辺毛内→(道道120)歌登
8km
RIDE WITH GPS
歌登→(輪行)豊富
(以上#8-1)
豊富→(農道他)開源
(以下#8-3)
→(道道118)兜沼→(道道510・811)抜海
42km
RIDE WITH GPS
11:00、豊富着。
前来たのは確か2007年だったか、あの時も雨で予定を諦めて、朝ここで輪行して列車で乗り込んだのだった。今日も厚い雲の下、駅前は何となく薄暗い。強風を避けて駅の軒下で自転車を組み立てている間、同時に列車を降りた何人かの客がバスに乗り込んで去って行った。
ちんたら自転車を組み立てていると時間が掛かる。お昼前なので、とりあえず国道40沿いのセイコーマートで休憩と昼食をこなしておくことにする。豚丼やら袋カット野菜、オレンジジュースにヨーグルト、フライドチキンなど次々食べている間、何だか暖かい風が吹き荒れているのには気が付いていた。強い、という強さではなく、とにかく吹き荒れているのだ。幸い方向的には追い風なのが救いである。とりあえず風に乗って出発することはできそうだ。
使用済みの地図を送り返しているうち、更に時間を食い、12:35、豊富発。
既知の農道で内陸の有明へ向かう。
道北特有の低く広がりのある丘陵の谷間に道が続く。薄暗い空の下ではあるが、車がいなくて路面もそこそこ荒れ気味、のんびりと開放的な気分である。追い風で楽に走れているのも、当然その気分に輪を掛けている。楽なのはとてもいい。
しかしそれにしても凄い風だ。25km/hぐらいで走っても、まだ追い風なのである。暴風は道の角度と丘の場所により、あるいは無関係で、時に横風気味に襲いかかってくる。しかし、概ね追い風なのは心から有り難いと思う。この風が向かい風になることだけは考えたくない。
しかし追い風なのであまり気にしていなかったのだが、気が付くと風が生暖かい、というより蒸し暑い。道北のこの辺でこういう風が吹く状態は、過去あまり経験が無い。なんたって稚内では、夏でも朝平気で8℃に下がったりするのである。
上空の雲も凄い速度で動いていることに気が付いた。雨もぱらついたところで後ろを振り返ると、真っ黒な低い雲がかなり近くにやってきていた。というか、雲の下、すぐそこの丘が、何となくというか明らかに霞んでいる。すぐそこに土砂降りが近づいていたのだった。
しまった。あの雲にだけは追いつかれてはいけない。
追い風に乗じて逃げた。走りながら思った。丘陵に入り込むとこんな天気なのだ。大変残念だが今日は走れる状態ではないことを理解した。道北中がこんな変な天気なのだ。
とりあえず再び国道40を渡る頃には、次の谷間に出たということか、雨雲からは取り急ぎ逃れられたようだった。もう今日の宿の抜海「ばっかす」まで直行するしかない。
記 2014/2/1
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