前方郷→笛吹港
8km
RIDE WITH GPS
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早朝の港を眺めに外に出てみた。朝陽はもう完全に昇っていて空は明るく、薄いオレンジ色から薄い青へ変わりつつある。山影は未だ濃いものの海面が明るくなっている空を反射し始めている。気温は相変わらず肌寒さを感じるぐらい。
港には釣り人が数人既に出動していた。漁船も軽トラもそろそろ出動し始めていて、意外に賑やかだ。毎日聞く漁船のエンジン音にももう慣れたのか、ごく普通の生活音に聞こえるようになっている。港そのものはあまり眺め込んでも別に新たな展開がある訳じゃないし、冷えそうなのであまり長居せずに宿に戻った。その後も時々外を眺めに出る度、朝陽は海面や停泊する漁船、道路や民家の照らす範囲がどんどん拡がって、湾全体が明るくなっていった。
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今日は昨日確定した通り、津和崎丸で9時に笛吹港発で宇久島へ向かう。宇久島の次はやはり津和崎丸で中通島に向かう。中通島では津和崎先端部の最北部の道はできれば経由しておきたい。そのためには、津和崎にはできれば13時に着けると安心だ。これならもしかしたら奈摩西側の半島も経由できるかもしれない。13時に津和崎に着くためには、宇久島を12時半に出発しておきたい。
という具合に、出発前に比べて、全体的に進行が前倒し指向になっている。一方で、先を急いで見るべきものを疎かにするとが無いように気を付けねば。やっと来れた五島列島なのだから。
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昨夜の夕食に引き続き、朝食も全体的に優しく味わい深い薄味だ。野菜が多いのも嬉しい。魚は鯵の干物、これも上品な味わい深い汐の味だ。民宿愛宕、漁港前の心に残る宿だった。
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7:35、前方郷民宿愛宕発。昨日既に今日予定していたコースの多くを通ってしまったので、もう笛吹港に向かってしまうことにする。
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風がやや肌寒いが、むしろ身体がきりっとするぐらいで至って快適である。
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木場、中村郷と、昨日まだ通っていない予定GPSトラックを辿ったり外してみたり。
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畑や草、森の緑が、朝の赤い光に照らされて、鮮やかで明るく深い色だ。
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最後は中村郷の山裾手前から文教地区の1本道の下手に合流して笛吹港へ。
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港町の細道を辿ってゆくと、「空から日本を見てみよう+」でくもじいの名刺を印刷した活版印刷所の前を通ることができて、大変嬉しかった。
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8:20、笛吹港着。
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昨日確認しておいた漁協前のスーパーで、パン3個とカップ麺を仕入れた。朝食直後だが、スーパー前でカップ麺は平らげておく。朝食はご飯をお代わりしたほど充分食べたが、宇久島で効率良く動かなければならない。パンも宇久島と中通島での補給食になるだろう。
軽トラが時々行き来するのを眺めてカップ麺を食べつつ、全体的に小値賀島は里なのだと思った。福江島の平地より里っぽい。中通島とは正反対の地形である。どっちが好きという話ではなく、両方いい。ところでパンの製造元を見ると、中通島の有川だった。有川で作られたパンを小値賀島で買って、自分はどこで食べるのだろう。結局中通島に帰ってからだったりして。
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津和崎丸の船長さんに昨夜言われたとおり、昨日降り立った埠頭で待っていると、8時55分前に突然海上に点が現れ、意外なスピードでどんどん大きくなって、津和崎丸が桟橋に横付けした。想像通り、やや大きな漁船ぐらいのイメージである。
幼児1名と引率のおじいさん、その他男性1名が降りた後、まず自転車を手渡しで船の前部に積み、太いロープでくくりつけ、9:00ちょうど笛吹港発。
記 2019/6/8