北海道Tour16 #7
2016/8/17 西興部→中川

天塩中川→ポンピラアクアリズイング
3km  RIDE WITH GPS

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路
 

 すでに大雨が夜中から降り続いていた。4時に起きる必要は無い。しかし、8時22分のバスに乗るために、7時半過ぎには休憩所付きバス停で自転車解体を始めたい。更に少しだけお風呂にも入れるとステキだ。5時半には起きる方が、何かとのんびり事を進められるだろう。そんなことを寝ぼけながら考えていた夜明け、窓の外がいつまでも明るくならない。雲がかなり厚いのだろう。

乗り換え地点 パターン1 パターン2 パターン3 パターン4
西興部発

名士バス 

名寄着
6:37



7:40
8:22



9:27
11:17



12:22
12:52



13:57
名寄発
 
JR宗谷本線 

音威子府着
7:50
普通
稚内行

8:52
10:08
特急
スーパー宗谷1

10:52
12:33
普通
稚内行

13:34
14:13
普通
稚内行

15:09
音威子府発

JR宗谷本線 

天塩中川着
9:20
普通
稚内行

9:52
10:53
特急
スーパー宗谷1

11:21
13:55
普通
稚内行

14:28
16:31
普通
稚内行

17:03
 
 

 名寄本線代替のバス停は、屋根付きアルミ開き戸付き便所付き。今日その中はやや寒い。もう少しお昼の暑い空気が残っていて欲しいような気もする。外が暑い日には、外気温なりにこの中も暑くなるのかもしれない。空気の寒々しさは、ベンチに置かれた、地元の学生さん制作色とりどりの座布団が救ってくれていた。
 バス発車前5分前どころか、2分前を過ぎてようやく数人かの乗客が集まってきた。何だか都会より交通機関の時刻通りに人がやってくる。交通に不確定要素が少ない夏は、こんな感覚なのかもしれない。

 8:22、西興部発。上興部から雨の天北峠を一気に越え、一の橋、二の橋、下川とあっという間にバスは通り過ぎてゆく。名寄まで1時間なら、確かにこれぐらいじゃないと1時間で辿り着けないだろう。悪天候時のバス輪行で感じることは、つくづくバスは偉くて頼りになるということと、自分がいかにゆっくりのんびり旅をしているのか、ということだ。

 9:26、名寄着。バス停の屋根が狭いため、駅待合室まで身体がけっこう濡れてしまった。

 

 辿り着いた名寄駅は、駅舎にも待合室にも、1980年代半ばの面影が濃厚に残っていた。1990年代半ばまで北海道に来たら毎回のように訪れていた朱鞠内と母子里。深名線への乗換駅だった名寄駅から、当時既に1日3本しか列車が無かった深名線の、15時台の列車に乗ることが多かったことを思い出す。

 10:13、名寄発。スーパー宗谷は美深、音威子府と雨の中を快調に進み、たった1時間強で11:26、天塩中川着。

 駅で自転車をのんびり組み立てる間に雨は一度止み、また降り始めた。こちらも雨宿りを兼ねて、かなりのんびり自転車を組み立てたりスローパンクのチューブを替えたりして、雨が小雨に替わるのを12時半過ぎまで待った。

 セイコーマートで明日の朝食物資を仕入れてから、13:10、ポンピラアクアリズイング着。

 当然のようにまだチェックイン時刻ではない。荷物はフロントにお願いしてどこかに置かせてもらい、風呂と昼食で時間を過ごそうと思っていた。しかし実際には部屋の掃除は終わっていて、問題無く部屋に荷物を置くことができた。
 温泉大浴場で風呂にのんびり浸かってから昼食へ。レストランの昼食営業は14時までとのこと。ぎりぎりで何とかお昼にも問題無くありつくことができた。外は大雨で空は薄暗い。レストランの客ももはや私一人。何とものんびりと時間を過ごすことができていた。何だか何もしない旅になっているなあ、と思っていた。

 ところが、ぼんやり眺めていたTVニュースで驚くべきことを知った。この大雨で全道各地に浸水被害が出ているのみならず、さっき名寄から乗ってきたばかりのJR宗谷本線が、何と午後から全面運休になってしまったとのこと。
 もちろん特急だろうが何だろうが全面運休である。もし今朝のんびり11時台発のバスで出発していたら、間違い無く名寄で進退窮まっていたのだ。もしそうなったら自分はどうするだろう。名寄YH辺りか駅近くの旅館にでも投宿するだろうか。いや、こんな日に予約がうまく取れるとは思えない。ならば長距離タクシー輪行せざるを得なかったのだろうか。現実としては、雨音すら聞こえない室内で暗い空を眺め、安全で落ち着いてかなりのんびりできている。それは今日最初のパート、西興部→名寄のバスが1本違うだけ、首の皮一枚の違いによる結果と言えた。早め早めの行動に越したことは無いのだ、とつくづく思い知らされた出来事だった。

 

 雨はその後一度止み、それから大雨に変わった。部屋に戻って早々にビールを一杯やって一寝入り、また風呂に入ったり明日のコースを組んだり思い出して外の雨を眺めてみたり。天気予報によると、明朝6時頃雨が上がり、日中は晴れが続くようだ。明後日も晴れ時々曇り。明日からは道北巡りを続けることはできそうだ。

記 2017/2/5

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Last Update 2020/3/18
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