北海道Tour16 #4
2016/8/14 開陽→札友内-1

開陽→(町道・道道150)南開陽→(町道・道道775)若竹
→(道道311)旭新養老牛→(道道150)養老牛
→(道道885)虹別
(以下#4-2) →(農道)萩野→(国道243)仁多
→(農道他)弟子屈→(道道717)札友内

67km  RIDE WITH GPS

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路
  民宿地平線とも今日でお別れ 又来年 PENTAX K-1 smcPENTAX FA31mm1:1.8AL Limited

 4時に起きると辺りは霧。しかし、霧の空には昨日感じられた明るさは全く無い。そして昨日、一昨日より視界が悪い。多分開陽台は更に真っ白けだろうと思われた。この時点で、朝の開陽台は止めにした。

 のんびり朝食を食べて出発しようと思っていると、5時過ぎには雨が降り始め、8時の出発すら危ぶまれる状態に。石川さんの予想はばっちり的中していた。そして、雨雲の襲来は天気予報より早まっている。
 果たして朝食を食べ終えても、何か変わりそうな兆しは全く感じられない。もっと言えばこの後天気が悪化するのか良くなるのか、さっぱりわからない。まだ8時台だから、このまま待っていれば9時頃には少しは雨は上がるかもしれない。しかし、10時になってもまだ雨は続いているかもしれない。山裾の開陽で雨でも、意外に少し下手や俣落以西に行ってみたら雨が上がるのも珍しいことではない。きっといつまで待っても何か劇的にどちらが良かった、ということは無いように思われた。それなら出発してしまえ。

民宿地平線から若竹経由で旭新養老牛へ 赤は本日の経路

 8:20開陽「民宿地平線」発。
 今日の夕方には台風か熱帯低気圧がこちらに進んでくるようだ。最悪のシナリオは、台風のまま速度が速まって15時頃に北海道に上陸するパターンだ。幸い今日の宿は札友内の「鱒や」である。直線距離が近いので、根釧台地西部の未済経路を集中的にローラー作戦して距離を稼ぐコースを組んでいた。それを素直にあまり行ったり来たりせず余裕たっぷりの超のんびりと、弟子屈でどこかの店で昼食でも食べれば、15時の宿到着まで何とかツーリングっぽくなるだろう。それに計根別辺りまでは、一昨日教えていただいた根釧台地ベスト100kmコースの一部が使えそうだ。
 というわけで、まずは宿の前の道を南下。標高の高い山裾方面ではなく、下手の南側へ向かっているのに、正面の300mぐらい向こうの防風林が霞んでいる。振り返っても防風林の向こうは真っ白だ。まあ今日は終始こんなもんかもしれないね。昨日までの晴れに出会えたことに感謝せねば。

 

 出発したばかりではあるが、開陽市街で缶コーヒー休憩に。さっき地平線でもコーヒーを飲んだので、休憩と言うより毎朝恒例行事、行事と言うより心の甘えみたいなものだ。10年以上ぐらい前だったか、確か交差点近くで見かけた喫茶店兼飲食店はもう無くなっていたようだった。なんとなく行く道は絶えずして元の開陽にあらず的諸行無常感に浸っていると、地元の方が声を掛けてくれた。いつもの今日の行程について会話の後は 「明日台風だからねー。気を付けてね」 とのこと。明日は全面的に台風だという実感が、更に高まってきた。

 道道150を更に少し南下。見落としてしまいそうにさりげない、地味目の分岐から100kmコースの町道へ。

中標津らしい牧草地と防風林が続く RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 町道は今まで通ったことが無い、やや細目で落ち着いた雰囲気の道だ。1本北の道道505は俣落の先まで通ったことはある。
▼動画46秒 町道 雲が低い

 しかし俣落の交差点では、角地の自販機に見覚えがあった。交差する道を、2014年に確かに南下している。あの時は朝から日差しが出て、照り返しが暑くなり始めていたのを身体が覚えている。今日は薄暗い霧の中の交差点だ。2年振りの表敬訪問として、またも自販機休憩しておく。

山裾の民宿地平線辺りより空は高い気がする RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 俣落から先は、所々で川の谷間へ落ち込む大きな起伏と、登り返した高台にしばし牧草地が拡がった。

高台に拡がる牧草地 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
地形が緩やかに隆起 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 少しずつ山裾へ高度を上げてゆく牧草地の表情は広々と伸びやかだ。起伏が連続する別海中部や、低地的な拡がりの標津、高台上の牧草地だけがどこまでも続く西春別辺りの風景とも違う。それはまさに山裾1本道の道道150辺りから数km下って来たという雰囲気そのものであり、中標津の地形を改めて理解できた。というより、一番山裾に近い道道150ではなく、むしろこっちの方が中標津西部の雰囲気なのだ、と思われた。

 2008年の訪問で、馴染みの道道150経由ではなく1本下手の道で北進に向かい、まだまだこの辺りには魅力ある道が多いことを実感していたが、今回も何故今まで通らなかったのか、という気になるほどの充実した風景を楽しむことができた。100kmコースもいつか是非とも晴れの日に通らねば。

霧に包まれる根釧台地 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
若竹から旭新養老牛経由で弟子屈へ 赤は本日の経路

 若竹で100kmコースを下車、なるべく未済経路の細道を選んで道道150へ北上を開始。

 途中ダート含みで道道775へ。養老牛温泉に続くこの道は、1990年代後半に一度通っている。霧で100mぐらい先が真っ白な牧草地の真ん中でおにぎりを食べながら、風景にさっぱり記憶が無いね、などと思う。確か下り基調に乗じて、一目散に通過してしまったような気がする。

若竹から北上開始 PENTAX K-1 smcPENTAX FA43mm1:1.9Limited
霧の牧草地 PENTAX K-1 smcPENTAX FA31mm1:1.8AL Limited

 この辺の谷間は山裾から南北に流れる川沿いである。牧草地や道、見渡す周りの風景は主に台地上の風景なのだが、山裾ならではの地形の微妙な起伏が風景に変化を付けていて、眺める景色がひとつひとつ心魅かれるものが感じられる。

 牧草地には丹頂鶴がやってきていた。根釧台地でももうすっかり丹頂鶴は普通の鳥になった。

 旭新養老牛で、昨日通った道道150に合流。大好きな道道150は今日は完全に霧の中。これもこの道によくある表情の一つである。
 10:35、養老牛「ながかわ商店」着。8時過ぎ出発に少し回り道気味のコース、脚を停め停めのちんたら行程で、けっこういい時間になってしまった。お昼までもうたったの1時間半である。根釧台地最後の休憩ポイントなので、またもや自販機休憩の後、10:40ながかわ商店発。

 山裾のためか、道道885ではこの期に及んで霧が更に濃い。

霧が更に濃い RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

▼動画47秒 道道885 西別岳登山口間近
 西別岳登山口を過ぎるとますます霧が濃くなり、服に粒が付き始めた。

 そして中虹別を過ぎると粒はいよいよ水滴になり始めた。

西別岳登山口より中虹別方面を望む RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

記 2017/1/19

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Last Update 2020/3/18
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