北海道Tour16 #4
2016/8/14 開陽→札友内-2

開陽→(町道・道道150)南開陽→(町道・道道775)若竹
→(道道311)旭新養老牛→(道道150)養老牛
→(道道885)虹別
(以上#4-1)
→(農道)萩野→(国道243)仁多→(農道他)弟子屈
→(道道717)札友内  67km  RIDE WITH GPS

昨日まで快晴の根釧台地が今日は濃霧の中 RICOH GR GR18.3mm1:2.8 虹別から仁多経由で弟子屈へ 赤は本日の経路

 虹別の農道分岐では小雨が降り始めた。分岐から向こうの農道路面が濡れ始めたので、この辺りでレインジャケットを着込むことに。
▼動画46秒 萩野の国道243合流点到着

農道分岐にて RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 標茶町と弟子屈町の町界へは、国道243の丘越えとなる。しかし、昔からのちょい峠という印象とは裏腹に、標高差はたったの80m。

 

 国道に合流した段階で相変わらず霧は濃かったが、小雨は切れ始めて路面も再び乾き始めていた。さすがは国道である。

 もう雨が強くなる気配は無く、丘のてっぺんでレインジャケットを脱ぐことにした。今回、レインジャケットはいつもより通気性と耐水性が悪く、着ていて熱が籠もるのである。出発前の防水処理に、モンベル推奨のドラム乾燥機を使わなかったためであることが、北海道から帰ってからわかった。

仁多から弟子屈経由で鱒やへ 赤は本日の経路

 仁多のスノーシェッドを抜けた分岐で農道へ。

仁多の畑 俄然空が明るい RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 相変わらず空気中にやや粒の大きい霧が漂っているものの、弟子屈側は遠景が晴れていて、空が明るい。

 弟子屈への100m下り途中、時々雨粒が大きくなり、雨具を着ようか悩む前に雨が止む、というのが2〜3回繰り返された後、弟子屈手前で完全に雨は止んだ。

 12:20、弟子屈着。
 摩周駅周辺で一番名の通った昼食ネタと言えば、駅前「ぽっぽ舎」の豚丼だ。しかし私的には、豚丼は全面的にセイコーマートである。
 と思って、昨日既に弟子屈ではラーメンを食べようとなんとなく決めていた。というわけで地元の方に少しヒアリングした結果、街から少し離れた「弟子屈」以外はやはり駅前「ぽっぽ舎」の味噌ラーメンが美味しいとのこと。というわけで、結局毎度の駅前「ぽっぽ舎」で味噌ラーメンを食べることになった。味と立地の両方で、地元の方にとっても鉄板チョイスということなのかもしれない。外様の観光客も昼食を探してこの店に辿り着く人は多いようで、「ぽっぽ舎」の前には少々列ができていた。やれやれ、これだから町は嫌だぜ。こちらには時間は目一杯あるので相手にとって不足は無いが。ただ私はお一人様なので、10分も待たずに席に着くことができた。

乗り換え地点 パターン1 パターン2 パターン3
摩周発

JR石北本線 

網走着
7:26

網走行

9:18
  10:17
快速
しれとこ

11:58
15:29

網走行

17:14
網走発

JR石北本線 

北見着
9:23
特急
オホーツク4

10:12
10:11

遠軽行

11:14
12:04

遠軽行

13:12
17:18
特急
オホーツク8

18:07
北見発

 

チミケップ湖着


 
タクシー
40〜50分程度


 


 

 味噌チャーシュー麺を注文し、その間に明日の天気予報をチェックしておく。と、やはり今日の午後から雨が降り始め、今夜から明日にかけて台風か熱帯低気圧がこの辺りを通過してゆくようだった。順当に進めば直撃である。
 この時点で明日の全行程輪行が確定だと思った。輪行するとなると、この地域主要駅の摩周か鱒や最寄り駅の美留和発として、斜里経由網走→乗り換えて北見→その後タクシー輪行という大技投入含みの大回りコースになってしまう。天気状況次第では、北見からチミケップ湖は走れるかもしれない。
 でもあまり期待しない方がいいだろう。仕方無い、鉄道から離れた道の方が楽しい場合が多いので、そういうコースを組んでいるのだから。今回のケースだって釧網本線が廃止されてしまえば、そもそも鉄道輪行自体が不可能となる。大回りの大部分で釧網本線に乗れる現状は、むしろ有り難い。
 で、時刻はというと、ほぼ7:26摩周発北見11:14着の一拓になってしまうのだった。7:26摩周発だと北見には10時過ぎに着けるが、いくら何でもこれは早すぎる。網走で1時間ほどゆっくりすると、北見11:14着の普通列車に乗り継ぐことができる。北見到着後は昼飯でも食べてからチミケップ湖に向かえばいい。10時台の快速しれとこはチミケップ湖13:12着で、時間だけ見るとむしろこちらの方が好ましいのだが、これ、実は去年見かけた満員のディーゼルカーの列車なのである。ましてや道東台風直撃の非常事態、数少ない列車には去年とは比較にならないぐらいに輪行チャリダーが集中するだろう。そんな列車に乗るわけにはいかない。

 

 まあとにかく全行程が輪行となるなら、網走まで朝食難民になりたくないし、早朝セイコーマートに行ったらまだ何もありませんでしたという事態も避けたい。今買えるうちに朝食を買っておく必要がある。
 味噌チャーシュー麺は、さすがにお店が混んでいるだけあり、なかなか美味しかった。

 昼食の次はセイコーマート。明日の朝食の他に今日の分の野菜、ヨーグルトなども、セイコーマートに寄れる機会があるのだから食べておきたい。また、もう根釧台地を出るのだから、根釧台地の地図を家に送り帰すいい機会でもある。更に、鱒やのチェックイン時刻は15時。もうすこし弟子屈で時間を潰す必要があった。
 ひたすら根釧台地だったこの2日半、民宿地平線からの町営温泉ツアーは別にして、自転車行程時には全くセイコーマートに出会えていないため、何だかここでセイコーマートに寄らずして、というような義務意識があった。

 

 いろいろ買って荷物を送り返す段階で、店員さんに
「あ、梱包はセイコーマートの袋に入れて縛れば毎回大丈夫です」
と説明したら、
「去年もそうだったので知ってます」
とのこと。2日ぶりのセイコーマート休憩が、何だか自分のホームグラウンドに帰ってきたよう気になる、嬉しい出来事だった。

 14:30、弟子屈セイコーマート発。美羅尾岳山裾の道道717では、ビラオスキー場手前で低い雲の切れ間に青空が出て、何と一瞬陽が差した。

摩周湖外輪山方面 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 さっきまであんなに濃い霧だった根釧台地とはそう離れていないのに。弟子屈は毎回天気がいいことが多いのが面白い。

青空登場 PENTAX K-1 smcPENTAX FA31mm1:1.8AL Limited
開陽から弟子屈経由で鱒やへ 赤は本日の経路

 15:00、鱒や着。

 

 お風呂に入れていただき一息つく。これで台風が来てもとりあえずひと安心だ。そして前代未聞の短縮行程ではあったが、やはりこういう余裕がある旅はいい。などと思いながら明るいうちから屋内で酔っ払うワタクシなのであった。何だか辺りが明るいのであまり危機感は無い。
 明日はやって来る台風が熱帯低気圧に変わって、移動速度が極端に遅くなり、雨雲が北海道に居座るらしい。ならば、もうチミケップホテルまで全輪行確定ということでいいだろう。今年もまたチミケップホテル絡みで長距離タクシー輪行になってしまうが、いいのだ、どうせタクシー輪行は私の得意技なのだから。
 しかし、明日はどうするの?と尋ねる橘さんに半ばやけで「全部輪行です!」と答えると、見るに見かねた橘さんが車で送って下さることになった。長距離タクシー輪行を回避できた一方で、前代未聞の全行程宿送迎かつ私的最長乗用車輪行記録更新である。もちろん、想像を超えて大変有り難い事態だ。

 

 夕方からいよいよ雨がぽつぽつ降り始め、風が吹き始めた。
 夜中には木々がざわざわしていたような気がした。しかしそれは風が強いぐらいの印象で、台風のなれの果てにしても意外に静かであり、少なくとも風が吹き荒れ雨音が窓を強く叩く暴風雨というような音ではなかった。なかなか来ないなあと思いながら、ぼやっと目覚めて又寝てしまっていたように思う。まあ屋根の下にいれば、それぐらいに危機感の無い熱帯低気圧襲来なのだった。風が強い台風が当たり前の内地民にとっては。

記 2017/1/19

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Last Update 2020/3/18
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