2009/9/19 奥只見湖・檜枝岐 #3

小出→(国道352)枝折峠 (以上#1)
→(国道352)雨池
(以上#2)
→(国道352)金泉橋
(以下#4) →(国道352)檜枝岐   94km

鷹ノ巣越え 恋ノ岐を振り返る 谷の奥に降りる道と登ってくる道がそのまま見える 奥只見湖岸国道352ハイライトの一つ RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 中ノ岐から恋ノ岐経由で鷹ノ巣へ 赤は本日の経路

 雨池の先は、次の210m恋ノ岐越へ。湖岸区間一番の登りです。

 さっき中ノ岐越が長い間湖岸をくねくねしただけあり、すぐに登ってゆくこちらからはしばらく入り組んだ対岸と湖岸に張り付く道が見下ろせます。

奥只見湖 切り立った湖岸 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 あまり調子に乗って見下ろすと、足下へ落ち込む谷底へ転落しそうで怖いので、適当に路上をうろつくカミキリムシを観察します。

捕まえると暴れるカミキリムシ すぐ逃がしたげるからちょっとだけ観察させてくれよ RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9
 

 標高が上がって次第に奥へ開ける奥只見湖。湖岸の山肌の荒々しい雪崩の跡に、厳しいこの地の冬を想像させられます。

対岸の道が湖岸ぎりぎりで続く あんなに高い山の下だったとは… RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 下り始めると今度の谷は恋ノ岐。こちらは中ノ岐よりは浅い谷です。

 対岸の山肌を巻いて登ってゆく道を眺めながら、ススキの細道をするする下って、13:00、恋ノ岐沢着。

恋ノ岐到着 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9
いつもの橋でいつものアングル RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9
 

 さっきの中ノ岐より狭い谷に、くるっと折り返す小さな橋が掛かっています。上流方向はすぐに岩陰の向こうに曲がってしまってよく見えませんが、ちょっと浮世離れした厳しい上流方面の雰囲気は伺うことができます。
 自転車的にはさっきの中ノ岐の神池より静かで居心地が良く、個人的にはこの道一番の休憩ポイントとなっています。

恋ノ岐 橋から奥只見湖方面を望む RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

 13:10、恋ノ岐沢発。次は標高差140mの鷹ノ巣越え。今回初めて恋ノ岐出越という道標にも気がつきました。どちらが正しい名前なのかはわかりません。

 
恋ノ岐を振り返る 切り立った荒々しい山肌 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 さっきの恋ノ岐越よりこちらの景色の方がやや荒々しく迫力がある雰囲気です。

切り立つ湖岸の山々 RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

 対岸の恋ノ岐越との高低差を眺めながら、地図通りに最後は折り返してから稜線越えへ。

 越えた向こうは、とりあえず只見川上流側の鷹ノ巣へ、するするっと下っていきます。

 途中には十二山神社なる真新しい神社を発見。今までその存在に気が付きませんでしたが、立ち寄ってみると石碑自体は昔からあったようです。

 高く険しい山を見上げた中ノ沢や、狭く険しい恋ノ岐と違い、やはり雪崩の跡が残る荒々しい山肌に囲まれつつも鷹巣方面は、湖面も上空もやや広い印象です。

 13:30、鷹ノ巣着。

鷹ノ巣から金泉橋経由で御池へ 赤は本日の経路

 今日の終着はいつもの会津高原より遙かに手前の檜枝岐。いつもより延着しても一向に構いませんが、県境13:00着が毎回の目安時刻になっているので、今回も8km先の県境へそのまま脚を進めます。

 県境まで標高差は120m、登り基調の谷には、森と畑が断続。

 森はカラマツに広葉樹、民家は尾瀬登山の山小屋で、中には食堂も営業している小屋もあるようです。毎回ここで蕎麦かカレーかラーメンを食べていきたいのですが、毎回そういう訳にはいかないのはいつものこと。

 景色自体にも十勝辺りの片田舎の雰囲気が漂い、私にとってはいろいろと魅力的な谷間です。一度機会を作ってこの山奥の宿に泊まってみたいのですが、なかなか上手いコースをひねり出せずにいます。

 県境に近づくと、広葉樹林が連続し始め、登り基調は次第に鮮明に。

 14:00、県境着。
 只見川を渡るこの金泉橋。特に橋からの上流方面の風景は、絶景てんこ盛りの奥只見湖の最後を飾る景色として印象に残っています。枝折峠以降上流関係の景色共通のどこか浮世離れした厳しい清らかさが、ここにもぷんぷん漂っているのです。
 それにここまで来れば、もう後は御池まで約600m登るだけみたいなもの。いや、御池から檜枝岐までちょこっと下りはしますが、いつもの会津高原18時半タイムリミットのプレッシャーに比べれば、もう屁みたいなもんです。
 というわけで、この景色を眺めることができるヨロコビに少し浸り、おにぎり休憩とします。

 
県境の金泉橋から尾瀬方面を望む RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9

記 2010/1/1

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Last Update 2019/7/26
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