越後湯沢→(県道462・国道17・町道)石打 |
|
山伏山の脇を過ぎ、林道大厳寺線に合流すると、間もなく東頸城丘陵の大展望が拡がります。この辺り登りもぐいぐいですが、それだけにようやく涼しい風が吹き始めます。とりあえず熱中症からは助かって一安心です。
茂みが多いのであまり意識しませんが、かなり切り立った斜面に張り付くこの道。雲が正面からぶつかるのか、今日はかなりガスっぽいです。
道ばたには所々に残雪が登場。北向き斜面とはいえ、たかだか標高900mで7月上旬に残雪とは。
思えばこの道、6月上旬にはまだ雪の中なのです。そんなことわかっちゃいますが、改めてこの道の気候の厳しさを思い知らされます。
最後はこの期に及んで標高差100mを一気に駆け上がるこの峠最急勾配区間。
14:35、深坂峠着。晴れていれば素晴らしいはずの峠の大展望は、今日はまるっきり雲の中。ほとんど視界が効きません。まあこういう日もあります。さっきまで暑くてふらふらだったので、ここは涼しいだけ良しとせねば。▼霧の深坂峠 展望240°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください
というわけで、あまり長居せずにささっと下り始めます。
霧の漂うブナ林は幽玄と静かな佇まい。
野々海池からは少しダート登りです。
程なく15:05、野々海峠着。さっきの深坂峠と違って全く展望が無く、あまり峠っぽい雰囲気も無く、単純に登りダートが下り舗装細道に変わるというだけのこの峠。そそくさと通過して下り始めます。
深坂峠とこの峠が似ているのは、峠下が最急区間だということ。その最急区間から、いきなりすとんと落ち込んだ壁のような斜面に放り出されます。
切り立ったブナ林のつづら折れ区間を急降下。ガスの中から次第に東頸城丘陵の視界が浮かんできます。
裾部分に降り、次第に丘陵に向かってどんどん高度を下げる道から、丘陵の景色が次第に近づくのがよくわかります。
15:25、菖蒲高原牧場着。菱ヶ岳2号林道で安塚方面に向かうか、菖蒲に降りてしまうか少し考えますが、野々海峠から菖蒲高原牧場へ向かうといつも安塚方面へ向かっているし、春に訪れたときにも安塚方面の国道405を走っています。
そこで、今日は久しぶりの県道348へ降りてしまうことにしました。
田んぼの中を一目散に下る道に、かつて2001年のランドナーオフでみんなで登ったのを思い出します。
菖蒲東からは少しだけ国道405へ。
15:35、ここでランドナーオフの前からもう長い間気になっていた蕎麦屋、というか食堂「ばんや亭」へ。やや遅めの昼食とすることにします。少し待った蕎麦はまあ普通の田舎蕎麦と言えば普通でしたが、久しぶりの頸城の夏景色の後、1日じゅう食べたかった蕎麦。蝉時雨の中、店内で一人落ち着いて食べる蕎麦は何とも楽しいのでした。
16:00、菖蒲を出発して県道229へ。頸城の南北方向谷筋では一番谷が狭く、景色が楽しい道です。
菖蒲で国道405から分岐してすぐの冷たい湧き水、観音清水も楽しみ。
元気を貰ってもうあと一下り。
大島からは番号が変わって県道13。
16:25、ほくほく大島到着。県道13でほくほく線をアンダークロスするのはしょっちゅうですが、意外にもこの駅で輪行作業するのは初めてです。
以前は確か喫茶店が併設されていたと思いますが、今はもう完全に無人駅になっています。まあ蝉時雨の中ひとりの輪行作業も静かで楽しい夏の午後なのでした。
記 2009/1/2