北海道Tour15#2
2015/8/7 厚岸→開陽-3

厚岸→(道道123)火散布 (以上#2-1)
→(道道599)茶内→(農道他)浜中→(町道・農道)円朱別西
→(道道123)上風連
(以上#2-2)
→(新酪農道他)計根別→(道道13・505)養老牛
(以下#2-4) →(道道150)開陽  152km   RIDE WITH GPS

中春別から上春別への台地上区間 RICOH GRU GR18.3mm1:2.8 上風連から新酪農道経由で計根別へ 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 11:20、上風連発、西へ向かう新酪農道へ。上風連の交差点はかなり正確に東西南北方向に道が交差している。その東と南北方面は何度も通っているが、上風連にこれだけ毎年のように来ていながら、西方面の農道は意外にも初めての道だ。

 因みに今回のコース、何とこの後計根別までずっと農道だった。未走行経路ばっかり選ぶとこういうことになるのだが、一方で最近は道道もやけに仰々しい道が多く、道道から町村道・農道などに入ると実際の急に開放感を感じることが増えた。この開放感は道幅とは無関係、いや、大体道幅に比例するように道路の規格と交通量は上がるので、通る道が自然と農道になるのは仕方無いことなのかもしれない。

 天気はもはや濃い曇りで、こちらもこの後遂に開陽まで晴れることは無かった。

 新酪農道は矢臼別演習場の森の脇を北上し、直線基調で大きな谷間のアップダウンを越えてゆく。周囲は森と牧草地が入れ替わりに断続し、その中に牧場が点在する。

 景色の傾向はこの辺りの他の道そのもの。それだけに、行けども行けども景色はあまり変わり映えせず、行程が進まないという印象がある。

 丘の上の森に車が通る道が見えた。そろそろ国道243のはずだと思っていると、その通りにそれが国道243だった。12:10、国道243を横断。変わらない風景の中で、こういう幹線道路との交差は、数少ない進捗の目印である。

中春別から計根別経由で開陽へ 赤は本日の経路

 次の丘で東西方向の道へ乗り換えると、その先はしばらく国道272の上春別まで台地上に道が続く。この辺りで道の格子の角度が少し変わって谷の向きと並行になり、台地上の道はずっと台地上に続くのだ。その結果、道の周囲の風景は国道243以南までとは明らかに変わり、坂の無い安心感と地形の単調さで、いつも印象は淡々としている。今日も防風林と農道のグリッドに形作られた牧草地を、農道が通り過ぎてゆくのとともに、距離も時間が過ぎてゆく。しかも天気は厚い曇り。風景の鮮やかさは望むべくも無く、道が農道で交通量が少なくのんびりしている分、何も起こらない平和な行程は気分の単調さに輪を掛けていた。

 それに地形と道は北に向かって緩い登り基調。理屈ではわかっていても、この広々とした景色の中を何故思うように動けないのか、意識しないうちにストレスが次第に溜まってくる。幸いこの辺りは何度か通っていて、逆方向からだとやっぱり勘違いするぐらい快調ペースなのを思い出し、「あー、やっぱ効くねえ」などと思ってみたりする。

 13:00、上春別で国道272をクランク通過。もう計根別が近く、確か計根別にはセイコーマートがあったはず。上春別の市街地までは目と鼻の先で、上春別にもセイコーマートはあったかもしれない気はする。そうでなくても、牧場は数あれど自販機一つ現れない根釧台地。普段ならこういう時は間違い無く市街地の上春別に寄るところだ。しかし、上春別の市街地から計根別へ向かう、1本西の道道は、確か以前2〜3回通っている気がする。せっかく未済経路を通れるチャンスなので、ここは計根別まで休憩を我慢する予定になっている。

 計根別近くの道道13まで、地図ではそう遠くに見えなくても、辿り着くまではやはり確実に30分弱。

上春別から計根別へは台地上 地形も景色も安定気味 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

 途中では農道〜農道乗り換えのクランクと、当幌川を横断。ここまで進んで根釧台地も中西部から北西部に移行しつつあり、それまでひたすら単調だった地形と風景が、次第に変化が現れていた。

 最後に計根別へ続く道道13に合流。上風連から山裾の養老牛へ行程の目印である3本の幹線道路の最後の1本に、ようやく到達したことになる。幹線道路らしく、道道13にはそこそこの交通量と共に、かつて並行していた国鉄標津線の痕跡が未だに見受けられた。

 

 13:30、計根別着。
 市街地中程を過ぎた辺りに、記憶通りにセイコーマートを発見。Hotchefもあり、昼食場所として申し分無い。豚丼は売り切れていたので、昨日から所々で見かけた回鍋肉丼にチャレンジしてみる。
 店先で休んでいると、自転車学生集団が登場した。海岸沿いや屈斜路湖、摩周湖方面ではなく、この場所で出会うのは意外である。最近は根釧台地を走るサイクリストが増えてきたのかもしれない。より北海道らしい風景が楽しめて、大変いい傾向だと思う。
 相変わらず曇りが続いていた。休んでいると寒いぐらいの気温なので、フリースを着て昼食を続ける。確か出発前日ぐらいまで、中標津辺りはしばらく最高32℃とかそれ以上の気温が続いていて、「おれはこんな高温の中を走れるのか」と心配していた。今日通ってきた根釧台地に、そういう気配は全く無い。晴れの高温も霧の低温も、根釧台地では珍しくない天気ではある。しかし、天気の大きなサイクルが、次の段階、つまり霧の時期に移ってしまったのかもしれない。そうなると、今回足かけ3日間の根釧台地では、景色は余り期待できず、一方で気温そのものは大変過ごしやすいということになる。

 

 14:05、計根別発。
 計根別からは道道13を少し西に進み、既知の道道505から養老牛へ向かう。養老牛まではやはりそう距離は無いように見えるものの、確か登り込みで1時間ぐらい掛かったような気がした。地図ではもう少し近いようにも見え、1時間も掛かからないだろうと思っていたが、やはり100m近く登るだけあって、養老牛に近づくにつれペースは次第に落ち、結局養老牛まで1時間掛かってしまった。

 正面に次第に見えてきた山裾は雲が濃く、山裾から上が完全に雲に覆われている。今日の開陽台は雲の中かもしれない。時間の余裕はあるものの、何も今日焦って開陽台に向かうことは無いような気がしてきた。チャンスはあと2日ある。それに根釧台地202kmコース上の要素として、明日の方がはるかに開陽台訪問の必然性は高い。

 道道505はやけに道幅が広くてゴージャスで、何だか初めて通る道のように見えた。しかし養老牛到着直前のブロックで現れた防風林と牧草地の風景に、前回の逆方向からの下りだった訪問を思い出した。あの時は確か30km/hで根釧台地中部まで一気に下ったはずだ。いつだったかは忘れたが。

記 2015/10/25

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Last Update 2020/3/19
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