間もなく下手に十字架塔を持つ教会が登場。
15:35、大平天主堂着。白い姿が、切り立つ険しい山間に瀟洒な印象だ。
教会を見学し、海岸の大平から再び160m→90m→156m、半島北西の山間、森の中を屈曲して若松島西岸へ回り込んでゆく。
密林の山側にはがりっとした岩肌が露出し、狭い路上には落石が多い。しかし路面自体は荒れているということは無いのが助かる。
周囲は薄暗いものの、常緑広葉樹の新緑が鮮やかだ。ツツジも道端の花も鮮やかである。
高度が上がると、森の頭上が開け始めた。空は薄暗く、時々水滴が弱い雨に変わった。所々で海側の木立が開け、海上に日島、有福島、漁生浦島、明日訪れる予定を組んでいる島々がよく見え始めた。
晴れたら海も山も空も明るく鮮やかで、気分はウキウキだろう。しかし今日は薄暗くて、もはやチョウやトンボは1匹も飛んでいない。雲はそう低くないように見えても、現実には防寒着代わりに雨具を着ている状態であり、やや不安な気分が続いている。こういう状況下、五島列島には熊はいないということが心の支えになっている。
若松島北西部から西部へと回り込むにつれ、島々はどんどん近づいて入り江を見下ろすようになって、道は高度を下げ始めた。
見下ろす小さな湾の向こう側、月ノ浦への分岐も通過することにした。分岐を過ぎて少し進むと、集落が展開する斜面や、民家が並ぶ入り江が見渡せた。
まあかなり下るようだから、これはこれで天気のせいにできて有り難い、のかもしれない。
記 2019/5/22
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