(金)雨の民宿地平線

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 4時に目覚ましは鳴るものの、もう外の雨音を確認するだけであり、次回5時の目覚ましまで心安らかに2度寝に突入。
 うとうと横になっていると、東京の暑さで自分がいかに疲れているかを実感する。
 まだ自分の時間は、一昨日から連続しているる。一昨日の晩会社を出て都内某所の母の家で泊まり、昨日の早朝4時半にタクシーで出発して羽田空港へ。手荷物を預け、10時半に釧路空港を出発してからは雨の自転車行程、昨晩は町営温泉へ往復して民宿地平線で寝た。慌ただしく移動し続け、はるばる来たぜ中標津。
 1年間待ち続けた夏の北海道。窓の外も部屋の中も床も布団も、全部間違いなく中標津だ。せっかく中標津までサイクリングのためにやって来て、一夜明けたら、本来は行動まっただ中の時間に布団にくるまってうとうとしている。
 今日は1日宿で過ごすだけの日になってしまった。いや、15時ぐらいから劇的に晴れれば、開陽台に行ってみることはできる。まあ、こういう日でも先に進まないといけない人も、世の中にはいるんだろうな。仕事の人だっている。

 しかし、これが休みと運賃を投入して得た、1年に1度の自分だけの今年の夏休みなのである。中標津で、建前もノルマも無い時間が過ぎてゆくと考えれば、何て気楽で贅沢な時間だろう。まだ2日目にしてただ寝っ転がっているだけのこの時間が、楽しくて気楽でしょうがない。これこそ休暇そのものだとか、家じゃこんなに気楽じゃないだろうなとか、あと24時間で出発しなければいけないんだ、とすら思っている。何が悪い。
 出発できた場合の、慌ただしく余裕が無い自分の旅程を思い出す。言うまでも無く、自転車の動力が自分であること、自分で自分の限界がわかりきっているからこそついもう少し詰め込んでしまうことが、余裕の無さの大きな理由である。
 等と考えながら、あまり寝ていても腰が痛くなってくる。親父の身体は大変不便だ。これが本当の大不便者かもしれない。前田慶次だって初老の男だったというじゃないか。

 

 やっと明るくなってきたっぽいので起きて外を見ると、斜めの雨脚がよく見える大雨だ。窓を開けるとざーっと音が聞こえた。牧草地に当たる雨音が高域担当、その向こうの森を揺るがす強風が中低域担当の、2ウェイHiFiサウンドだ。
 昨夜の段階で既に今日は運休だと思っていたので、既に朝食を7時にお願いしていた。朝食中も外はますます風雨が荒れ狂い、室内はかなり寒く、時々ストーブを点けて過ごす程だ。スマホ予報では今日は最高15℃とのこと。東京の最高35℃の世界が嘘のようだ。自分の身体からは未だに熱気が抜けてくれないようにも思うのに。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 午前中、外は相変わらず暴風雨が続いていた。12時前には昨夜セイコーマートで買っておいたカップ麺で昼食とする。カップ麺でも、セイコーマートのカップ麺なので何だか楽しい気分になれてしまう。

 14時を過ぎると、やっと雨が弱まってきた。しかしまだ風は強いし、時々晴れたり明るくなったりはするものの、すぐに再びびゅんびゅん雨雲がやって来て大雨が降り始めたりしていた。それにここまで部屋の中でじっとしているのも意外に疲れるものだ。もう余程劇的に天気が変わったりしないと、夕方に開陽台に出かけるような気にはならないだろうな、等と他人事のように思うのであった。

 

 15時、お母さんがお買い物に行かれるとのことで、少し早めに温泉に向かうことにした。いつものように回収は1時間後。お風呂に浸かるだけ浸かってからは休憩所で缶ビールに移行。食堂はまだやってなくて、ラーメン屋地鶏唐揚げが食べられないのがちと残念。しかしそういうときこそスナック菓子だ。塩分もカロリーも気にしないでいいのだ、あと8日行程は続く。

北海道Tour19夏#2 2019/8/9(金)雨の民宿地平線 北海道標津郡中標津町開陽にて #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
 

 夜はもういつも通り20時早々に就寝とした。明日は曇り予報で札友内「鱒や」まで。時間予報をみても朝から晩まで降水確率は0%。曇りでも晴れ寄りの天気を期待できる。期待することはね。

 ただ、その後発生した台風10号が、既に四国までやって来ているとのこと。2〜3日中に台風10号が北海道にやって来るのは確かなようだった。

記 2019/10/29

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Last Update 2020/2/8
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