落石到着 霧の中へ消えてゆく普通列車 RICOH GR GR18.3mm1:2.8

北海道Tour13#2
2013/8/9 開陽→落石-3

開陽→(道道150他)養老牛→(道道885)虹別
→(農道)萩野 (以上#2-1)
→(道道13他)標茶 55km  RIDE WITH GPS
(以上#2-2)
→(輪行)落石


 

 まずは列車をチェックすると、12:28発快速しれとこまで釧路行きの列車は無い。あと2時間、かなりのんびり輪行して荷造りして更に1時間余裕がある。これはまあいい。しかし、去年も乗った落石までの根室本線普通列車への接続が、東釧路で1分しかない。駅員さんによると「規定では3分差じゃないと乗り継ぎ対応ではない」とのことだが、まあこれも過去何回か、根室本線のこの列車に乗っていて、釧網本線からの乗り換え客を待って発車するのを見かけている。その時は「釧網本線から乗り継ぎする奴なんているのかよ」と思っていたが、そういうのは必ず自分に返ってくるものなのだ、世の中。

 というわけで、乗り継ぎ計画はできた。釧路で昼食を仕入れる時間が取れないが、ならば標茶での2時間の間に、何か食べればいい。

 

 というわけで、駅前食堂の「江戸一」でラーメンを戴くことにした。

 店から出ると、再び雨が降り始めていた。さっき乗り継ぎを教えてくれた駅員さんが、「12:28の列車、遅れてるらしいんですよ。ここで停車時間8分あるので取り返せるんだけどね」と、気を揉んでくれていた。

 12:28、快速しれとこで標茶発。キハ54は快調な走りで雨の釧路湿原脇を走り抜けてゆく。その間、雨はやや強まってきていた。

 列車が東釧路に次第に近づく間、やきもきしながら進行方向を眺め入っていると、島式ホームの反対に、根室本線の根室行きが停まっているのが見えてきた。13:18、東釧路定刻到着。
 雨の中速攻で乗り換えようとするが、ワンマン運転で開けられた前のドアに乗り込もうとすると、乗客が多すぎて乗り込むことができない。自転車を置く場所が無さそうなのだ。見かねた運転手さんが、後ろの乗務員室のドアを開けてくれて助かった。まあそんなわけで何とかきわどいところで乗り換え完了、13:19、東釧路発。

 上尾幌の密林、門静からの海岸、厚岸湖、糸魚沢の低地湿原から浜中の台地に登るまで、雨は降り続いた。車窓から眺める道のアスファルトは黒々ぬらぬらとして、今日やはり走らなくて良かった、と思わされた。

 厚岸では一転して道が乾いていた。しかしやはり、遠景はかなり霧っぽい。

 15:05、落石着。
 落石へは2年連続での輪行訪問となってしまった。駅で自転車をてれてれ組み立てて1時間。去年もこの駅には同じ時間の列車で到着して、のんびりと自転車を組み立てた。1年ぶりの待合室で、去年と同じ一人きりで自転車をのんびり組み立てていると、去年の気分を何だかまるで昨日のことのように思い出す。

 駅から宿へ向かうときにも霧が海から押し寄せてきて、いかにも霧の落石らしいと言えば落石らしい。おまけに天気予報通りだと、明日も輪行出発っぽい。これもまあ期待はしていなかったが、道東らしいと言えば道東らしい旅の風景ではある。確か1990年代後半、道東へ来ても滅多に晴れなかったこともふと思い出す。

 今日のカジカの宿では、夕食に毎年楽しみなサンマが出なかった。今年は根室のサンマが不漁で、まだ全く水揚げされていないとのこと。何だか全てがおかしい今年の北海道である。

記 2013/12/8

#3-1へ進む    #2-2へ戻る    北海道Tour13 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ


ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-14 Daisuke Takachi All rights reserved.