2010/7/17 FCYCLEの尾瀬ツアー#1-3
|
|
次は奥只見湖畔のアップダウン中最大、標高差210mの恋ノ岐越え。
屈曲した湖岸に張り付いて中ノ岐の奥へ進む中ノ岐越えと違い、こちらは雨池での折り返しからぐいぐい登り始めます。 |
||
山肌のみならず、道ばたにもなんと残雪が登場。さっきまではあんなに暑かったのに。いや、今も決して涼しいわけじゃないんですが。
▼展望360° 奥只見湖畔恋ノ岐越え 中ノ岐へ向かう道を見下ろす 画像上でマウスをドラッグしてください
谷底が切り立って落ち込んでいるのに、沢部分の雪崩対応で道路際にガードレールも無い道。立ち止まるとちょっと怖いです。道の外には上から下まで開けた空間、その向こうに彫りの深い山肌、生い茂る緑に残雪、奥只見湖と湖岸のさっき通った道。見応えのある景色が拡がります。
恋ノ岐越を越えると、道は谷の奥の恋ノ岐に向かって下っていきます。
こちらの山はやや低いですが、対岸の山も、奥只見湖の奥へ向かってゆく山々にも、その山肌には毎年の雪崩で木も生えていない部分がみられ、冬の厳しさが容易に伺えます。
15:20、恋ノ岐到着。さっきの雨池での中ノ岐とは打って変わり、やや小振りの流れに小さな橋が架かっています。橋のたもとの木陰も生い茂って居心地が良く、ここでしばし休憩。
恋ノ岐からの登り返しは奥只見湖岸最後の登り、標高差140mの鷹ノ巣越。谷の規模ではさっきの中ノ岐の方が大きいですが、こちらの恋ノ岐も切り立った山肌に道が張り付いて谷の奥で折り返す様子が一望でき、また表情の違うダイナミックな景色が圧巻です。
恋ノ岐の少し先では、やや大きめの水場に遭遇。やはりいつも秋の訪問なのであまり印象が無かったこの場所ですが、今日は命の水。枝折峠から先はだいぶ涼しくなったとは言え、皆さん大喜びです。
肝心の水は、奥只見湖関連の他の場所と同じく、滅茶苦茶冷たくてとてもクリアな味、かなりオイシイ部類と言ってもいいでしょう。思えばこの辺の山は、この真夏に上の方は未だ残雪になっています。きっとこの冷たさ、クリアさは雪解け水ならではのものなのでしょう。
さっきの恋ノ岐越えを振り返りつつ鷹ノ巣越を越えると、もう奥只見湖も上流側終端部へ一気に下り始めます。
下ると共に谷間が狭くなって、谷底は奥只見湖から只見川に。16:10、鷹の巣をそのまま通過。
山小屋の断続する森の中を、只見川沿いに遡ります。さすがにこれだけの山奥、新潟県と言うより北海道の十勝や北見辺りの山奥のような雰囲気が漂います。
▼動画29秒 鷹の巣から県境の金泉橋へ
16:35、新潟・福島県境の金泉橋到着。あとは今日宿泊予定の御池まで、標高差700mの登りです。少し補給休憩後、隊列を整えて16:45出発。
ところが、次第に雲が濃厚に増えていた空の中から、ここへ来て雷が鳴り始めました。
只見川の谷間から山肌が近づいて、登り区間に入ると、雨も降り始めました。雨はすぐに大雨、というか雷雨に。この山奥でこの天気、しかももう17時過ぎ。先は見えたとは言え、絶対に避けたかった事態です。
その後大雨の中、更に諸般の事情が発生。一度我々の脇を通り過ぎ、何事かとわざわざ戻ってきて下さった車の方に助けていただき、結局全員無事に御池ロッジに着いたのは19:20。突然の梅雨明けで想像を超えた猛暑、重なった諸般の事情。私の計画の甘い見込みもありました。いろいろてんこ盛りで、思えば2010年最大の、いや、ここ数年最大の修羅場日でした。一方で怪我や事故が無かったのと、この修羅場も宿でみんなの笑顔を見るととても心強く、精神的ダメージを翌日に引きずることが全く無かったのは不幸中の幸いでした。グループツーリングに救われた、と思います。
夕食後は明日の方針会議。というより、天気予報は曇り基調の時々晴れ。基本的に全く問題無く、予定通りに尾瀬沼決行です。事前にウワサされていた沼山峠自転車登坂は全員一致で却下、始発の4:30のシャトルバス乗車を目指し、起床目標は4時。速攻で就寝したのでした。
記 2011/2/6