妻良→(国道136)子浦→(県道119)上小野→(町道)一色
→(国道136)差田→(県道16)あいあい岬
(以下#2)
→(県道16他)手石→(町道他)下賀茂
(以下#3)
→(町道)吉佐美→(国道136・市道他)下田
45km
翌朝、普段通り5時半に目が覚めますが、朝食は7時半の予定。2度寝やら何やらでいろいろ引っ張り、布団から抜け出したのは6:45。
昨夜到着時に倒立状態で廊下に置かせていただいた自転車を外に出していると、やはりさすがは南伊豆、朝から空気がぬるい。調子に乗ってちょっと近所を散歩。港を覗いてみると、改修工事中の港には人気が無く、漁船が1隻、湾内を高速で移動してゆくのでした。
▼妻良港にて 展望360° 画像上でマウスをドラッグしてください
風はやや強めです。気温がぬるめとは言え、熱いお茶かコーヒーでも飲みたくなりますが、近場の自販機に適切な商品はありません。手持ちぶさたで宿へ帰ると、大部屋はもう皆さん布団を畳んだ後。おこたでコーヒーなど飲みつつ、しばしのんびり過ごします。
例によってたっぷりの朝食の後、腹を落ち着かせたり準備したりで、出発はいつも通り9時半。
雲は朝より増え、冷ための風が吹き始めています。朝よりよっぽど寒いのみならず、寒いと思うということは、何だか2月初旬だった去年の南伊豆グルメOFFより寒い気すらします。
宿の前でぐーさん一家とはお別れ、小浦でビール詐欺のperomiさんとなるなるが離脱。それでも10名の大所帯で、谷底の県道119へ入り込みます。何回か来ていると、景色や建物のみならず地元の方までが景色の一部のようになり、通過時のお馴染みになってしまうのは他の場所でもよくあることです。小浦の曲がり角近く、あの家で道を尋ねた美少女は今は幸せに暮らしているのだろうか、などという話をしながら、200m名無し峠へ。
狭くそう急峻でもなく、しかしながら密な茂みが鬱蒼とした雰囲気を醸す、いかにも南の海岸丘陵らしい細道は、谷間の斜度なりになだらかに、時には急になったり、つづら折れで高度を上げたりして続きます。
峠部分は森の切り通し。昨日の蛇石峠のように、砂岩が苔生してしっとり柔らかなテクスチュアです。更に高い切り通しの上に木が茂っているので、まるで天井が高い部屋みたいな、一種独特の落ち着きが居心地いい場所です。
下りも急斜面の山肌に沿った細道、濃い森の浅い谷間が昨日の蛇石峠に酷似。森が切れて里が始まる辺りの雰囲気まで似ています。
▼県道119 下小野へ 動画6秒
▼県道119 下小野へ 動画3分1秒
しかし、突然ぱっと上小野の畑に放り出される開放感はこちらの道ならでは。
上小野の畑、農家の庭先には、桜や菜の花がいっぱい。薄曇りの日差しにも、そこはかとなく、しかしどうしようもなく春の雰囲気が漂います。
一色から差田へ国道136を少し経由。
差田から海岸の県道16へ。
里から海岸の丘陵帯に入り込んだのか、辺りはすっかり密な森の中。登ってトンネルを抜けてが少し続きます。
▼県道16 中木への下りで旧道経由 動画2分2秒
中木の集落近くで海岸まで下ると、再び道は登り始めます。
10:55、あいあい岬着。なんだかかなり露骨に観光地みたいな名前の場所ですが、鮮やかな濃紺の海、手前から彼方へ続くごつごつの巨大な岩の塊、濃緑に透き通る入り江と、ダイナミックな景色は紛れもなく本格派。
それにここの売店でソフトが食べられるので、本日最初の山場石廊崎のすぐ手前であるにも拘わらず、いつもここが小休止ポイントになってしまう程の場所です。
今日もしばらく小休止しますが、その間に雲が多かった空が晴れてきました。これならいつもの光眩しい石廊崎が楽しめそうです。
記 2010/2/27