日光沢温泉→(奥鬼怒林道)川俣温泉
→(県道23)川俣大橋
(以上#1)
→(川俣檜枝岐林道)馬坂沢→(馬坂林道)土呂部
(以下#3)
→(県道350)田代山峠
(以下#4)
→(県道350)湯ノ花温泉 68km
川俣檜枝岐林道は、2001年の晩秋にぐーさんに連れていっていただいて以来ですが、その時とにかく果てしなく際限の無い道だった記憶がありました。湖沿いの道ではあるけど展望に乏しい単調な森、ずぶずぶ気味の路面、そしてどこまでも入り組んでくどいぐらいに続くアップダウン…。晩秋というより初冬に近い寒空の下、それはとても過酷だったという記憶が残っています。それなのにこちらへ足を進めたのは、単にそうでなければ栗山村中心部から更に黒部まで下る大回りしかチョイスが無かったから。
今回も入り組んだ湖岸は森の中、アップダウンが延々再現無くくねくね続いたのは記憶通りでした。
雨上がりで路面はややしっとり、いや、それ以上に水溜まりが多く、時々ずぶっと来るような緩目の箇所も。
しかし、今回は木漏れ陽の緑色の光に耳の中まで鳴り響く蝉時雨、そして時々開ける川俣湖に、近くの緑生い茂る山々、遠くの残雪の山々の景色が、最高に感動的だったのでした。
どこまでも似たような森の道は、登っては下り登っては下り延々続きました。
湖岸から支流の谷間の奥まで林道が下り、橋の上から眺める森と沢はまた森の中とは違う開けた景色で、遠くの山や青い空と白い雲も何とも濃厚でまぶしく、適度に変化のある素晴らしい道でした。
いつまで経っても標高は変わり映えしませんでしたが、今回のツーリングの隠れたハイライトだったような気がします。
川俣湖から離れた道が中ノ俣沢の奥まで降りて、沢の奥で行き止まりとなる川俣檜枝岐林道と分岐。ここからは馬坂林道です。
今までと同じような森の道が、くねくね入り組んだ山肌に続いた跡、少しの間舗装が復活。
いや、少しの間というより、じりじり登り始める坂道はなぜかしんどいのでした。
登りが続くと辺りの景色が次第に開けてきます。
11:05、いよいよ田代山林道分岐に到着。標高は1200mちょっと。我々の間では一目置かれる田代山林道ですが、入口には「田代山林道」との名前も、正式名称である「県道350」の表示もありません。思えば田代山林道は崩落などでの通行禁止である状態が定常化しているためか、「行って来ました」という話は見かけるものの、どんな道だったかという話はあまり記憶にありません。そんなわけで我々の目の前、閉じたゲートはちょっとあやしく不気味に立ちはだかっているのでした。
まあそんなことにはお構いなく、森の中にいる間にすっかり雲が少なくなった青空の下、明るい日差しと爽やかな風の中で少しおにぎり小休止の後、おもむろにゲートへ突入。
記 2009/6/12