2010/7/17 FCYCLEの尾瀬ツアー#1-1
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梅雨の合間の晴れ毎に次第にむしむしと気温と湿度が上がり、7月中旬あたりから毎日昼間は雨でも夕方はすかっと鮮やかな夕焼け空が顔を見せるようになってきました。日に日に高まる夏の気配を感じながら迎えた出発当日。始発の新幹線からは見えた空の色は、濃厚でいてすかっと澄み切った、絶好調のものすごい青。朝っぱらから既に太陽は高く、日射しはぎらぎら眩しく、一発で梅雨が明けたことがわかりました。狙いばっちり、これ以上考えられない最高の天気です。今日は行ける!
8:35、小出発。
すぐに魚野川を渡り、小出の町へ。
ちょっと諸般の事情で後続を待ち、再び隊列を揃えて町を抜け、旧湯ノ谷村へ。田んぼは稲が青々すくすく、濃厚な青空には、勢いのいい雲と夏の日射しが鋭く強く溢れそう。辺り一杯に濃厚な景色がやはり溢れかえっています。
麓区間の常で、谷の奥に進むにつれ少しづつ段階的に登りを感じ始めます。路上の照り返しはたまらなく暑く眩しく、汗が噴き出し始めますが、田んぼの中から吹いてくる風に助けてられています。絵に描いたような夏ツーリングの幕開けに、ときめきで胸がいっぱいになります。小学生の頃から夏が来るとどきどきする程嬉しかったものでした。おやじになっても、やはり夏はいい。
みみずく広場では諸般の事情で40分程小休止。一時は南アルプスOFFに来て下さった、会津の栗さんを助けに呼ぼう、などという発言も出ましたが(笑)、なんとか解決。
再出発は10:10。ところがこの梅雨明けの日、梅雨明けの日だけに一同すっかり忘れていました。真夏の1日で一番手強い、1日のうちで一番暑い時間に入ってしまったことを。
大湯から先は裾野の森へ。深く密な杉の森に、すっかり林道同然となった国道352が続きます。斜度的には相変わらず麓らしく平坦基調ですが、もうすっかり山奥の雰囲気が横溢、国道352絶好調です。
「駒ノ湯」の看板を羨ましく眺めて裾野の森を抜け、かなりあからさまな登りが始まります。枝折峠への峠区間開始です。
道は切り立った斜面に取り付き、今まで通ってきた裾野の森を見下ろします。開けた空中、眩しい光の中に、周囲を取り巻く山々が登場。
しかし日陰の無い路上は、照り返しで気温が上がり放題。比較的早々と登りが一段落したり、時々沢から涼しい風が吹いてはきますが、これは厳しい。
汗がだらだら出て身体がつらくなり、気が遠くなりそうです。暑い。とにかく暑い。ああ、つらい。
さっきまでこれこそ夏ツーリングだとか思っていましたが、いや、暑いにも程があります。
この日魚沼地方では最高気温35℃とのこと。後で思い返すと暑さも納得ですが、よりによって真昼に日陰の無い道、ましてやあの枝折峠。我々は大変な局面に突入しつつあるのでした。
11:20、峠区間も中間、折り返しのスノーシェッドで少し避難。湧き水したたるひんやりした日陰に少しは生き返る思いです。
▼動画26秒 枝折峠途中 折り返しの(涼しい)鉄骨シェッドで 目が眩む谷底
何とか身体が落ち着いてきたところで、再び出発。と、少し登ったところでまたもや諸般の事情が突発。
25分ほど対処で一休み、何とか首の皮一枚で対処完了。一方でこういう一休みは、こよなく有り難かったりします。もう何だか暑くてしょうがない。
取り付き区間の後、中間地点まで比較的緩々だった枝折峠は、後半10%断続の厳しい登りとなります。暑さと斜度のダブル攻撃に気が遠くなり始めたところで、湧き水ポイントを発見。いつもは秋の訪問なのであまり覚えていなかったこの水場ですが、きんきんに冷たくてクリアな味わいの美味しい水で、しかも水量豊かです。みんな顔を洗って、いや、頭を流れの中に漬けて一休み。私も頭に水を被って冷たい水をがぶ飲みすると、一気に頭がはっきりしてきました。いかに自分が暑さにやられかけていたか、よくわかりました。
ここで15分休憩。助かった。
結局枝折峠到着は、12:55。諸般の事情が重なり、暑さで動けなくなり、当初予定より2時間の延着です。いや、それでもまだ余裕は見込んでいます。このまま粛々と進めば大丈夫。なはず。 だと思う。
記 2011/2/6