北海道Tour15#4 2015/8/9
開陽→チミケップ湖-2

開陽→(道道150)養老牛→(道道885他)萩野 (以上#4-1)
→(国道243)仁多→(農道他)弟子屈→(道道717)札友内
→(国道243)屈斜路→(農道)ウランコシ
(以下#4-3) →(道道588・林道)津別
(以下#4-4) →(国道240)本岐→(道道494)チミケップ湖

 134km  RIDE WITH GPS

屈斜路湖岸の農道 何と晴れてきた RICOH GRU GR18.3mm1:2.8 萩野から弟子屈経由で屈斜路へ 赤は本日の経路

 萩野で国道243へ出ると一気にペースが上がり、平滑な路面のなせる技か、交通量故の路上の気流故か、やはり単に走るだけなら国道は走りやすいのを実感できた。

 根釧台地と弟子屈の間、小さな峠への登りが始まる辺りでは、再び周囲の霧が水滴に変わり始めた。丘の上に雲がかかっているとおりの現象だ。

 ところが、向こう側の仁多に下ると一気に辺りが澄んできた。根釧台地と弟子屈では、やはり天気が変わるのである。

 スノーシェッドを抜けて広々とした空間が新鮮な仁多からは、国道243を離れて町道へ。根釧台地から弟子屈へ下るパターンの印象を楽しいものに変えてしまった、近年の私的幹線ルートだ。

 今回は更に弟子屈市街へ下らずに、北側の新ルートで美留和方面に向かおうと思っていた。しかしさっきあまりに素っ気ない長川商店の自販機に出会ってしまい、何かどうしても人の営みに出会いたい気分になっていた。結局いつもの通りに弟子屈へ寄ることにした。

 牧草地、畑、森の中を標高差200m。

▼動画31秒 弟子屈へまっしぐら
 北海道ではそこそこまとまった下りに感じられるボリュームを一気に下り、8:50、弟子屈着。

 国道243を横断すると、摩周駅裏側に出る。摩周駅は出入口が線路の反対側にしか無く、こちら側には線路の柵だけがあり、駅も町並みも取り付く島が無い。

  釧網本線の普通列車 見えにくいがドアの中は輪行袋で一杯 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 その摩周駅に、単行の普通列車が停車している。1両に2ヶ所しかないドアは、学生さん団体の輪行袋で溢れそうな状態で、誰も乗降できないであろう状態だ。これはまずい。どういう置き方をしても、最低限お客さんが通行できる部分は残しておかないといけない。今の場合は自転車が多すぎるので、そもそも移動する列車を分散分散するべきレベルだと思う。自転車を列車内のどこにどのように置くべきなのか、もともと彼らは知らないのだろう。
 輪行の実態はここまで来てしまっている。ツーリスト全体が何とかしていく必要があると思う。

 しかし、距離は近いがあちらは線路の中、こちらは路上で全く別の世界の出来事になってしまっている。目の前の現実としては、手持ちの時間で前に進まねばならない。

 町の反対側で上手に乗り上げ、セイコーマートで小休止。サラダやヨーグルトは早朝既に食べているので、実際には缶コーヒーと補給食補充で事が足りるのは有り難い。
 9:05、弟子屈発。

弟子屈から津別峠経由で津別峠展望台へ 赤は本日の経路

 札友内の台地に登ると、路面が乾いているのみならず、何とすぐに空が明るくなってきた。

摩周の山々方面 根釧台地が厚い雲の下 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 国道243に再合流して牧草地から山裾の森に差し掛かると、日差しすら登場。やはり弟子屈辺りで如実に天気が変わったのであった。

 湖畔の畑を眺めながら、今回いつもお世話になっている鱒やには泊まれなかったなあと思う。鱒や自体は場所も居心地も食事も大好きであり、全く不満は無いのだが、立ち寄れない大きな理由は根釧台地で最初に太平洋岸へ向かってしまうコース取りだ。太平洋岸で1泊、根釧台地202kmを挟んで民宿地平線で連泊、津別峠もチミケップ湖も経由して道北へ向かうと、10日の行程全体中どうしても4日目に北見に抜けておく必要があるのだ。当初予定の弟子屈迂回を変更していつもの経路で鱒やの近くを通ると、ますます鱒やの橘さんに申し訳が立たないような気になった。

 屈斜路では遂に青空が登場。国道から山寄りの農道に入ると、緑の畑が輝くようだ。これが夏の北海道ツーリングだ。
▼動画1分15秒 屈斜路の畑の道

ソバの花満開 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 結局、根釧台地から出ないと青空には出会えなかったんだ、と思った。

 日差しが出ると一気に気温も上がる。空港に着いてから丸々3日間、低温に身体がすっかり慣れていたためか、強力な直射日光と照り返しで、身体全体の水分の温度が上がる感覚すらある。頭も胴体もすぐにオーバーヒートしてしまいそうだ。

 たまらなくなってポロシャツを脱ぎ、Tシャツ一丁になる。きっと津別峠の向こうはもっと暑いのだろう。とはいえ日差しに輝く緑色は北海道の夏そのもの、これが見たかったんだよな。

畑の中をのんびり進む RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 湖岸の畑を、暑さにかまけてペースを落とし、ゆっくり進んでゆく。この辺りでは国道243ももともとそう交通量は多くない。畑の向こうに車が取り過ぎてゆく眺めが、こちらの低山や溢れそうな湖面の屈斜路湖と同じく、何だか夢の風景のようにのんびりと静かだ。

なみなみと屈斜路湖が溢れそうに見える RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 釧路空港を3日前に出発してから、ようやく夏の北海道に着いたような気がしていた。まあそう考えると、急行八甲田と連絡線で北海道に向かっていた頃と、北海道アクセス事情はあまり変わっていないような気になる。

開けていてあまり意識はしないが湖岸へは意外な斜面 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8
 

 津別峠分岐のウランコシで地図交換をしていると、後ろから来たワゴン車が「プップー」。まさかの、というか待ってました!何と鱒やの橘さん登場である。今回は町の自然調査係でこの辺りを車で定期巡回していたとのこと。何も調査じゃなくても毎日この辺りを徘徊していそうな橘さんだが、いや、この広い道東で、そうそう知人にばったり遭遇するものではない。大変有り難いことだ。
 鱒やに泊まらなかったのに橘さんに会えたのが、最後の最後で道東からの嬉しい贈り物だったような気がしていた。ならばもう心残り無く、津別峠を目指すしかない。橘さんに手を振って、10:35、ウランコシ発。

記 2015/11/29

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Last Update 2020/3/19
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