清里→(県道28・国道141・村道)野辺山
→(村道・県道106)大深山→(県道68)梓山
(以上#3-1)
→(梓山林道)三国峠
(以上#3-2)
→(村道13)中津川
57km
14:20、三国峠発。峠下にはもう一度、いや、むしろ峠より見晴らしが良い展望ポイントがあるので、少し奥秩父の山々を眺めます。
しばらく切り立った山肌のトラバースですが、道は広く、落ち着いて下っている分には意外に安定感があります。しかし所々で開ける景色と谷底の展望に、改めて自分のいる高度を思い出します。
紅葉にはまだ早いぐらいで広葉樹は所々で色づき始めていて、日陰の中で重厚な色を見せてくれます。
谷底まで切り立った山肌に貼り付いて下ってゆくこの道ですが、途中のつづら折れ区間は特にそれを意識させてくれます。
つづら折れが終わってもまだ谷底には程遠く、相変わらず岩場を道はきりきり下ってゆきます。
下るとともに次第に紅葉が鮮やかになってくるのがやや意外ですが、谷間の冷気故かもしれません。
いつか行きたい十文字峠からやってくる奥秩父林道のオーバークロス、途中の谷底見下ろしポイントと相変わらず見所は多く、しょっちゅう足が停まります。
また、谷底手前の激下り区間では、素掘りの切り通しや最後の大岩くりぬきヘアピンやら、道路建設で削り取られたらしき岩肌がど迫力。その度に写真撮りまくりの一行なのでした。
ようやく谷底に降りきっても、道は更にどんどん下る一方。
見上げる周囲の山々は次第に高く、谷は深くなっていきます。
王冠からすぐ先で舗装が復活。18kmのダートが遂に終わったのでした。
16:20、中津川「こまどり荘」着。
この先は村道13が県道210に移行、滝沢貯水池の中津川大橋で国道140に合流、三峰口三峰口まで順調に進めばあと約2時間。しかし、落ち着いて考えてみるとこの季節、日没が17時半。谷間のこの道は夕日が山に隠れて、多分滝沢ダム辺りで真っ暗になることでしょう。その先は国道ナイトランになってしまいます。ううむ。
と、目の前にあったバス停留所の時刻を見ると、何と16時45分にバスが出ます。タイミング良すぎです。悩むよりとりあえずお二人に相談し、突如ここでバス輪行が決まったのでした。NUTSさんはまだ走りたそうでしたが…。
バスが出発すると、案の定中津峡でもうかなり暗くなってきました。まだほんのり最後の明るさが残る空をバックに、灯りの付いたループ橋などを窓から眺めますが、そのうちいつの間にかみんな居眠り体制に。
三峰口到着は17時50分。18時過ぎの電車でお花畑→西武秩父まで徒歩のパターンで、最後は西武秩父駅前の蕎麦屋で打ち上げとなりました。
というわけで、茅野から西武秩父まで2泊3日120km余り。秋から冬へ、そして又秋へ。高原から深い森の中、そして空の中へ、更に岩ごつごつの谷間へと、季節も景色も何とも振幅の大きい、そしてすべてが楽しい3日間の旅でした。
記 2010/1/31