釧路空港→(町道・道道332)山花→(道道666)中仁々志別
→(道道243)下幌呂→(道道53)下雪裡第三
(以上#1-1)
→(道道243)南標茶→(国道391)標茶
→(道道13・町道・農道)上磯分内
(以上#1-2)
→(道道1040)虹別→(道道885)養老牛
→(道道150他)開陽
128km
RIDE WITH GPS
虹別までは道道1040。いよいよ根釧台地の西の縁、丘の起伏が大きく緩い。広々とした道東独特の雰囲気が、辺りに明らかに漂い始め、また道東に来て、来れてよかったと確信できる。
と、ここで遂に雨雲に捕まってしまった。雨具を着込むと、そういう時に限って雨が弱まり始める。雨は止んでも雲は低く台地を覆い、数100m向こうは完全に霞んでいる。
そろそろ広がり始めるはずの地平線の景色も、今日はまるっきり雲の中だ。まあしかし、根釧台地の雰囲気に身を置けるのが、とりあえず嬉しい。
▼動画31秒 道道1040で虹別へ降りる こちら側の路面は乾いている
16:35、虹別着。そのまま農道から道道885へ入り込む。もう終着の北開陽まではほぼ1本道。雲が低く辺りがなんだか湿っぽいのは相変わらずだが、さっきと較べて一気に涼しくなっているのに気が付いた。やはりさすがは根釧台地だ。
▼動画45秒 標茶町の道道885
空は更に暗くなってきた。雲も低く濃くなって、拡がる牧草地と防風林の先の、西別岳の山姿をイメージしながら、雲を眺め回す。
こういう感じだと、今日は開陽台に行ってもあんまり景色が拡がらないんだろうなあ、と思いながら進む道道885になっていた。
17:00、養老牛着。ここまで来たら開陽まであと1時間。自販機でコーヒーだけ飲んで、道道150へと名前の変わった1本道を粛々と先へ。
スノーシェッドから旭新養老牛、虹別からここまで一直線だった道が左右に曲がり始めて北進にさしかかる辺りから、次第に周囲がガスってきた。
更に北進辺りで、100mぐらい先の防風林が霧で霞み始めた。これで今日の開陽台は無くなった、と思った。
まあここまで距離の短さにかまけてややのんびり進んできた。寄り道せずに宿に18時頃到着できるぐらいに、いつの間にか時間も押し気味だ。助かった。
北進から俣落へ、一気に段丘を下った後、更にだらだらっと根釧台地の大きな傾斜なりにさらに高度を下げ、結局100mの下りとなる。明日またここを登り返すのだ、と思いながら、ならば今日はありがたく下りに乗じてペースが上がるままに任せ、もう一気に下り来てしまう。その間、濃い霧はますますその濃度を上げ、俣落の開陽台方面への分岐でも、もはや1グリッド向こうの牧草地が見えないほど。
開陽台への町道19の分岐でも、もう最初から開陽台を諦めて、というか登り返しを避けてというか、とにかくそのまま直進する。
一応だめ押しに、開陽台の下辺りで町道北19沿いの恒例定点観察ポイントを見上げるものの、「やはり今日は開陽台に向かわないでよかった」と素直に思えるほど、上手の町道北19周辺と更に開陽台の辺りは、とっぷり霧に包まれているのであった。もう18時。宿到着も目前である。
18:10、開陽「民宿地平線」着。
盆休み前だけあって、今日のお客は私を含めて2人。もう一人のお客さんも明日から1週間の研修にはいるという獣医さんだった。なんだか一人で遊んでいるような申し訳なさを感じつつ、明日の私の予定の「虹別まで戻って矢臼別演習場沿いに南下、根釧台地を味わう」という話題が出たところで、宿主さんから凄いものをいただいた。それは40年の根釧台地ドライブ経験に基づく、根釧台地1周ベスト202kmコースである。ノンスケールの手描き地図がコピー紙に描かれたそれは、しかしながら「ああ、ここを通れば良かったのか」という驚きと、それ以上に宿主さんの「この道をみんなに通って欲しい」という熱さとしかいいようがない気持ちに溢れたものなのだった。一度ルートラボに落として是非ともコースを検証せねば、というより、来年は「民宿地平線」に連泊し、走ってみないと、思った。幸い過去この道は2名しかチャレンジした人はいないとのこと。それもバイクと車の人らしい。
食後はいつもの中標津の温泉へ。しかし諸般の事情で出発時刻が遅れたのと、ちょっと補給タイミングをミスってあまり腹が減っていなくて、中札内地鶏は断念することになった。
記 2013/10/20
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