2010/5/15 南アルプスOFF
#1-1 大井川鐵道井川線

大井川鐵道井川線
(以下#1-2) 井川→(県道60)小河内→(井川雨畑林道)山伏峠
(以下#1-3) 山伏峠→(井川雨畑林道・県道810)雨畑
 65km

井川線の本務機DD20 小振りながらなかなか精悍 井川にて RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 5月の中旬、五月晴れの中だるみがそろそろ始まるこの時期。週頭からいまいちな当日天気予報にやきもきさせられた1週間でしたが、木曜日から次第に予報が好転。金曜日には日曜日の予報(しかも日本気象協会)から雨マークが消えて降水確率30%に。

 期待を高めつつ迎えた15日。アプローチ最大の山場は新横浜6時発ひかり。過去の静岡アプローチは東京や品川からの乗車でしたが、静岡発はどうしても8時でした。ところが、いつの間にかできていたこのひかりを使うと、静岡着がなななんと6時41分になってしまうのでした。一方、新横浜6時に間に合うために、毎回早起き早出のみなさんは更に様々な技を駆使し、何とか新幹線まで辿り着いたのでした。

 

 静岡乗り換え時にはちょっとしたアクシデントがあり(後日無事帰還)、金谷での大井川鐵道乗り換え時に窓口販売の切符購入にやや気を揉みましたが、一応全員無事に7:36の大井川鐵道に乗車。

 大井川沿いの谷は、川岸も畑も小山も新緑が鮮やか。こぢんまりした拡がりは何とも親しみやすく、くねくねカーブしながら農村地帯を遡る沿線風景は変化に富んでいます。「夏も近づく八十八夜」等と思いながら景色をぼんやり眺めているうち、あっという間に1時間が過ぎ、いつの間にか山が迫ってきたところで8:49、千頭に到着。

 次の井川線のホームへは、同じ千頭駅構内ながら、ホーム先端を回って少し歩きます。急いで乗り換えますが、やはり記憶以上に狭い客車内は、1両まるまる我々と輪行袋で一杯になってしまい、冷や冷やものです。これぐらいの人数でよかった。

▼動画2分54秒 沢間→土元
 しばらく屈曲しつつどんどん狭く、新緑の密度を高めてゆく大井川の谷底。井川線は絶えず現れる急カーブでレールと車輪の軋み音を響かせ、いくつかの駅に停車しつつ、ゆっくりゆっくり遡ってゆきます。
▼動画3分11秒 井川線 奥泉→アプトいちしろ 泉大橋

 アプトいちしろ・長島ダム間は、90‰、標高差90mのの登り。ここまで列車を推進してきたディーゼル機DD20に加え、アプト式の専用電機ED90を連結します。かなり小振りな井川線の車両達に比べ、1990年開通のこの区間専用車両のED90は背が高く押しの強い個性的な面構えで、何とも頼もしく感じられます。

▼動画6分20秒 井川線 アプトいちしろ→長島ダム アプト式90‰、標高差90m一気登り
 国内一の急勾配区間だけあり、アプトいちしろから長島ダムへは、みるみるうちに面白い程一気に標高が上がります。長島ダムで振り返ると、笑っちゃう程のあまりに鉄道離れした激坂なのがよくわかります。

  井川到着目前 おもむろに列車が途中停車、車掌さんから「ここで振り返って下さい」のアナウンス 落ち込んだ谷間とむせるように濃厚な新緑に歓声が しかし晴れていると遠景がこんなもんじゃないらしい RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 アプト区間が終了する長島ダム駅でED90を切り離した後は再びDD20単独推進となり、更に屈曲しつつ長島ダムの接岨湖、奥泉ダム、終点の井川直前の井川ダムとダム湖が断続する大井川の谷間を、粛々と遡ります。この間、終始井川線車内では、車掌さんの名調子で停車駅や沿線情報の案内が続きます。
▼動画31秒 井川線 ひらんだ→奥大井湖上
▼動画1分7秒 井川線 接岨峡温泉→尾森 大井川渓谷

 千頭駅からの各停車駅毎にダッシュで車両間を移動し、駅間ではそれぞれの展望ポイント、見所を至れり尽くせりで熱く語ってくれます。その立ち居振る舞い全てに、全身から井川線、大井川鐵道への愛情が感じられ、一同感心(というより感動)。そんな乗務員さん達のお世話になれる大井川鐵道が大好きになってゆくのでした。
▼動画2分33秒 井川線 閑蔵→井川 奥泉ダム
▼動画6分39秒 井川線 閑蔵→井川 U字渓谷、山の十二単、井川ダム

 井川到着は10:41。東京発で井川到着がこの時間というのは、過去考えられなかった画期的な早着です。これはまさしく新横浜発6:00発、静岡6:41着の威力であり、また同時に、そこまで出発を早めても井川到着までこれだけ時間が掛かる程井川が秘境である証でもあります。

 今日はこれからその井川から更に奥へ進み、南アルプスの端っこを掠めて、山梨県側へ向かうという計画です。別途既に到着していた栗さん、島さんとは改札で合流、一同ここまでの長旅を振り返りつつ、粛々と準備を進めます。

記 2011/1/3

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Last Update 2019/8/6
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