北海道Tour16 #5 2016/8/15 札友内→チミケップ湖

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路 想像だにしなかった自動車津別峠越え 橘さんありがとうございました RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 朝方、明るくなり始めた頃にまだ風は吹いていたし、雨も降っていたが、勢いはそう強くない。何だか台風直撃という感じではない。これが台風ではない熱帯低気圧かと思った。後でニュースを観てわかったが、確かに上陸したのは熱帯低気圧だったものの、根室、釧路支庁のあちこちで冠水など大変な雨の被害があったとのこと。私がいた弟子屈〜津別はあまり影響が無いように見えたものの、1日遅かったら、今回の旅もどうなっていたかはわからない。

 8時頃の朝食の後、本来次々お客さんが出発してゆく時間は、今日はライダーの皆さんが主役のけだるい出発待ち時間に移行した。今日の全区間ワゴン車輪行が確定している私も、旅人を気取って一応出発準備が完了したバッグと輪行袋を軒下に出し、いつでも出発できるという態度は取っておく。時々外へ出てみると、雨のせいか肌寒い。しかし、もうあまり風は吹いていない。
 車のお客さんが出発した9時半過ぎから、ずっと6人ほどのライダーと、密度の濃い雨と雨が落ちてくる空を見上げていた。粛々と淡々と時間は過ぎていったが、10時過ぎ、意を決したように最初のバイクが雨具を着込み、荷物を積んで出て行った。その後は堰を切ったように一台、また一台とバイクが出発。最後のバイクが出発しようかというタイミングで、急に空が明るくなって雨が止んだ。気温も嘘のように上がり始めた。

 残りが私一人になったところでちょうど11:00、橘さんのお仕事が一段落し、おもむろに札友内発。
 屈斜路湖岸ではまた軽く雨が降り始めた。雲が低空にどっぷり溜まっているものの、美幌峠はよく見えている。津別峠はどうなっているのかなー、と思っていると、ウランコシで橘さんが「どうする、津別峠行く?」と聞いてくれた。願っても無い展開ではあるが、現実問題として路面に倒木や大きな枝など落ちていたらと心配ではある。「お任せします」と答えたものの、橘さんはウランコシの分岐で当然のように津別峠に向かったのだった。ああ、何と今回は車輪行で津別峠を越えることになったのだった。

 津別峠を越え、上里に降りると、雨が目に見えて弱くなった。そして美都を過ぎ、豊里では遂に青空が現れ、路面が乾き始めた。でもまあ、この期に及んでもう自走でチミケップ湖に向かう気は全く無い。
 11:55、津別着。車だと、札友内から津別峠経由で1時間で津別に着いてしまうのかと思った。

 

 津別では橘さんのお勧めで「西洋軒」へ。津別のメイン通り、毎回立ち寄るセイコーマートが面する国道238から2本裏手の食堂だ。食堂というのは洋食主体なのだが、ラーメンや焼きそばもやっていて、メニュー全般が大変親しみやすいものばかりだ。今日は昨日の弟子屈に続き、ラーメンを注文。これがまた大変美味しく、今後津別での昼食はこの店に決めた。

 明日の予報は一応9時以降から晴れとなっている。6時台には雨マークが付いていて、道道494でのダート山越えが熊出現と共にちょっと心配ではある。ただ降水量は0mm。雨具で何とか堪え忍べばじき晴れるだろう。出発できないほどの雨だとしても、どうせ終着は西興部。9時には雨が止む予報なのだから、雨が弱くなってから出発すれば、最悪でも金八トンネル経由の短縮行程で何とかなるだろう。
 どちらにしても、明日の朝食は津別で仕入れておく必要がある。セイコーマートに立ち寄っていただき、明日の朝食を買っておくことにした。1泊3万のホテルで早朝4時過ぎから冷えた弁当やインスタント食品を喉に押し込むという行為にはやや残念な気はするが、これが私の旅なのだ。再会が楽しみだったツーリスト少年は今日は不在とのことだったので、「私同級生です」とのバイトの女の子に、「今年も来たよ」という伝言をお願いしておいた。

 

 12:30、津別発。もう国道240も道道494も、すっかり路面は乾いていた。しかし、やはりもうこの期に及んでチミケップ湖へ走る気は全く無い。

 13:00、チミケップホテル着。結局札友内から所要時間1時間半で、チミケップホテルに着いてしまった。何だか自分の自転車行程がいかに遅いかを思い知らされた出来事だった。ショックにうちひしがれる間もなく荷物をポーチに出し、チミケップホテルへの輪行移動が完了。橘さんは県道494号を北見方面へと向かっていった。

 ウェルカムドリンクはアイスコーヒーをお願いし、その後ビールを所望。天気が冴えないので部屋で15時過ぎまで一寝入り、目覚めてからチミケップ湖を一目見ておくことにした。天気はあまり優れないものの、明日の朝雨だとすると、今年の夏チミケップ湖を眺めるのはこれが最後のチャンスだ。

ロビー・レストラン RICOH GRU GR18.3mm1:2.8 パノラマ合成

 自転車は明日に備えてもう組立済ではあるが、空は暗いし湖面は鉛色だし、キャンプ場に向かう気はしない。ホテル近くの湖岸、常用されてはいないっぽいものの安全性は問題無さそうな船着き場へ。

波も無く静かな湖面 うっすら晴れているような気もする PENTAX K-1 smcPENTAX FA31mm1:1.8AL Limited
チミケップ湖展望 PENTAX K-1 HD PENTAX DFA15-30mm1:2.8 ED SDM パノラマ合成 チミケップ湖展望 PENTAX K-1 HD PENTAX DFA15-30mm1:2.8 ED SDM パノラマ合成

 ひたすら静かな湖面をきょろっと眺め回してみるものの、あまりそれ以上の展開は無い。晴れてたら最高なんだけどなあ。

チミケップホテルの食堂 PENTAX K-1 HD PENTAX DFA15-30mm1:2.8ED SDM

 夕食は例によってフランス料理のフルコース。前菜から一つづつ、まだ明るい18時から2時間近くかけて最終段階へ。満腹、というよりやや気疲れした。もう少し早く食べ終わってもう少し早く寝たいような気もした。

記 2017/1/19

#6-1へ進む    #4-2へ戻る    北海道Tour16 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2017/3/26
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-17 Daisuke Takachi All rights reserved.