大井川鐵道井川線
(以上#1-1)
井川→(県道60)小河内→(井川雨畑林道)山伏峠
(以下#1-3)
山伏峠→(井川雨畑林道・県道810)雨畑
65km
井川駅下の売店兼食堂でこんにゃくなどを食べたりしているとあっという間に時が過ぎ、11:20、おもむろに井川発。
まずは厚い雲の下、井川湖畔の県道60を粛々と北上。
▼動画47秒 井川湖畔 井川辺り
途中では、井川湖の先の雲の下に、南アルプスの真っ白な姿と青空がちらっと登場。
うまい具合に登場した吊り橋の井川大橋上で、何か異様な明瞭さ、まぶしさを伴うその姿に、しばし見入ります。
すぐだと思っていると意外に時間を食う井川湖畔でしたが、粛々と足を進め、北岸の田代でしばし休憩。
人気の無い公園脇、自販機の飲み物以外にまともな食料は入手できなかったのはまあ記憶通り、釣り客向けの有料入釣権発行機「つりけんくん」で緩めに盛り上がったりします。余談ですがこのつりけんくん、2週間後の群馬県上野村で再会を果たしたのでした。意外に世の中に広まっているようです。
いつも印象的な白い鉄橋で大井川を渡り、小河内の集落のお茶畑を通り抜けると、看板と共に林道井川雨畑線が開始。
薄暗い谷底にきりきりっと厳しい登りが始まります。
しばらくぐいぐいきりきりと登りが続き、折り返すと谷底から離陸して山肌区間に変わります。
次第に谷底側に視界が開け始めたところで休憩&軽食を挟みつつ、更に粛々と高度を上げていきます。
斜度は一貫してあまり緩急の変化が無いのがこの道の厳しいところ。辺りの緑色、樹種、そして次第に開ける谷底の展望から、どんどん標高が上がっているのがわかります。
次第に道は荒れ始め、谷底は落ち込み目が眩む程の高さとなりますが、相変わらず厳しめの登りが続きます。
何年か前、暑い日に熱中症直前まで追い込まれたことなど思い出しますが、今日はみんながいておしゃべりなどしながら登れるのが大変に心強く、気持ち的にかなり助かっています。
山肌がいよいよ急峻になり、張り付く道の周囲の森が切れ、桜の花が登場した辺りから辺りに霧が漂い始めました。
気温も一気に急低下。この道の大きな特徴である、最後のひと登り手前の平坦区間では、ここまでの登りですっかり視覚は麻痺していますが、視界が効かずに結果的にあまりその麻痺も関係無いという、複雑な状況に陥ります。
こんな高い場所でこんなに平坦区間が続いて大丈夫か、と毎度ながらそろそろ心配になり始めた辺りで平坦区間が終了。
その後は峠まで最後の標高差200m登り区間。
気持ち的にも、実際にも厳しいこの登り、晴れていると見えているのにいつまで経っても辿り着けない峠付近の姿に、げんなりした記憶がありますが、今日はそれも霧の中。まあ標高差なりに粛々と進み、GPSの画面上では峠が次第に近づいてきます。
記 2011/1/3